みんなから嫌われてしまう煙たい存在である老害。
生まれた時から老害になっている人間なんてこの世のどこにもいません。
年を経るごとに老害になるのです。
なぜ老害になってしまうのか?その原因と特徴を解説します。
昔は優秀だった人が老害になる
老害は頭が固い時代についていけない無能な人間だと思われています。
完全な老害になってしまうと昔話と武勇伝しかしなくなります。
そして、若い人がやろうとしたことに対して何かにつけて文句を言ってけなして頓挫させようとしてしまいます。
結果として会社が傾いたときには既に自分はいないという最低最悪な自己保身の流れを完成させることがほとんどです。
老害になってしまった後だと手の付けられない無能としか感じられませんが、老害になる人って実は昔は優秀だった人がほとんどなのです。
無能は老害になんかなりません。
年を取ったらなんか枯れ葉みたいな人間になって、あまり働きもしないけど何も邪魔もしない幽霊もどきになります。
いつまでも会社のことに口を出して若手がすることに対して文句を付けてダメだしする人間は昔は優秀で評価されていたからこそいつまでも権力を持って図に乗るのです。
老害は無能なんですが優秀な人が時代と共に付いていけなくなっているのに自尊心ばかりが肥大化した現代社会が生み出したモンスターなのです。
批判する人間がいなくなる
老害は昔は優秀な人間だったのですが、なぜ優秀な人が無能になってしまうのでしょうか。
老化と共に能力が衰えるというのもあるのでしょうが、年をとっても謙虚でレベルアップしている人間もいます。
そして、30代という若くして老害になる人間もいることから年齢による原因で老害になることは考えにくいです。
老害になる原因としては批判する人間がいなくなるから老害になるのです。
結局人間て図に乗ってしまう生き物なんです。
優秀で順調に出世して上の人間と渡り合って周りからの信頼も厚く上り詰めていくと頂点、または頂点付近には辿りつきますよね。
上り詰めると自分より偉い人間はいなくなるので誰も注意する人がいなくなります。
人間にとっていつが一番成長出来て充実して面白いかというと立ち向かうべき障害と困難があるときなんです。
優秀でも上の人間からの嫌がらせで潰されそうになったり、嫌味を言われたり嫌なことは若い時はいくらでもあります。
しかし、嫌なことがあるからこそ見返してやろうとか勉強して鼻を明かしてやろうとか考えるのです。
夢を叶えるより叶える前が一番楽しいのと同じです。
で、偉くなるとストレスなく好き放題出来ますから楽なのですが成長をしなくなります。
成長しなくなった場合若い時は怒られたりするのですが偉いので怒られることはありません。
成長しない→怒られない→成長しない
このサイクルを延々と回し続けて時代に取り残されて老害になるのです。
若い人が何かする=自分に対しての挑戦だと思ってしまうのです。
現状を良しとする周囲が一番悪い
老害には周囲に害を及ぼします。
組織において無能が上にいるほど不幸なことはありません。
しかし、そんな不幸を誰が招いたかといえば老害になったその人より圧倒的に周囲の人間が悪いです。
周囲の人間が何故老害を野放しにするのか。
その原因は結局現状維持が一番楽だからです。
優秀な人が老害になる前に対抗意見を出したりすれば元々優秀な人なのでそのまま優秀でいてくれるでしょう。
しかし、対抗意見をまとめるのがメンドクサイし意見を言うと嫌われる可能性もあるから何もしないのです。
黙っていたら老害になる人が結局全部色々考えて指示してくれるので、それに甘えてひたすら言われたことだけやってお給料をもらった方が賢いと思うのです。
頑張って媚びを売って能力が無くてもなんとか出世させてしまうとここで老害方程式が完全に完成して会社が停滞します。
そして、結局老害になって会社が傾いても老害は定年退職で幸せになって残った中堅と若手がその負債を全て背負わされることになるのです。
特に老害になる前にしっかりと対処しなかった若手の頃の中堅が一番悪いのです。
楽をしようと思って不利益を被ったという単純構造が老害を生む原因なのです。
まとめ
老害には誰もがなる可能性があります。
むしろ、老害嫌いな優秀な人ほど老害になる可能性が非常に高いです。
老害にならないようにしっかりと対策をしておくべきです。
そして、会社という組織に属している以上男だろうが女だろうが老害化していき迷惑をかけるようになります。
この本では老害になっていき組織が崩壊するメカニズムについて分析されているので老害に苦しんでいるなら共感しまくりだと思います。
老害は周囲が作り出しているので環境を変えることが一番重要です。