2019年の最後に発売されて話題をかっさらったゲーム一三機兵防衛圏。
評価されているのはストーリーと奥が深い世界観。
そんな一三機兵防衛圏の完成度が高く面白い部分をネタバレ無しで紹介します。
十三機兵防衛圏の良かった点
一三機兵防衛圏ははっきり言って名作ゲームです。
そんな名作ゲームである理由を紹介します。
グラフィックが幻想的で吸い込まれる
一三機兵防衛圏はグラフィックが美麗で優れています。
過去にもヴァニラウェアというゲーム会社はプリンセスクラウン、オーディンスフィアなどの当時としては信じられないくらいの美麗なゲームを発売していました。
しかも、どちらも文句なしに名作ゲームです。
特にオーディンスフィアはストーリーがめちゃくちゃ面白く伏線回収ゲームとして優れています。
PS4でリメイクが発売されているので是非プレイしてみてください。
そんな美麗なグラフィックは今作でも健在どころかパワーアップしています。
参照:https://jp.ign.com/jyusankiheiboueiken/32015/news/34
このどこか昭和を感じさせながら懐かしくいつまでも見ていたいと感じるグラフィックに心が吸い込まれます。
夕日がノスタルジックで学園青春ものとしても優秀なのです。
また、街のネオン街も信じられないくらい美麗でゲームを進めずにずっと眺めて入れるくらいの質の高さです。
懐かしく頭がボーっとなってしまうほど綺麗でこの世界で暮らしたいと思います。
ロボットとかSFとか難しいことは考えずに雰囲気で気に入ったら買って損が無いゲームです。
どこか懐かしさを感じる世界観に急にアンバランスな世紀末な世界観。
この矛盾したバランスが最高なのです。
キャラが非常に魅力的でSFなのに人間味がある
基本的に機兵に搭乗する人間は全部で13人います。
13人もいるとどこか手を抜いてもおかしくないと考えてしまいますが、13人すべてが非常に魅力的です。
それどころか他の登場人物全てが魅力的なのです。
一人一人がしっかりとそれぞれの戦うべき守るべき理由を詳細に掘り下げています。
愛する人のため、信頼する人のため、日常を守るため、様々な理由を胸に自分を犠牲にしながらも戦っていく姿に心惹かれます。
SFものというとなんだか小難しくて理屈っぽい未来人がたくさん出現するみたいなイメージがありましたが全く違います。
SF要素があるだけで実態はどこまでも人間味があるところがこのゲームの凄い所です。
異常に焼きそばパンが好きだったり、男なのに男が好きだったりと笑えたり強烈な個性が持てるキャラばかりです。
ネタバレになるので深くは言いませんが、全ての原因はどこまでいっても人が原因です。
SFというテクノロジーが進歩したような世界観でも結局人間は一切進歩していなく、やっていることはわからないバカさ加減。
それでも、最後まで諦めずに足掻いて未来を創っていく賢いのも人間であるという希望。
ただSFチックに未知の技術で適当に解決という雑な話ではなくあくまで人間味がある部分に力を入れて様々に絡み合う思惑を複雑に表現できているゲームです。
SFものですが、人間味があるゲームが好きなら確実にハマります。
伏線回収で徐々に真実が明らかになるストーリー
最も高い評価を受けているのがストーリーです。
ストーリー展開は13人の主人公をプレイしていくことで、様々な謎が明らかになっていく仕様です。
これでもかといった伏線回収ゲームが一三機兵防衛圏です。
プレイしていくことで各主人公同士の関わりが明らかになっていく快感はたまりません。
また、ある主人公で不自然な場所にいた別の主人公が、その主人公をプレイすることで何故その場にいたのか明らかになっていく関係性が極上です。
ミッシングリンクと呼ばれる隠された関係性によって物語が展開されていくのが魅力です。
また、SFものだと適当な未知の技術で解決みたいなものだと思っていましたが、非常に複雑に世界観が作り込まれています。
ストーリーは日常にいきなりダイモスという怪獣が現れます。
しかも、自分と同じ名前の人物、見た目が同じなのに名前が違う人物。
さらに未来と過去へのタイムスリップなど謎しかないストーリーです。
しかし、これらが全て完全に設定が作り込まれてトンデモ科学で解決するのではなく現実に即した未来だったら出来るかもしれない技術を元に展開されています。
そして、あり得ない世界が何故存在しているのかまで一切余すことなく伏線回収がされています。
ストーリーは伏線回収と重厚な世界観に魅了されるため文句なしです。
正直に言ってSF要素は馴染みがないと戸惑いますが、それを差し引いても完璧に作り込まれたストーリーは絶対にプレイすべきゲームです。
一三機兵防衛圏はトロコンとクリア時間がちょうどいい
一三機兵防衛圏はトロコンがめちゃくちゃ簡単です。
ストーリーも読み終わったらボタンを押して飛ばしていけば25時間程度でクリアすることが可能です。
ストーリーをクリアした時点でほとんどトロコン出来たような状態になります。
仮に出来ないものもすぐにトロフィー獲得が可能なのでトロコンが容易です。
30時間かからずにトロコンが出来ます。
トロフィーのためにゲームはしてないにしても、簡単にトロコンが出来てストーリーもクリアできるので忙しくても問題のないゲームです。
十三機兵防衛圏の気になる点
基本的に名作ゲームである一三機兵防衛圏ですが気になる部分もあります。
個人的に気になった部分を紹介します。
ストーリーがSFに慣れていないと難解
一三機兵防衛圏の魅力はストーリーであり、最高なのは間違いありません。
しかし、SFものの展開になれていないと正直に言って難解です。
ストーリーは複雑で時系列もバラバラです。
それを考察する面白さも当然あります。
そして、クリアすることで物語が時系列順に並び替えてくれるので誰でも大まかな流れと真相はわかります。
ただ、あっちこっちに飛び交うストーリーの細かい部分まで全て追うのは正直に言ってSFに慣れない人は大変です。
自分はかなり大変でした。
真相がわかっても細かい所がわからないと
「あいつ結局何でこんなことする必要あったのか?」
「なんかちょっと不自然でモヤモヤする」
といった感じで100%楽しめません。
100%ストーリーを楽しむには自分で考えるだけでなく考察サイトを見ないと完璧にわからなかったのは個人的に辛かったのです。
人によっては簡単と言っているサイトもありますが、細かい部分まで考えるほど絶対に難しいです。
だからこそ、良い部分とも言えるのかもしれませんが・・・
クリアして疑問に思ったりモヤモヤしたら考察を見れば100%楽しめます。
戦闘が単調でバランスが取れていない
一三機兵防衛圏はロボットに搭乗しての戦闘があります。
美麗なグラフィックで怪獣もストーリーでは表現されているのですが、戦闘パートでは全くと言っていいほど活かされていません。
参照:https://jp.ign.com/jyusankiheiboueiken/37154/news/20191128
画像の赤い豆粒が敵です。
せっかくの美麗でカッコイイ敵が台無しです。
ひたすら、赤い小さな豆粒と大きなドット絵の意味不明なものを適当に攻撃するだけのゲームなのです。
そして、戦闘自体が非常に単調なのです。
もっと言うとバランスブレイカーのような技があります。
インターセプターと呼ばれる技を使用していれば勝手に何の苦労もなく戦闘パートが終わってしまいます。
シミュレーションゲームの様な楽しさが全くありません。
ストーリーに力を入れるあまり戦闘が単調だと言えます。
まとめ
気になる部分もありますが、一三機兵防衛圏の売りはストーリーと世界観です。
この点に関してははっきり言って作り込まれた名作ゲーです。
やらないと損をしています。
SFに慣れない人は難解で戸惑いますが、それを差し引いても絶対にストーリー重視のゲームが好きならやるべきゲームです。
是非プレイしてみてください。