伝説のヤンキー漫画特攻の拓 名言、厨ニオンパレードの熱がある漫画

ハーレー、バイク

知る人ぞ知る伝説のヤンキー漫画。

「疾風伝説 特攻の拓」、読み方からして既に「かぜでんせつ ぶっこみのたく」といういきなりぶっ飛んだ漫画です。

 

すぐキレる、意味不明だけど記憶に残る名言、理解不能なストーリーだけど感じる熱いグルーヴ感を詰め込んだ漫画です。

そんな特攻の拓の魅力を紹介していきます。

厨ニをブレンドした意味不明な名言達

特攻の拓の魅力は行き場のない怒りや悲しみをヤンキーとなることで昇華するなんていうチャチな小物はいません。

全員、意味も無くぶっ飛んだ状態でいきなり登場します。

 

そして、一応悲しい過去みたいなものは申し訳程度ありますが、本当に申し訳程度でそれ以上に異常性が極まっています。

 

そんなイカレて狂った奴らにさらに厨ニ要素をブレンドして完全にカオスとなっているのがこの漫画の魅力です。

 

そんな奴らが織りなすストーリーとそこここで垣間見れる内容自体はさっぱりわからんけど何故か記憶に残る名言?の数々がこの作品の魅力です。

よくネット上ではネタにも使われるくらいに有名なのが以下の2枚です。

作中の狂った連中の中でもぶっちぎりで頭がいかれている人物が何を隠そう画像の一条武丸です。

喧嘩の際に、木刀でもバットでも無くいきなり、ツルハシを持って登場するインパクトに加えて瞬間を「とき」と読む豪胆さ。

 

そして、全体像が描かれているのにわざわざ顔面だけアップで前に押し出す意味不明なインパクト。

画像の意味不明さと言葉の汎用性の高さからネタにされています。

一度見たら何故か記憶に残る名場面です。

同じ位かそれ以上に有名なワンシーンが、不運を「ハードラック」と読み、何故か踊るを「ダンス」と呼び、ダンスっちまったというこれ以上ない語呂の悪さ。

 

この画像だけでも既に意味不明で一度見た者の心を掴んで離しません。

ただ、ここに至るまでの背景もおかしいのです。

 

ツルハシを持った一条武丸がトラックにツルハシが引っかかり20トントラックに跳ね飛ばされます。

それだけでも意味不明でしかも生きていることにも理解不能の状況で、この名言が出るので次元が違うと感じるしかありません。

 

意味不明で笑えるけど何故か心に残る名場面が多いのです。

それ以外にも喧嘩偏差値は高いけど勉強の偏差値は限りなく0という学校の治安の悪さを醸し出す表現があります。

 

どのヤンキー漫画でもある表現ですが、絶対に一人は頭が切れる知将がいますよね。

ただ、特攻の拓は全員本当に偏差値は0です。

この画像の様にいきなり何の計画性も無く、いきなり相手の教室にカチコミをかけて一言言い放ちます。

「喧嘩の話の時間だぜ」

 

完全に意味不明です。

意味不明ですが、底知れない勢いに気圧されて脳みそに画像がこびりついて離れないのです。

また、意味不明な厨ニ表現も魅力です。

 

キレ顔でかます最高にCOOLな一言に度肝を抜かれます。

 

どいつもこいつも完全に自分の世界観があって完全にヤバい奴しかいないので厨ニワールド全開です。

また、「ひき肉にしちゃうよ」など大人になって覚えていられたら確実に悶絶するレベルの名言など目白押しです。

 

狂った奴らが狂った世界観で狂った名言を連発するのが魅力です。

また、意味も無く!?という記号が連発されるのも特徴で、救急車が走っているだけで!?が付くので!?のバーゲンセールなのです。

登場人物の強者は人間を辞めている奴らばかり

ヤンキー漫画の登場人物は上位になるとみんな強いです。

喧嘩が弱くてヤンキーやれませんからね。

 

ただ、特攻の拓の上位者は完全に人間を辞めてしまったような連中しかいません。

 

普通に壁をぶち抜いたり、全身包帯グルグル巻きなのに出歩いて喧嘩もします。

ヤンキー漫画ってどことなく格闘技要素も入れつつ楽しませますがそんなものはありません。

 

また、バイクで事故りまくって100キロ以上出ているのに誰も入院しません。

普通にぶっ飛んで「クソ・・・」とか言って次からは普通にしています。

 

作中でバイクで亡くなった人物の話があるのですが、こいつら絶対に死なない化け物じゃんって思えます。

 

ひたすら、魂で体を動かすだけの馬鹿野郎しか存在しません。

 

普通はあばら骨が折れるとその描写があって、それでもなお無理して動く姿に周りが驚く描写ばかりですよね。

ただ、特攻の拓はそんな描写が一切なく普通に後からあばら骨を折って入院とか、実は完治していないという情報が入ってきます。

 

人間辞めてしまったような奴しかいません。

純粋に現実味を無くしてひたすら動かすのであり得ないですが、その魂の熱さで何故か見入ってしまうのです。

意味不明なグルーヴ感だけのストーリー

最近のヤンキー漫画は意外とストーリーもしっかりとしています。

単なる勢いだけでは描かれません。

 

それに対して特攻の拓は完全に勢いだけです。

 

ストーリーは理解するものではない。

ひたすら感じるものです。

グルーヴ感があるストーリーと言えます。

 

いきなり、意味も無く次の瞬間に切れる奴らなので常に戦争状態です。

また、いきなりギターが話に絡んできて意味不明さが増します。

 

それに加えて次々の新キャラを出しては普通に持て余すので、意味も無く大物顔して出てきては何もしなかったり下手したら次の編には一切出てきません。

とにかく、目まぐるしくストーリーが動いている様でひたすらごちゃごちゃしている。

 

それなのに、がんじがらめにならず自由に切れまくって戦争を勃発させる愛すべきバカたちの勢いというだけでは足りないストーリーなのです。

普通なら破綻しているのに何故か読めてしまう。

もう、頭ではなく心で読んでいるとしか思えないのが魅力です。

最後は主人公が成長する覚醒もの

周りは完全に化け物、世界観も意味不明の中、主人公は元いじめられっ子の設定です。

初めはカッコイイ男になるための努力ものかと思いきや、終始ラッキーな出来事で物事を大逆転させるご都合主義主人公。

 

主人公は一目置かれるような存在ですが、基本的に実力が無くパシリのような扱いを終始受けています。

ただ、何故だかわかりませんが終盤になると急に覚醒するのです。

 

この特攻の拓の魅力として色々なバイクが出てくるのですが、主人公が覚醒してからの描写はまさに疾風伝説です。

 

本当に気持ちよさそうにバイクを転がすので、最初からこの路線でやればいいのにって思えるほど爽やかで臨場感が溢れています。

バイクの気持ち良さを100%表現できていると言えます。

 

主人公も覚醒してただのラッキー小僧では急になくなるのでビックリしますが、主人公がカッコいいのとバイクの魅力が詰まって終盤だけ別漫画です。

この終盤のためだけにわざわざ読む価値があると思えるのです。

まとめ

昔の漫画ですが、昔の漫画ゆえに今だったら即行で打ち切られそうな狂った内容が存分に馴染めます。

例えるならバキのヤンキーバージョンのような漫画です。

意味不明、理解不能なんだけどそれが面白い、それが癖になる、記憶に残る漫画です。

読んでみると面白いので是非読んでみて下さい。

疾風伝説 特攻の拓を読む

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