前作のゼスティリアがプロデューサーが「んほぉ~」と馬鹿にされるくらいの大失態を犯したゲームの自作であるベルセリア。
クリアした感想として復讐を題材としたしっかりしているストーリーとおねショタを全面に押し出しており面白いと言わざるを得ません。
プレイしたうえでの良い点と悪い点を紹介します。
仲間がベタベタしない
ベルセリアの良い部分として仲間と過剰にベタベタしない所です。
仲間って言うと過剰にイチャイチャしないといけないみたいな風潮があります。
もちろん仲の良い姿を見せてくれることは素晴らしいですし、この仲間と一生旅をしていたいと思わせてくれます。
しかし、完全にお互いの利害関係だけで繋がっていると信頼できるビジネスパートナーのようで妙な安心感と期待が持てます。
仲間の全員がそれぞれの目的を持っており、たまたま目指す方向が一緒の所にあるから行動しているだけなのです。
だからこそ、感情的になっていきなりヒステリックになったり、いつまでもウジウジしているのを慰めません。
一回主人公の心が折れかかったシーンでも、普通なら大丈夫かなとか自分たちで支えよう的な展開になるはずです。
そこから下手なシナリオだといつまでもウジウジタイムが始まります。
でも、ベルセリアは違います。
もしかしたらダメかもなって具合であっさりしています。
これだけだと冷徹なサイコパスですが、自分が面倒を見なくても絶対に立ち直る信頼感と期待感が言葉の端々でにじみ出ています。
仲良くしないけど、しっかりと信頼関係で結ばれた仲間。
そんなカッコよさに引き込まれました。
ベリセリアはストーリーが面白い
前作は本当にビビるくらいつまらないストーリーでしたが、ベルセリアはしっかりとしています。
復讐を題材としておりぶれません。
どんな状況であってもラスボスに復讐してやろうという信念は一切消えません。
その信念をへし折ってやろうと残酷な真実やどうにもならないような絶望が何度も訪れますがその度に立ち直り強くなる主人公が魅力的です。
また、主人公が度が過ぎたブラコンで弟大好きウーマンです。
仲間になるストーリーのカギを握る人物もショタです。
主人公とショタの掛け合いがまさにおねショタであり、前作はプロデューサーがんほぉ~しているだけでしたが、プレイヤーがんほぉ~出来るゲームになっています。
ここまでおねショタ要素を出しているゲームはなかなかないと思います。
かと言っておねショタがくどいかと言えばそうではないです。
時々甘やかしてしまうが、基本的に手厳しく仲間であるものの必要以上にベタベタしようとしません。
その厳しさにショタも成長していくので成長物語としても楽しめます。
主人公サイドが徹底した悪で敵側の方がむしろ善と思えるようなストーリー展開も面白い要因の一つです。
ストーリーの最後はハッピーエンドとは言い難いですが、どこまでも弟への愛が溢れていながら設定を活かした上手い落としどころだと感心できます。
ストーリーも次から次へと希望と絶望の反復横跳びを強要してくるのでドンドン進めていきたいとハマれます。
戦闘が面白い
ベルセリアは戦闘がかなり優れています。
技を出すときは普通MPを消費して発動するのがセオリーですが、それが存在しません。
行動できるポイントがあり、それを消化し尽くすまで、消化しても相手がガードさえしなければ無限にコンボが続きます。
また、相手を気絶させたり状態異常に出来れば行動ポイントが増えます。
つまり、上手くやれば無限にコンボが繋がって敵を思いっきりボコボコに出来る爽快感を味わえます。
逆に不利になると一気に雑魚敵だろうと押し込まれてしまうこともあります。
そんなギリギリの駆け引きを楽しめるのも素晴らしいです。
ボスだってしっかりと弱点を突いて気絶さえ出来れば、一方的にボコボコにしていけるので「このまま行ってくれ~」というドキドキ感が味わえます。
移動がだるい
ベルセリアの悪い部分は移動がだるいことです。
ストーリー自体は面白いのですが、色々な場所へ行かないといけないときに楽々ワープすることが出来ません。
例えば、今あるダンジョンから最初の街に行こうとなったときはワープアイテムですぐに行きたいですよね。
それなのに、ダンジョンを歩きで帰らないといけません。
なぜなら、帰り道でイベント会話が用意されているから。
ちょっとした会話のために手間をかけさすなって思います。
また、ダンジョン自体も非常に長いので移動するのも単純にだるいです。
この点はもう少しなんとかしろよって感じました。
敵キャラの掘り下げが甘い
ベルセリアはストーリーは面白いです。
面白いですが、もっとうまくやれば神ゲーになれたろって思わずにいられません。
復讐プラスおねショタですよ!オタク大歓喜の設定です。
面白いに決まっています。さらに、もう少し頑張ってくれって思います。
具体的には敵キャラの掘り下げが甘いです。
復讐だからこそ因縁のある相手を掘り下げることでより面白くなります。
それぞれのキャラに敵となる相手がいますが、割とあっさりしています。
主人公の復讐相手は掘り下げがあったので非常に面白かったです。
しかし、他のキャラは断片的に何かあるような会話をしていて、そこを上手く描写できれば面白くて興奮できるゲームになるだろうがって思いました。
例えば、復讐のために主人公サイドの仲間が敵を過去に貶めたような話をサラッとしていたり、その敵キャラが意外と繊細な性格だったりした設定がありました。
これだけで絶対にムービーを付けてもいいくらいの因縁と執念の激突を熱く表現できるじゃんって思いました。
しかも、繊細な性格とか絶対に死ぬとき泣けるやつじゃんって思います。
これを適当に流したのは本当に残念です。
まとめ
テイルズオブベルセリアは間違いなくプレイして損のない面白いゲームです。
復讐とおねショタが組み合わさり戦闘も面白いならやらない理由がありません。
是非プレイしてみてください。