新卒カードを使って中小企業に就職すると負け組なんて言われがちです。
ただ、大企業とかで働けるなんて20%ぐらいの確率でほとんどが中小企業です。
大企業より中小企業の方が良いなんて言う気は全くないですが、中小企業なりの良さもしっかりとあります。
大企業子会社の中小企業勤めの自分がメリット、デメリットを紹介します。
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中小企業=負け組ではない
中小企業=負け組の図式で語られることが多いですけど人生ってそう単純なものではないです。
価値観とかも人それぞれなので何を大事にするかによって勝ちか負けなんて平気で変わります。
例えば商社で高年収は世間的には勝ち組ですが、東京にある自宅にある高額なローンを払うだけで自宅にはほとんど帰らない。
出向先のアパートで夜遅く帰ってきて寝るだけ。
特に趣味はなく、飲み会に行くことだけ。
こんな大企業商社の人生だってあります。
高年収とマウントを生きがいにしているなら、勝ち組ですが自分の時間とゆとりを大事にしているなら負け組です。
中小企業だからと言って、一口に負け組とか言い難いです。
何を大事にして生きていくかなんて案外働いてみないとわかりません。
就活の時の自己分析なんて実際働くと全く役になんか立っていませんからね。
スタート時点の会社は単なるくじ引きなのでいちいち悲観する必要はないのです。
ただ、人生の目標が何もなく大多数に流される人生を送りたいなら大企業に入ってリストラされないようにしがみつくのが正しくもあります。
中小企業は良くも悪くも自由でピーキーな場所です。
中小企業のメリット
中小企業は中小企業でそれなりに良いこともしっかりとあります。
大企業ばかり見ていると気づかないですが、中小企業にもメリットがあるし所詮会社なんて合う合わないです。
中小企業のメリットは7つです。
規則が少ないから気楽
大企業って本当に動きが遅いです。
何をやるにしても決裁&決裁。
しかも、事前の根回しなんて頭の悪い生産性がないことを要求してきます。
もちろん、しっかりとした理由があって規則が厳しいので一概には言えませんがとにかく面倒です。
それに対して中小企業は規則が少ないから楽です。
その分適当でよくないことでもありますが、規則が少なくて自由に動けるのでとにかく楽です。
社長と近いこともあるので、直に社長にこれがやりたいですと言えるラフな感じで通ってしまうこともあるので自分で動ける人には良い環境です。
人が少ないからこそ、自分の裁量があって自分勝手に良くも悪くもやれます。
仕事の全体像が広く浅くわかる
大企業の仕事ってある一分野を深く担当します。
それに対して中小企業は雑用から重要な仕事まで広く浅く経験できます。
広く浅くってすごく悪いことのように言われますが、自分は全くそうは思いません。
だって、会社が具体的にどうやって動くのか早いうちから知ることが出来るんですよ。
基本を知れば自然と応用が利くようになると思うし、全体を知ってここは良くないとかここを間違えるとヤバいんだって知れるのって大きな財産です。
仮に転職するときでも広く浅く色々な知識がある方が、将来の管理職候補にもなるので有利です。
大企業は大企業で担当していた業務範囲で渡り歩く転職が多いので、楽だし恵まれているのかもしれません。
しかし、色々知れて自分で動かせる方が自分は面白いと思います。
働く場所が固定されているから安心感あり
大企業って容赦なく転勤を命じてきます。
出世のために断るなんて難しいので会社に本当に生殺与奪を握られています。
中小企業は地域に根差した会社が多いので働く場所が基本的に固定されています。
なので、自分の住み慣れたところで地に足をついた生活を送れます。
仕事なんて生活するためにするものです。
安定的に安心できる場所で生活が出来るならそれに越したことはないと思います。
有能だと出世が早いし、意見も聞いてくれやすい
中小企業は年収が低いのは本当です。
本当ですが、中小企業は有能だと出世が早いし、意見も聞いてくれるのでやりがいがあります。
給料も結構よくてやりがいがあるなんて最高ですよね。
中小企業って人が少ないし、有能に辞められると困るので有能にだけはしっかりと出世させて給料を払います。
それに、意見も有能は聞いてもらいやすいので、自分が本当に働いているんだって実感を持ちながら仕事ができます。
休みも比較的取りやすい
中小企業って休めないと言われがちですが、あまりのブラック企業以外は結構休めます。
というか、中小企業って休みが取りやすいです。
ギリギリの人数で毎日極限まで働いている中小零細企業ならいざ知らず、普通の中小なら休みを簡単に取らせてくれます。
良くも悪くも管理機能が弱いので緩いのです。
だから、しっかりと自分の仕事を終えてコミュニケーションを取れていれば有給休暇を全部使うことも可能です。
ここは社風によりますが、近年では休みやすいのが実感です。
自分の時間が持てる
中小企業ってなぜ成長しないかと言えばグダグダだからです。
良くも悪くもしっかりとしてないです。
だから、効率が悪くて仕事が忙しい馬鹿な会社以外、仕事が常にあってどうにもならないなんてことが無いです。
中小企業って暇なことが多いです。
暇だからこそバリバリ残業して何も自分の時間がないなんてことが少ないです。
営業はべつですが、間接部門は暇なことが多いので早く帰れて自分の時間を多く持てます。
人生で一番大事なのってお金より時間ですからね。
人見知りにはわりと悪くない
中小企業は良くも悪くも人が固定的です。
つまり、同じ人達と代わり映えしない感じで働きます。
人見知りだと、人事異動で色々と新しい人と関わると疲れます。
中小企業だと人見知りでも時間をかけてじっくりとお互いを知れるので人見知りでも何年か経つとうまくやれているメリットがあります。
中小企業のデメリット
中小企業のデメリットは給料が安いということだけがピックアップされがちですが、他にもキツイ部分が多々あります。
中小企業で働くことのデメリットは6つです。
男なら確実にモテないし、出会いもない
中小企業で一番辛いのって肩書が無いことだと自分は思います。
世の中って肩書でしかモノを考えられない人が大多数です。
で、中小企業で働くと男は確実にモテないことだけは確定しています。
そして、人が固定的で毎年新卒なんてそうそう来ないので出会いもないです。
ここが致命的にデメリットです。
学生時代から付き合って結婚するなら問題ないですが、社会人になってから探そうとすると難易度爆上がります。
普通に嫌な思いをするし、中小企業ってだけで自分の全てを否定されたような気分にさせられることがあるのがデメリットです。
大企業勤めにマウントを取られがち
何度も言いますが、中小企業に肩書は存在しません。
肩書が無いからと言って別に人間性が劣るわけでは決してないです。
無いですが、やっぱり何かにつけて肩書って大事なので普通に大企業勤めにマウントは取れます。
気にしなければデメリットではないですが、他に熱中できるものとか無いと変にここら辺に振り回される人もいます。
有能でないと給料が低い
中小企業は有能だと給料が高いです。
つまり、無能とか能力があってもアピール下手だと給料が低いです。
なんていうか、出世しないとか評価されていない社員の給料って中小企業だと普通に悲惨です。
大企業1年目の給料に平気で30代で負けるなんて悲しい出来事が存在します。
有能でない限り節約を友達にするくらいの気概が必要ですし、腐らず努力して転職するなりの行動が求められます。
人間関係で終わると詰む
中小企業は人が少ないので関係をじっくりと築きやすいです。
逆に人が少ないのでやらかしたり、外れの人がいるとその時点で終了です。
大企業だと異動があるので2~3年我慢すればいいのですが、中小企業は無間地獄になります。
人間関係に問題がなく、うまく気にせず捌ければいいですが、ここを躓くと一気に中小企業は地獄になります。
人間関係は大企業、中小企業関係なく誰しも悩みますが完全に逃げ場がないのは嫌ですね。
人権が大企業と比べて軽い
大企業だろうが中小企業だろうが等しく社員は不満を持って働いています。
しかし、大企業と比べて中小企業はなんというか人権が軽いです。
パワハラ、セクハラ等の各種ハラスメントから残業代などの法令遵守意識が低いの中小企業です。
所詮労働者でいくらでも代わりなんていますが、中小企業って守られていない度合いが桁違いです。
とにかく社長の機嫌とかで吹けば飛ぶようなこともあります。
人権意識に対して周回遅れって感じがします。
大企業の悪い部分を持っている中小企業だと最悪
中小企業って基本的に気軽なのが魅力です。
でも、無駄に社歴だけ長く悪い意味で安定している会社だと中小企業の待遇で大企業のデメリットを持った最低最悪な会社もあります。
これは完全に大外れな会社です。
給料は少ないのに、官僚的で生産性のない仕事かつ前例踏襲で意見を潰す会社に居ると中小企業のメリットがないです。
こういった会社は転職すべきですね。
中小零細同族でワンマンなら転職すべき
中小企業なのに大企業のような前例踏襲で意見を叩き潰す、悪いところのハイブリッドの会社と中小零細企業は転職すべきです。
中小零細企業は例外なくクソです。
特に2代目馬鹿社長だと完全に終わりです。
中小零細企業は完全にワンマンで利益を親族で吸い上げるだけなので頑張っても報われることはありません。
一緒に働く人も人材の墓場なことが多いです。
新卒で中小零細企業ならこれは文句なしに転職すべきです。
絶対に未来がないです。
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是非読んでみてください。
まとめ
別に大企業に入れて特に目標も夢もないならしがみつくのが一番です。
ただ、中小企業だからと言って別に負け組ではないです。
中小企業だからこそ幅広く経験を積んで全体像がわかるようになったり、良くも悪くも適用で楽なこともあります。
で、中小企業ほど自分でなんとかしようって気概があると出世しやすいし、なによりそういう精神性って人生を豊かにします。
中小企業だからと言って、新卒で入社して負け組ではないです。
本当の負け組は、どうにもならないことをいつまでもウジウジ悩んで行動しないことです。