結論から言いましょう!
経理は出世が非常にしにくい職種で特別な事情が無い限り年収も低いです。
出世するための条件を知らずに頑張ってもストレスが溜まり、それが原因でより出世の機会を逃します。
経理は頑張り方を間違えると結構悲惨なのです。
経理が出世するための条件を簿記1級持ちが解説します。
経理が出世しにくい理由5選
経理は誰が何と言っても出世しにくいので、よほどの大手企業にいなければいい年まで給料が少ないし権限も無いです。
経理がなかなか出世できないのは無能なのではなく構造的な理由からです。
経理が出世しにくい理由は5つです。
経理は年功序列
世の中は実力主義に変わり、年齢ではなく成果で判断されるようになってきています。
特に営業ではそれが顕著でしょう。
しかし、経理においては実力主義なんてものはありません!
経理は完全な年功序列社会です。
簿記1級があろうが極端な話、仕事をブラックボックス化して属人化させたお局の方が目先の仕事が出来るまで普通にあります。
そして、経理って明確な成果なんて無くて曖昧なのでどうしても長く働いてチャンスを待つしかない。
どれだけ我慢できるかの年功序列なのでスキルや資格があっても出世しません。
女性もライバルなので苦労が2倍
出世するにおいて大事なのは自分がライバルより優れていることです。
経理においては女性も男性と同じくらい。
いや、几帳面さにおいては男性より役に立って活躍できると言えます。
つまり、経理は営業職よりもライバルが多く単純に2倍大変です。
そして、営業職の場合は明確な成果で判断されるので多少の人間性には目をつぶってもらえます。
こと経理においては、女性のマネジメントも必要なので、人間すべてに神経を配らないといけないので本当に2倍大変です。
仕事が出来ても女性に嫌われて変な噂を流されて足を引っ張ることをされたら終わるのでそれだけでも大変なのです!
ポストが詰まりやすい
出世するうえで大事のがライバルより優れていることと、もう一つ大事なのがポストが用意されていることです。
ポストが無ければ出世出来るわけないのです!
その点、経理はポストが詰まりやすいのでめちゃくちゃ出世しにくいです。
何故なら経理は間接部門で固定費なので営業職みたいに勝手に部門を増やすと倒産の危機につながるからです。
そして、出世しにくい特性からいつまでも上の人間が次のステージに行かずに居座るので自分が良い席に座れません。
間接部門は軽んじられがち
会社のカラーによりますが、基本的に会社って大体が営業が強いです。
特に中小は営業王国と言えます。
と言うことは、間接部門は収益を生まないゆえに軽んじられます。
出世=評価されるということです。
そもそも評価する気すら無いのならそこでどう頑張ろうがどうにもならないです。
誰でも出来るなんて軽んじられている仕事に高い給料を与えるはずが無いので出世しにくいのです。
ただ、そういった会社は何年かして間接部門のマネジメント層が不足して崩壊するのでヤバい会社です。
会社が成長してないと仕事が無い
世知辛い話ですが、給料が実力ではなくどの会社に自分がいるかで決まります。
極端な話、儲かる業界・会社に居ればそれだけで高年収です。
出世しなくてもです。
経理は間接部門ゆえに会社が成長していかないと必然的に高度な仕事にならないので出世させる価値がある仕事が無いです。
伝票打ち込み程度なら出世させる必要もないのでいつまでも平です。
経理が出世するための条件・対策
経理が出世しにくい職種であることは間違いありません。
しかし、出世できれば楽で高給な完全な勝ち組になれます。
経理が出世するために必要な条件と対策を紹介します。
出世で一番大事なのは運
身も蓋も無い話ですが、出世できるかは運です。
自分を評価してくれる会社、上司かどうかなんて入社しなければわかりません。
仮に最初評価されなくても、組織体制が変わるだけで一気に評価が上がることが平気であります。
そう考えると必ずいつかは自分にチャンスが降ってくるので、会社の業績がヤバくないのなら忍耐で耐えるのが一番です。
特に会社が成長しているなら、ムカつくことがあっても、出世が遅くてもいつかは報われるので現職にBetすべきです。
腐らずスキルを高める勉強をする
出世出来ないとあからさまにやる気を無くして腐る人がいますが悪手です。
出世できなくても腐らずスキルを高める資格の勉強をする。
経理だったら簿記1級まで取得する。
こういう努力を重ねると運で左右されるチャンスが降ってきやすくなります。
何かプロジェクトがある度に候補に挙げてもらいやすくなります。
逆に腐ると年を取ると普通にリストラ候補になるので絶対にやめましょう。
必ず評価してくれる人がいて、徐々に状況が完全していくのが経理です。
若いうちにバリバリ活躍したいなら職種を変える方が絶対に良いです。
評価してくれる場所に行く
努力する方向性が大事とよく言われます。
それと同じように自分を評価してくれる場所に行く方が一番人生が充実します。
間接部門も軽視する会社で必死に難関資格を取っても誰も評価しません。
しかし、必ず間接部門も強化したい、自分を必要とする会社は存在します。
そういった会社に自分を置きに行くと同じ仕事をしても、いや、下手したらレベルを下げても信じられないくらい評価されることがあります。
自分も転職で同じような仕事内容で年収が150万違い、役職が上がったことがあります。
基本路線は忍耐で同じ会社で働くことが良いですが、チョコチョコ転職サイト見て自分を評価してくれる場所を探す努力は必須です。
実際に活動するときはキャリアアドバイザーを活用しましょう。
キャリアアドバイザーがいるような転職サイトは成功報酬で転職者の年収35%程度を会社から取っていきます。
つまり、キャリアアドバイザーが付くような転職サイトはお金がかかるので経営能力が無いブラック企業は登録も出来ず、そもそもが弾かれています。
また、求人票を見るだけで企業が求めている基準を知ることが出来るので自分がスキルアップする際にも役立ちます。
さらに、めんどくさい履歴書、職務経歴書は上手いこと添削してくれるし、面接では過去にどんな質問があったか教えてくれます。
自分のキャリアの棚卸しも様々な事例をキャリアドバイザーとして見ていることから、手伝ってくれたり方向性を示してくれます。
時間がない中でも効率よく転職活動が可能になるのです。
これが完全無料で使えるので使わないと損です。
あと、実際に活動してみて思ったのがキャリアアドバイザーは複数登録しとくべきです。
人によって相性が絶対にあります。
全員が全員優秀ではないので色々自分の目で見て比較した方が良いです。
完全無料なのでいくつ登録しても安心です。
相手も複数登録前提で話を進めているので逆に一つだけだと足元を見てきます。
失礼なキャリアアドバイザーっていますからね。注意しましょう。
むしろ複数登録でないと損していますよ!
現に転職に成功した人は平均4社以上登録していますから。
自分が登録したキャリアアドバイザーは4つです。
1つ目がリクルートエージェントです。
業界最大でありブランド力があり、転職実績も一番です。
そのため、確実な転職のノウハウがあります。
求人数が他と比べて圧倒的に多いので登録しない手はありません!
圧倒的な求人数があれば必ず入社したいと思える会社が見つかります。
とにかく色々な求人を見たいならこれ以上はないです!
2つ目は、DODAです。
個人的な感想としては優良な地元企業の求人が結構ある印象なので地元転職にはオススメです。
見たことあるような地元の企業が「こんなに良い条件の勤務体系になっているのか!?」って驚くことが多いです。
地元で転職したいと思うなら是非活用した方が良いです。
また、求人数も多く求人検索機能が充実しているので希望する求人が探しやすいです。
3つ目はパソナキャリアです。
お世辞にも求人数は多いとは言えません。
しかし、このキャリアアドバイザーの魅力は親身になって対応してくれることです。
初めての転職でわけがわからない状態のときにいきなり面接にぶち込まれても上手くいきません。
その点パソナキャリならしっかりとサポートしてくれます。
また、自分に合った会社選びも親身になって行ってくれます。
履歴書の添削から面接の受け答えまで本当に丁寧に指導してくれるので転職が初めての人はぜったいに登録すべきです。
まとめ
経理は出世しにくい職種です。
出世がなかなかできなくても能力が無いとかじゃないです。
そういった構造なのです。
基本は年功序列なので腐らず牙を磨くのが一番です。
忍耐こそが経理の出世で大事です。
同時に転職サイトを見て自分を評価してくれる場所に自分を置きにいくしたたかさを持ちましょう。