ライザのアトリエをトロコンまでしたうえでのトロコン時間と感想です。
ライザが可愛いだけで発売前からもてはやされた状態でしたが、ゲームとしても非常にしっかりとして面白いと思います。
5段階で言うと4ぐらいの出来です。
良い部分と悪い部分を書いていきます。
ライザのアトリエで評価できる部分
ロロナ、トトリ、メルル以来のアトリエシリーズをプレイしたうえでのライザのアトリエの面白さを感じる部分を紹介していきます。
アトリエ特有の時間制限が無い
メルルまでのアトリエシリーズは時間制限がありました。
いついつまでに試験で出された錬金物を作ってくるなどの課題があり、それをこなせなければ終わりなんてシビアなものをありました。
そして、錬金術に必要な素材集めにもそのフィールドに行くまでに日数がかかるので工夫しながら色々とこなす面白さがありました。
良いものを作ってたくさん入る籠を作ったり、日数を短縮できる靴を作る楽しみはありましたが同時にめんどくさかったです。
純粋に錬金術を好きな時に好きなようにやって、好きに出かけて素材とモンスターを倒す自由さがありませんでした。
しかし、ライザのアトリエでは時間制限が無いのでのびのびと採取できるし錬金で心行くまで強く質が高いものを作れます。
アトリエの良さは世界観とどことなくほのぼのとした雰囲気なので、それを急かされることなく自由に堪能できるのは素晴らしいです。
ほのぼの自由に錬金ライフが楽しめます。
戦闘システムに意欲を感じる
メルルまでのアトリエはターン制バトルでした。
ターン制と言っても完全固定のターン制ではなく、アイテムを使って敵を遅くしたり自分を早くすれば行動順を飛ばせたりする工夫がありました。
なので、じっくりとどうやって自分が優位に立ち回ろうか考える楽しさとどのタイミングで回復しようかなどの戦略性がありました。
これはこれで面白かったです。
ライザのアトリエではFFのようなリアルタイムバトルに変わりました。
自分のターンが回ってもボケっとしていれば、敵がゴリゴリ攻撃してきます。
即座にどういった対応をしなければいけないかの判断が必要です。
普通にやれば全然面白くなりそうな要素ですし、挑戦しているという部分で自分はもの凄く評価できます。
評価しますが粗削りであることは否めません。
スキルを発動して攻撃しても攻撃終わるまで行動順を下げる術を使っても下がらないのでどんどん敵が攻撃してきます。
また、一定ダメージ以上喰らうとブレイク状態となって何も出来ないのですが、明らかに敵の方がブレイクしないし自分たちばかりします。
そして、敵の必殺技があるのですがブレイクしないと止まりません。
で、ブレイクしないので普通に必殺技を連発されることがあるのでこの部分の調整が甘く素材を活かしきれていないと感じました。
それと主人公サイドの必殺技は信じられないくらい弱いのでただ時間を奪われるだけで使わない方が良いのも残念です。
ただ、それでも十分素質だけでも楽しめるので面白いです。
広大なマップに楽な移動
ライザのアトリエは基本的には自分たちが住んでいる街が舞台です。
住んでいる街自体も非常に広くて色々な場所があります。
また、時間制限が無いことから遠くまで自由に冒険できるためマップも遠くまで広大に存在しています。
今までは日数を気にしてせこせこしていましたが、制限が無い分広いマップをあっちにいったりこっちに行ったりと色々周れるのは嬉しいです。
そして、今までは行くまでの道中は主人公が歩いている姿とたまにイベントが起きるだけで単調でした。
しかし、ボタン一つで簡単に目的地まで自由に移動できるようになったので移動が楽になった部分がストレスフリーで最高です。
ライザ筆頭に女性キャラが可愛い
発売前からライザが可愛すぎてもてはやされていましたが、それ以外の女性キャラもちゃんと可愛いのが高ポイントです。
ライザの友達も可愛いし、一緒に同行する仲間キャラも可愛いです。
なんというか、イラストレーターの趣味丸出しでいい意味でぶっ飛んでいるのが良い味を出しています。
また、キャラ自体も癖が無く純粋に可愛いだけで万人受けするのもいいです。
やっぱりアトリエはなんだかんだで本格的なRPG要素があるけど、それは可愛い主人公の見た目とのギャップからより面白くなると思います。
その点で女性キャラがしっかりと可愛いのでキャラ目当てでも十分すぎる出来です。
錬金システムも遊びやすくなっている
戦闘システムも変わったうえに錬金システムも変わりました。
今まではせっせと集めた素材をいそいそと調合するだけでした。
そして、お金を貯めて本を買って新しい錬金を覚えるを繰り返す感じでした。
今回は素材から新しいレシピを連想することによって作れるものが増えていくのが最初のうちは限られた素材でどこから開拓してやろうかという楽しみがあります。
また、素材もせこせこ集めなくても素材を効率的に回収できるマップを生成出来るので楽に楽しく錬金出来ます。
また、ジェムと呼ばれる新しい要素があります。
素材を換金することで手に入るのですが、これを使えば一度作った物に対して何度も素材投入できるので自分なりの最強の物を作れます。
後半になればなるほど自分なりに強く出来る、明らかに強くなっていく実感が湧けるのでやっていて楽しかったです。
ライザのアトリエで気になる部分
基本的に面白いライザのアトリエでしが気になる部分もあります。
気になる部分について書いていきます。
ライザのアトリエはストーリーはあるが物足りない
アトリエシリーズはシナリオがあるにはあるのですが、わりとオマケです。
今回はシナリオもしっかりとしているとの評判でしたが、やはり物足りないと言わざるを得ないストーリーです。
決してつまらないというわけではなく、今までのとりあえずあるオマケの様なシナリオからは進化しています。
自分たちに住む街を巡っての謎と過去を解き明かす話なので題材はかなり良いです。
良いゆえに勿体ないのです。
もう少し掘り下げていけばより良くなったと感じる部分があるのに今一歩で痒い所に手が届く感じにならない。
何か出来る子だったのに伸び悩んだ感が否めません。
素直さと雑をはき違えたキャラ
キャラを素直な感じで気持ちのいいようにしたかったのでしょうけど、結果としてみれば雑です。
素直より一時の感情で振り回されるキャラが多いと思います。
考え方の差がいきなり180度違ったりするので、素直で仲違いしても結局は仲良しよりは不安定という印象があります。
ストーリーで上手く掘り下げていけば確実に良いキャラになったと思いますし、やりたいことはわかります。
しかし、なんかちょっと違うと感じる違和感がぬぐえません。
また、父親から暴力を振るわれている仲間もいて普通にやれば感動の仲直りとかベタだけどあってもいいじゃないですか。
それなのに特に何もなく普通に我慢強いだけなので、こいつなんだ!?ってキャラが多いのが残念です。
マップが広すぎて歩くのがしんどい
アトリエからマップへの移動は楽ですが、肝心のマップも広大です。
良いことなのですが、目的地に行くまでに結構歩かないといけません。
しかも、いくら強くなっても雑魚敵が突っかかっていくスタイルなので戦闘になると時間を喰ってめんどうです。
道中の快適さの工夫が今一歩であるのが残念です。
まとめ
新しいことに挑戦しているので粗削りで完璧とは言い難いですが、色々な部分で快適になっておりライザは前評判通り天真爛漫で健康的な可愛さがあります。
アトリエ特有の可愛さとは裏腹の本格的RPG要素は健在なのでやるだけの価値は確実にあります。
トロコン時間も30時間かからない程度で終わるので気軽にコンプリート可能です。
面白いので是非プレイして下さい。