ネットで時々話題になるラーメン発見伝の登場人物芹沢達也。
圧倒的存在感と正論でビジネスに役立つ名言を数々連発していく最高の敵キャラです。
漫画と言えどもビジネスに役立つ知っておくべき名言を解説を交えて紹介します。
ラーメンハゲって何物?
いきなり凄いネーミングセンスのラーメンハゲ。
このラーメンハゲとはネットで言われている呼び方です。
本名は芹沢達也といい、「ラーメン発見伝」、「らーめん才遊記」というラーメン漫画に出てくるキャラです。読む順番は発見伝→才遊記の方が絶対に良いです。
まず、漫画自体がグルメ漫画としてもラーメン漫画としても最高峰です。
発見伝は、落ちこぼれの商社マンとして働いている主人公がラーメン屋として独立しようと成長していくお話です。
この中で芹沢達也はライバルでありながら最も優れた師匠として主人公の前に立ちはだかってきます。
最後まで格を落とさないライバルとしての威厳は近年の漫画も見習うべきほど完成されたキャラなのです。
そして、才遊記ではラーメン専門のコンサルタント会社を芹沢が運営しているところに新たな女主人公が入社するところから始まります。
何も知らない主人公にビジネスとは、ラーメンとはなんなのかを実務経験を通じて教える最高の有能な上司として描かれているのです。
単なるラーメンを味だけではなく、店舗運営をビジネスと俯瞰して捉えて現状のラーメン事情を分析しているところに魅力があります。
清濁併せた正論に誰も反論が出来ないところにラーメンハゲの魅力があります。
そんなビジネスに大いに役立つラーメンハゲの名言を紹介します。
奴らはラーメンを喰ってるんじゃない情報を食ってるんだ
芹沢達也の名言で最も有名と言ってもいい名言です。
自分の作っているラーメンの最大の魅力である煮干しの旨みを理解せず、きつい味付けで香りを感じられないのに煮干しの旨みがあると言っている客に向けた言葉です。
なんでもそうですが、9割の人が味や物の良し悪しなんてわかりません。
じゃあ、ほとんどの人が何故もっともらしく良いと評価しているかと言えば他人からの情報で判断しているからです。
この煮干しが他とは違うとか、手間暇かけて普通とはかけ離れているとかそんな情報で旨いか不味いかを判断しているのです。
そのため、ほとんどの人は自分のラーメンを食いに来ているのではなく美味しいという情報を食べて満足していると評価したのです。
なんでもそうですが、世の中は9割以上がバカです。
だから、そんな人相手にどんなマーケティングが有効かを提示しているのです。
商売するにはどんな戦略が一番なのかを痛烈に教える発見伝の名言です。
いいものなら売れるなどというナイーヴな考え方は捨てろ
美味しいラーメンを作っているからこそ勝てると言った、主人公に向かって言ったあまりに現実的過ぎる名言。
芹沢の経営するラーメン屋にライバル店が出現し、相手の方が多少味は劣るが値段は自分よりも安い。
そんな状況で良いものを作り続けるならわかってもらえると楽観的に慰める主人公にビジネスの基礎を教える名場面です。
職人気質でいいものを作れば良いなんて終わっています。
終わっていますが、みんなどこかでいいものこそ認められるはずだと思っていますよね。
会社でもコツコツ努力すれば報われるとか思って媚びを売る人を馬鹿にしますが、出世するのは媚びを売る人の方が多いです。
まさに、いいものが売れるなどというナイーヴな考えです。
本当にいいものなら、それを知らしめるためのマーケティング戦略は絶対に欠かせない。
何もせず待っているだけなのは悪いものと変わらないということです。
マーケティングをよくわかっている才遊記の名言です。
「金を払う」とは仕事に責任を負わせること、「金を貰う」とは仕事に責任を負うということだ
同じくネット上であまりに有名過ぎる名言。
主人公がバイトを雇う仕事を任された時に、「給料はいらないから雇ってほしい」と熱意を示した人が現れました。
その人に感激して採用しようとした時に出た言葉です。
あまりにも真っ当過ぎて何も言えません。
よく気持ちとか優しさとかで対価を曖昧にしようとしますが、ビジネスはお互いに責任を負うから成り立ちます。
特にボランティア活動なんてずっと続かないし、大体就活のポイント稼ぎという対価があるから頑張るのです。
年功序列で給料が一緒なら頑張らない方が得だという日本社会の歪みについても完璧に説明できます。
ラーメン漫画とは思えないビジネス的な考えです。才遊記屈指の名言。
金のためだけにラーメン屋をやっているわけでもない
冷酷に思われた芹沢から溢れた名言。
清濁併せた名言しか言わない芹沢だが実は誰よりも熱い思いがある。
部下が素人は味がわからないから仕入れコストが安い煮干しに変更して金儲けをしようと提案してきました。
普通は金のことだけ考えればやるべきです。
しかし、商売をやる以上店を繁盛させてお金を儲けるのは当然と前置きしたうえで会社の理念を語ったのです。
ここにビジネスの根幹があると思います。
もちろん、理想だけ語ってお金が無いなんて最悪ですが、ただ金だけを考えるならば強盗や犯罪と変わりません。
会社においては、どういった方向性で理解を得てお金を得て儲けようとかという理念が必ず必要です。
理念なき会社は運営できません。いずれ潰れます。
守るものは何かを表現した熱い思いが溢れる才遊記の名言です。
新しい何かとは、構造を疑い破壊することなくしては生まれないのだ
新しい発想はどこから生まれるのかを的確に表現した名言です。
発見伝の主人公は今までのラーメンを改良することにかけてはセンスがずば抜けており、芹沢にも負けません。
しかし、いつも勝つのは芹沢。
そんな悩める主人公に言い放った言葉です。
新しいことをしようなんて誰もが言いますが、ほとんどの人が細部を改良して新しいことをした気になっています。
新しいことは常に過酷です。
それは今あるものを疑って全て破壊して一から作り直すからです。
だから、昔ながらの人は敵に回るし全て試行錯誤の大変さがあります。
当たり前のことを当たり前じゃないと気付くこと。
違和感に気付けることが才能です。
創造性とはなんなのかを明確に表現しています。
オマエには本当に作りたいラーメンがないんだよ
テーマがあると強いが自由にやらせると途端に上手くいかない発見伝の主人公に言い放った名言。
主人公と芹沢は事あるごとにコンペ勝負をするのですが、良くて引き分けです。
テーマも何もない時に勝負したラーメンで惨敗した主人公の敗因を容赦なく見抜いて主題の言葉を言うのです。
下っ端のソルジャーの時は優秀で残業も厭わない社員で覚えめでたい人が出世すると何も活躍できないことがありますよね。
優等生は、与えられた課題に対して試行錯誤して答えを出すのは得意です。
しかし、本当に優秀な人とは自分でテーマを設定して解決できる能力があること。
とりあえず、偉くなりたい褒められたいと頑張って課題をこなした先に求められるものが変わって動けなくなるダメ上司の本質を見抜いていると思います。
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ラーメン漫画としても毎回面白い見せ方をしてくれる、コンサルタント漫画としても非常に優秀なのがこのシリーズの魅力です。
ネタ的な感じで扱われますが、正直に言ってどちらのシリーズも最終回は感動してしまうこと間違いなしの名作です。
特に発見伝→才遊記の順番で読めば読了感がえらいことになります。
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