紳竜の研究 島田紳助が成功した戦略の全てが詰まっている

芸人で一番面白いのが誰かと聞かれたら自分は間違いなく島田紳助を挙げます。

既に引退されており、引退理由は擁護できないんですが確実に芸人としてはレベルがダントツであったことは間違いないです。

そんな芸人として間違いなく天才であった島田紳助が何を考えてどのような行動をして成功を収めた語った動画があります。

それが、「紳竜の研究」という動画です。

芸人としてだけでなく戦略家としても超一流の紳助

喋りにおいては超一流なので才能があるのは当たり前なんですが、紳助がただ漫才の才能だけがあって天狗になってる人物ではないことが紳竜の研究からよくわかります。売れてない若手漫才師に対して講義として話をされているんですが、仕事だけでなく人生全般において通用する素晴らしい内容が詰まっています。

彼は、時代と才能・能力をX軸、Y軸に分けて考えていました。時代が求めているものがXとするとそのXにいかにYである自分を合わせることが出来るかが大事であると意識し行動してきました。時代がたまたま当たっただけの芸人が一発屋であると言っています。時代は変化するのに対して自分の才能・能力を合わせることが出来ない。だから、一発屋と呼ばれる芸人は消えていくと言っています。

これは、本当に鋭い知見ですよね。まさに、マーケティングの基本戦略ですよね。時代が何を求めていて、ニーズにどう合わせていくかはどの分野において決して欠かしてはならない基本視点です。これを明確に意識していたからこそ芸人として消えることなくトップとして活躍することが出来たのです。

さらに、感心するのが自分で漫才の教科書を自分で作ってしまったという点です。漫才に教科書が無い。なら自分で作ってしまうなんて凄すぎますよね。しかも、テープで自分が上手いと思った漫才師を録音しそれを書き起こして分析していかに笑いをとるか考えたと言っています。

これは、仕事で確実に役立つ考え方だと思います。仕事で評価されている人間って仕事が完璧超人に出来る人なんてほとんどいません。というか、完璧超人なんてこの世の中に存在しないので完璧超人をゴールに設定してはいけません。

仕事で評価される人間は、どのような人が評価されるんだろうと考えて分析してみると大きく二つに分けられると思います。組織に合わせるのが上手い人間と社外の人間に合わせるのが上手い人間です。冷静に考えるとどちらも正直大したことないです。悪く言えば、どの方向を見て媚びを売ってるかという話なんです。

どんなに仕事を頑張っても社内か社外かどちらかで評価されなければ意味がありません。仕事の能力があるということは媚びではないと思うかもしれませんが、結局誰かを喜ばせようとしているので媚びです。仕事の能力アップ=いかに沢山の媚びのテクニックがあるかという話なんです。

ここまで分析すればもうわかると思うんですけど、教わっているだけのことをこなすだけでは意味がないです。かといって、何か仰々しいことをやる必要もありません。教わらない部分を盗んで自分のものにしてしまえばいいんです。もっと言うと、システムをパクるんです。

教わる内容は大体仕事の内容と進め方です。これだけを一生懸命にやっても教えてもらった人を超えられないしその程度ではどちらの方向にも媚びを売れていません。そこで、社内や社外で評判がいい奴というのは媚びを売るテクニックが絶対あって決して難しいことはしてないのでそこを見つけてパクれば良いんです。パクった後、自分流にいいように改造すれば絶対に社内か社外の人間から評価される人間になります。

実体験なんですが、社外の人間から凄く評価が良い女上司がいました。正直、仕事のレベルは大したことないのですが担当が変わってもその女上司に電話がかかってくるぐらい信頼が篤い人です。自分は、その人を観察していてわかったことがありました。それは、必ず「何かあったらお電話ください。絶対にすぐに対処しますから!!」と全員に言っていることでした。

これってあほくさいようで凄いと思いました。なぜなら、何かあったら必ず電話が来るわけで必ず対処しなければいけませんよね。だったら、何かあってもなくても上記の一言を入れるだけで相手は安心し信頼するわけですから言った方が無条件で得です。しかも、特に手間もかからず一言別れ際に付け加えるだけです。

このように、あらゆることを分析して自分なりにシステムを作る重要性を講演の中で語っているのです。彼が、超一流の芸人であると同時に戦略家であるとわかると思います。

頑張ることを頑張るな

努力することは大事なんですが努力なんて誰でもしている。努力の仕方が大事であると彼は言っており、どの分野も才能が全てであるとも言っています。

本当にその通りですよね。どんな綺麗事を言っても世の中才能が全てで才能が無い人間はどう頑張ってもその分野で一番にはなれません。

ただ、これだけで終わると世の中を妬みそしり絶望しているだけの嫌な人間ですよね。しかし、話はこれだけで終わりません。

どのような意識を持って努力をするか。正しい努力をすれば自分が向いているかどうかがわかり、諦めがつく。また、違う分野で才能がある場所に出会ったとき正しい努力が出来ていればそこで活躍が出来ると言っています。

これもまた、どの分野でも通じる話です。努力をすることを頑張る。頑張ることを頑張る人になってはダメです。何のために頑張るかその軸をきっちりと持って何事にも取り組まなくてはならないですしそうでないと成長しません。

話の中で、バットをむやみやたらに500回振っても意味がない。それは、ただの筋トレであると言っています。どのようなイメージ。例えば、スイングスピードを速くするとかカーブに対応するためにイメージしながら500回振るのと適当に500回振るのでは絶対に同じ500回でも違ってきますよね。

なんでもそうです。適当に努力したらそこに価値を見出してしまいます。さらに、適当にやっているので才能が無くても諦められないんです。これが一番最悪ですよね。

大事なのは正しい努力の仕方。もっと言うと、冷静な分析によって何が足りなくてどのように補えばいいのか考えること。これを色々な分野で実行していけば必ず自分が才能に満ち溢れた分野が見つかります。

アンテナを持つこと

講義の中で、色々なことに関心を持って頭ではなく心で記憶することを意識するようにと言っています。

これを言い換えると色々な分野に対してアンテナを持つということだと思います。

例えば、自分はゲームや漫画が趣味なんですがそうでない人と比べて絶対にアンテナがこの分野に関してはあると思います。新聞で任天堂やソニーの記事があれば絶対にチェックしますし、そうすることでゲームだけでなく新聞から財政状況なども同時に勉強できます。ボケっと新聞を読んでる人より絶対に効率よく知識の習得が出来るんです。

なので、何事に対しても興味を持つことが一番なんですが少なくとも趣味を持ってそれに関しては一般の人には負けないぞという気持ちでアンテナを持てば思いがけない情報が色々入ってきます。そのため、趣味やアフターファイブを楽しみ人の方が仕事人間より結果として優秀になり仕事が捗っていくと思います。

社会人になって学生時代に楽しめていた趣味が楽しめなくなり家に帰ってもやることがない無趣味な状態になっていませんか。 毎日何か楽しいことが無...

紳助嫌いでも必ず一度は見るべき

島田紳助が嫌いな人は多いと思いますが、紳竜の研究は仕事・人生で役立つことがこれでもかというくらいに詰め込まれていますし何より話が面白いので引き込まれます。

人生で悩んでいたり、戦略を立てるのが苦手な人は必ず一度は見てどのような考え方をしていけばいいのかというシステムを盗めば絶対に人生が楽しくなります。

一介の芸人という枠を超えて活躍した島田紳助を好き嫌いで毛嫌いしては損です。冷静に考えて活躍した才能のある人間の考えを聴けるというのは非常に価値のあることです。

絶対に一度は見ましょう。

 

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