少子高齢化が叫ばれて久しい日本ですが子供なんてポンポンたやすく出来るものじゃないですよね。
そもそも子供も作ることが当たり前に言われているが本当にそうなのか。メリットはあるのか考えてしまいますよね。
そこで子供を作ることのメリット・デメリットを考察したいと思います。
前提として結婚はした方が良いと思ってますので結婚はしましょう。
従来の子供メリットについて
子供を持つことのメリットって時代の変化についていけてないように思います。従来の子供のメリットがなぜメリットとして機能していないのか考えたいと思います。
子供は可愛い
子供は可愛いから作った方が良い。子供を作るときのメリットとして必ず挙げられる理由の一つだと思います。
しかし、考えてもらいたいのですが可愛いから子供を作るって意味不明じゃないですか。可愛いから作るって一体なんだよって感じですよね。
今の時代可愛いなんて2次元でいくらでも事足りますし可愛いを目的とするならペットを飼った方が絶対に良いと言えます。
子供は可愛いから作った方が良いなんて言われても可愛いをモットーに生きているメンヘンファンタジーじゃないと多くの人間が思うようになったので可愛いはメリットになり得ないのではないでしょうか。
特に後で説明するデメリットが大きすぎると現代人は考えるので可愛いだけならペットで十分であり子供を作る理由にはなりません。
老後の面倒を看てくれる
子供を作らないと老後の面倒は一体誰が看るのか。子供がいれば親の老後の面倒を看てくれる。
これも子供を作った方が良いとされるメリットでよく親に言われる理由ベスト3には入ると思います。
しかし、これって現代で通用する考えなんでしょうか?
昔は親の面倒は子供が看るなんて当たり前の時代で多くの人間が疑問を感じずやってきましたが現代人って個人の幸せを追い求めるからドライですよね。
今の若者は賃金が減らされ自分の生活でいっぱいいっぱいで生きているのに親の面倒を懇切丁寧に看てくれる自己犠牲精神の聖人なんてほとんどいませんよね。
むしろ、実家に社会人になっても寄生していたくせにいざ親が困れば知らん顔の人間が増えてきたと思います。
面倒を看ると言っても施設に入れて後は知らん顔。たまに顔を見に来てくれれば御の字が世間の主流になってますよね。
しかも、施設費用は大体親の年金と貯金を使っているのが普通ですよね。これって子供がいないと出来ないことなんですか。
違いますよね。子供がいなくてもその分貯金して早めに自分から施設に入っていれば済む話ですよね。わざわざ子供を作ってまでやってもらわなくてはならないことではないんです。
子供がいれば面倒を看てくれるなんて現代では幻想です。
面倒看てくれる子供とそのパートナーなんてユニコーンくらいの幻です。
子供のデメリット
従来のメリットがメリットで無くなったのに対してデメリットは腐るほど増えました。子供を持つことで発生するデメリットについて考えたいと思います。
子供を育てる費用
子供って純粋にお金がかかります。【保存版】子育てにかかる費用のすべてを解説しますを見ていただければわかりますが子供を全て公立へ入学させることが出来たとしても約2600万円という金額がかかります。
小遣い費用が400万近くかかりおかしいというサイトも見かけますが中学高校で部活をやったり今では塾などの教育費用が絶対にかさむのでそれを小遣いと考えればトータルで妥当な金額ではないかと思います。
さらに、大学が県外で仕送りが必要になればその分も経費が増えますよね。
もちろん出産手当金や児童手当で補てんされる部分はありますがどんなに安くても2,500万~3,000万円かかるので子育ての相場で上限はありません。
このように考えると子供一人育てるだけで家と土地が買えます。
そのくらい莫大なお金がかかるのです。しかも、現代は中間層が搾取されている世の中で地域のつながりが薄く子育ては孤軍奮闘です。
こんなにお金がかかって辛い思いをするならいらないという人がいてもおかしくありません。
金銭面の問題は子供を作ることのデメリットでしょう。
自分の時間が無くなる
子供を作り育てることはなんとなく大変だと多くの人が思っていますがその何倍も大変なのは間違いないです。
子供なんて目を離すとすぐに危険な方に危険な方に自分の命を捨てる方向へ全力ダッシュします。片時も目が離せないのです。
しかも、赤ちゃんのうちは夜泣きをするので満足に睡眠時間を確保することも出来ません。
そう考えると自分の時間なんてものは子供を作れば全く持てないと言えるでしょう。
特に現代人は個人主義で個人の幸せを追求する傾向があるので自分の時間が持てず好きなことが出来なくなり自分の幸せが担保されないとなるとこれはデメリット以外の何物でも無いと考えてもおかしくありません。
自分の時間が無くなることに喜びを感じる人間なんていないので現代人にとって大きなデメリットだと言えます。
友達とも遊べない
自分の時間すら確保できないので友達となんか絶対に遊べません。子供が出来てフラフラと遊んでいれば確実にパートナーに呪いをかけられること間違いなしです。
昔は連絡ツールが無かったので学生時代の友人と関係が切れることが多かったですが現代はいつでもいくらでも繋がれますよね。
だから、いつまでも仲よく友達と遊べる時代です。
もし、友達が子供を作らずいつまでも楽しそうに遊んでいるのに自分はいつも言うことを聞かない子供と不機嫌そうなパートナーとこれからずっと一緒と考えると前世で一体何をやらかしてしまったんだと呪いたくなりますよね。
今まで付き合ってきた関係と希薄になる可能性がある。そんなリスクがある子供は明らかにデメリットであると言えるでしょう。
子供を持つことの本当のメリット
従来のメリットはメリットでないしデメリットは嫌というほど考えられる。じゃあ、本当に子供を持つことのメリットってなんでしょう。
そもそもメリット・デメリットで論じていいかわかりませんが考えたいと思います。
人生の体現者
子供が出来るということは自分の人生を本当に真剣に考えることになると思います。自分はこれからどう生きたいのか、自分はこの子と一緒に何をしていきたいのか。
自分の人生で何を残すことが出来るのかなど子供がいなかったときでは絶対に考えないようなことを考えるようになります。
子供がいなければ適当に生きても別に困らないし困ってもなんとかなるのですが、子供が出来たら無理ですよね。
例えば仕事でも嫌だから辞めるとか簡単に出来なくなります。
その代わり今の仕事でどう頑張って家族を支えていこうか腰を据えて出世を狙おうとか、それとも今の仕事では給料、残業面から考えて家族と幸せになれるのかなど何かするにしても今まで以上に自分はどう生きるのか考えさせてもらえます。
また、子供は急成長しますので老いていく自分を認識できます。
老いていく中で踏ん張って自分も成長していこうと考えられるので子供の人生を通して自分の人生と向き合えるのです。
本当に自分はどう生きたかったんだろう。
ヘラヘラしてるのは楽しいけどそうじゃない幸せを求める自分。
青臭かったありのままの自分の幸せを求めて行動できるようになるので子供が人生の道しるべで体現者となってくれるのです。
子供は人を成長させる
立場が人を成長させると言います。あえて、役職持ちになればその役職に必要なスキルや威厳が自ずと身についてくることがあります。
大人は年を重ねるから大人になるのではありません。
親になって初めて大人になるのです。
皆さんも社会人になって大人と言われても気分は高校生ぐらいで止まってますよね。だから、大人になるのは年ではなく絶対に子供の有無です。
また、上司になることで今までわからなかった苦労や体験をすることで視野が広がることがありますよね。
それと同じで子供を持てば絶対に親の苦労や有難みを知り人生の視野が広がることは間違いなしです。
また、子供を育てる中で色々な人と出会わなければなりません。
その出会いが良いものとは限りませんが人と関わり物事を考えることは確実に自分にとってプラスであると言えるでしょう。
そのため、人によって差はあっても確実に子供がいることで人は成長して大人モドキから大人に成長できるのです。
抽象的な何か
具体的な事例は示せないのですけど本当に子供がデメリットの塊なら人類はとっくに滅んでいると思います。
だから、メリット・デメリットで測れない抽象的な何かがあるのは間違いないと思います。
最初は好きでも可愛くも無くても成長することでやっぱり可愛い。なんだか幸せだなって思えることってあると思います。
言葉で表せない損得で考えることが無意味な多幸感が確実に存在するのが子供を持つことのメリットではないでしょうか。
まとめ
子供は正直デメリットが沢山あるし楽しく遊んでいる現状を壊す破壊神であるかのように思います。
しかし、子供を育てることで損得勘定以上のメリットが自分の人生に訪れることが子供を作り育てることのメリットであると思います。
現代は子供がいなくて幸せになれますが損得勘定で割り切らず子供という未知の存在と共に成長していける人生を出来るなら送ってほしいと思います。