イース9をクリアしたうえでの評価感想について語ります。
ストーリーもよく作り込まれており戦闘システム、アクション部分も非常に優れた文句なしの名作ゲームです。
点数を付けるなら91点の高得点です。
イース9の魅力と気になる部分について紹介します。
イース9の良かった部分
イース9はプレイして良かったと心から言える名作ゲームです。
そんな名作ゲームとして評価できる良かった部分を紹介します。
ストーリーが伏線回収ありで面白い
イース8もそうでしたが、イースはストーリーが普通に面白過ぎます。
王道でいながら数々の謎が謎を呼ぶストーリーと伏線が散りばめられており、終盤にかけて一気に回収される快楽は堪りません。
王道でいながらただの王道で終わるわけではなく、しっかりとストーリーを工夫しているところがかなり高評価です。
個人的にはイース8より話が面白いと思っています。
イース8はどちらかと言えば泣けるような話の展開でしたが、イース9はダーク寄りの展開なのでかなり面白いです。
舞台は監獄都市なので初っ端で牢獄に捕まっており暗い雰囲気から始まるし、捕まった理由、捕まった監獄そのもの全てに理由が付けられておりプレイする手が止まりません。
ポイントはずらさずに、ちょっとしたエッセンスでストーリーの味わいを際立たせる手法に必ず興奮できます。
アクション部分が戦闘、街探索共に最高
イースシリーズで凄いのが毎度毎度似たような感じなのに、毎度戦闘システムがレベルアップしていくところです。
お世辞にもグラフィックが良いとは言えませんが、それ故にゲームの面白さってグラフィックではないとどこかのゲーム会社に教えたいくらいです。
今作では主人公アドルは怪人の呪いを受けることになります。
呪いの副産物として異能と呼ばれるアクションが出来るのですが、これが戦闘と日常パートの探索を楽しませてくれるのです。
探索では街をただひたすら歩くのではなく、屋根から屋根への瞬間移動が出来たり、壁を駆け上がったり、翼で高台から滑走することが出来ます。
街探索って基本的にストレスになりがちですが、今作では街探索すらも異能と呼ばれる能力を駆使することで縦横無尽に動き回れます。
自由度が高く街やフィールドを探索することが出来るので面白いです。
戦闘部分はスキルと回避による一定時間無敵のフラッシュムーブなど前作からの良さを引き継いでいるので安心して楽しめます。
これに加えて戦闘パートでも異能が使えるので戦略幅が広がるのです。
離れた敵に屋根への瞬間移動のように瞬時に射程範囲に入ることが可能ですし、滑走して素早く逃げることも可能です。
また、地面にも潜れるので完全に敵からの攻撃を回避することもできるし、壁を壊す異能で敵のガードを弾いたりとやれることが多いです。
普通に戦闘しても面白いし、色々と能力を駆使して優位に組み合わせてやっていく楽しみもあるのでワクワクが止まりません。
ロード時間が短い
監獄都市と呼ばれる街が題材なだけあって、今作はもの凄く広いです。
広いうえに屋根まで上れたりと細部にまでこだわっているため普通だったらロードが長いと思いますよね。
しかし、移動間のロード時間が非常に短いのです。
もの凄く遠く離れた場所へのロード時間は表示されている説明文を読み終えるかどうかのタイミングで終わるのでストレスがあります。
近距離間でのショートカットは説明文すら読めないくらい早いです。
ロード時間って単純にストレスになりがちなので短いのはありがたいです。
BGMも王道で素晴らしい
イースの良い所はRPGってこれでいいんだよ!って感じの王道が売りです。
ストーリーも面白い、戦闘も凄い、そしてBGMまで王道で素晴らしいです。
盛り上がる場面はしっかりと盛り上がる曲を差し込んで、それ以外のフィールドでは邪魔にならずそれでいていつまでも聴ける心地よいBGM。
暗い場面やダンジョンでは暗いおどろおどろしい雰囲気のあるBGMと、とにかく求められているものを完璧に提供してくれます。
イース9の気になる部分
名作ゲームですが、それでももう少しここを頑張ってくれれば完全な神ゲーになっていたのにと感じる部分もあります。
気になる部分について紹介します。
ボス戦が単調になりがち
戦闘システムが優秀で面白いのですが、もっと上手く使えたのではと思わざるを得ないがボス戦です。
ボス戦はほぼ円形上の広場のような場所で戦うことになるので、毎回毎回同じで単調と言えます。
さらに、異能と呼ばれる独特の要素を取り入れたのですから、もっと異能を駆使しないと倒せない、使うと爽快感があるボス演出があっても良いのではと感じます。
一度足場が抜けて翼で飛ぶことでボスに対抗する要素がありましたが、これを全ボスとはいかないまでも何体かのボスでやってもらいたかったです。
ボス戦は同じような場所でひたすら戦うだけなのが少し残念です。
キャラ設定が甘い
ストーリーは王道で伏線回収ありで最高。
キャラは基本的になろう小説のような感じだけどもそこまで気持ち悪さや嫌気が無いので普通に好きになれる。
しかし、この会社のシリーズ特有のキャラを持ち上げすぎてちょっとおかしいんじゃないの!?って部分は気になります。
主人公は監獄から脱獄するのですが、当然わからないよう(まあ、わかるんだけど・・・)に変装して拠点を偽装して身を隠します。
相手に知られないようにって行動しているのに、ほとんど出てくる登場人物と敵が簡単に見破っているのです。
大体が「怪人・・・いや、冒険家アドル!」って感じで見破りまくって把握しているしその度に「どうしてわかった!?」みたいな選択肢のオンパレード。
登場人物を頭が良いキャラにしたいのはわかりますが、見破り過ぎるのも考え物だし逆にその程度で主人公も潜伏するなよって感じます。
そして、一番キャラの作り込みが甘いと感じるのが白猫と呼ばれるキャラです。
登場時はボクっ子口調の元気キャラだったのが、仲間になると引っ込み思案の女の子になってしまいます。
無理してキャラを作っていたと作中でも行っていますが、無理あり過ぎ!
そして、スキル選択の一枚絵ではボクっ子口調でもおかしくないいたずらな笑みを浮かべているので絶対にキャラが迷走しています。
このキャラの部分が上手く出来ていればストーリーは最高なので、本当の神ゲーになれた気がします。
まとめ
キャラの作り込みやボス戦での甘さがありますが、名作ゲームであることに疑いの余地はありません。
難易度も簡単なものから激ムズまで選べるので多くの層に対応できています。
何より、ストーリーと戦闘がめちゃくちゃ面白いのでそれだけでもプレイする価値があるってもんです。
是非プレイしてみてください。