最近の若手社員はすぐに辞めてしまい何を考えているかわからないという管理職が多いように思います。
若手社員は何も考えず辞めたりはしません。当然理由があります。
なぜ若手社員が辞めてしまうのか社会人5年目という若くも無いが年寄りでもない自分が率直に理由と対策を紹介したいと思います。
辞める理由
若手社員が辞める理由はいくつかありますが基本的に言えることは考え方が古すぎて時代の流れについていけてない会社や上司に嫌気がさしている場合がほとんどです。
どんな所が古臭く時代遅れで若手から敬遠されているのか紹介します。
見て覚えろ主義
OJTなんて聞こえのいい言葉を使う職場がほとんどですが実態は放置か見て覚えろ主義だと思います。
実際仕事は見て学ぶことや考えて会得できるものがあると思いますが若手社員にそんなことをするのは正直いかれていると思います。
見て覚えるというのはある程度の技量がある人間でないとただの嫌がらせです。
そもそも教えてあげれば誰でも出来るようなことをわざわざ放置して出来なかったら怒るなんて一体何の意味があるのでしょうか。
無いですよね。
効率が悪く理不尽なことは若手社員は特に嫌います。
なので、見て覚えろなんて自分の教育するという仕事を放棄して楽をしようとするとこの会社は終わっていると判断して若手社員は退職を決断してしまいます。
叱って褒めない
40代以上の人間は良くも悪くも強いです。
仕事でも怒られて怒られて理不尽なことをされてそれでも生き抜いて仕事を覚えてきたと思います。
だから、若手社員にも叱ることがメインで褒めることをしません。
しかし、最近の若手社員は褒められることを重視します。
自分の等身大の個性と能力を非常に大事にしているのでただ叱ってばかりいると自信を無くしてしまい辞めてしまうことがあります。
仕事は褒めなくても良いというような風潮がありますが褒められた方が嬉しいに決まっていますよね。
そのため、若手社員には叱っても必ず良い部分はしっかりと褒めてあげましょう。
褒めずに一方的に叱って威圧的な態度を取ると即行で辞めます。
質より量で残業至上主義
働き方改革なんて知ったことかという化石みたいな考えを持っていると若手社員は辞めてしまいます。
今の若手は仕事よりプライベート重視です。特に効率性を重視して働くことが好きなのでとりあえず意味も無く残業している人間を心底軽蔑します。
そして、頭の固い上司が残業ばかりする人間を称賛して効率よく終わらせて家に帰る若手を意欲が足りないなどと喚き散らそうものなら若手社員はあっさりと辞めていくでしょう。
これからの時代残業をどれだけしたかではなくいかに効率よく仕事を終わらせていけるか考えていく時代になりました。
そこを理解せず残業をさも偉いことの様に語り押し付けてくる人間の元では若手社員は育ちません。
上の人間が謝らない
会社とは組織で成り立っているためある程度の威厳と権力は必要だと思います。
しかし、大前提として一緒に働く人間です。
物事が間違っていた場合謝るのは人として当然です。
この当たり前のことを40代以上の世代は全く理解できていません。
立場が上なら謝らなくても良い。理不尽なのが社会だと勝手に勘違いをして嫌がらせをしています。
人を育てるということは自分が人として魅力的でなければいけません。常識も無いような奴が権力で年下に威張るようでは若手社員は付いてきません。
特に最近の若手社員は良くも悪くも不正や間違ったことをもの凄く嫌うので人として間違っている人間のもとで働く気なんか全くありません。下手した訴えられる可能性すらあります。
時代は変わりました。間違ったことは謝りましょう。幼稚園児でも出来ることです。
若手社員が辞めないための対策
若手社員が辞めないためには時代の流れに沿った新しいシステム設計と若手社員の気質を理解したうえで接することが大事になります。
具体的にどうすれば良いのか紹介します。
特に辞めるときは優秀な奴から辞めていくので注意しましょう。併せてこちらの本も読んでみてください。
適度に構う
面倒くさいのですが若手社員はプライベート重視で会社の人間ともベタベタ関わることをしないししたくない性格なんですがかと言って全く無視していると今度は必要以上に気にして辞めてしまうことがあります。
じゃあ、どうすればいいんだよ。もうわからねえよと思うかもしれませんが対策は簡単です。
飲み会とかは無理に連れていかなくても良いが適度に仕事が上手くいっているか確認をしてあげるといいでしょう。
これだけで自分は放置されていないと勝手に判断してくれます。上手くいけば若手社員からプライベートな話をしてくることもあるくらいです。
上手くプライベートの話まで聞き出せたらたまに趣味のことについて聞いてあげたりすれば若手社員の心を掴んだも当然です。
成長させる環境づくり
若手社員は本当に真面目です。
これから先の将来は不明確な事ばかりで信じられるのは自分自身のスキルであると強く思っています。
そのため、自分のキャリアについて非常に真剣に考えている人が多いです。
だから、若手社員が成長できる環境を整えてあげましょう。
資格奨励制度を作ったり業務上で役立つ資格を教えたり社外の研修に参加させてあげるなどスキルを高めてあげることに着目しましょう。
スキルを高めると転職してしまうのではないかと危ぶまれるかもしれませんが、むしろ成長できない閉塞感がある環境こそ若手社員が辞める原因なので積極的に奨励しましょう。
成長できる環境ならずっと残って働いてくれます。
適正な評価制度
若手社員は真面目なので勉強を非常に頑張ります。
頑張るゆえに自分の評価制度に敏感です。
しかも、終身雇用制が崩壊したと理解しているので年功序列主義より実力主義の傾向が強いです。
だからこそ、頑張って資格を取得したり結果を出した人間をしっかりと取り立ててあげられる制度作りが必要です。
上の人間が大した働きもしてないのに高給を貰ってしわ寄せが若手社員に来ていると耐えるより転職の道を選びます。
適正な環境で気持ちよく働ける職場を作りましょう。
休みを増やす
勤勉で真面目なのですが根本的にはプライベート重視で生きているのでいくら仕事で成長できる環境があっても休みが全く無い会社で長く働こうとは若手社員は思いません。
だから、しっかりと休める環境づくりも同時に行っていきましょう。
そもそも40代以上の人間も結局は家族のためなどプライベートが大事で生きているじゃないですか。
みんな休みが多い方が良いに決まっています。これからの時代全員がいかに効率よく働いて休みを増やせるかが大事です。
少なくても完全週休2日制を実施しないとこれからの若手社員は辞めていくでしょう。
特に今の時代下手のことをすればすぐに訴えられる時代になりました。会社としてしっかりとした労務管理が必須です。労務管理について知りたい場合この本を読んでください。
会社のやってはいけない! /クロスメディア・パブリッシング/内海正人
会社として何が良くて何が悪いのかという基本的な事からこれからの時代どのように対策をしてけばいいのかわかりやすく書かれています。
まとめ
若手社員はメンタルが弱いだのなんだのと言われますが簡単に言えば昔と比べて仕事において重視するものが時代の変化によって変わったにすぎません。
だから、時代に合わせた組織作りと対応を心がけていくことが若手社員の退職予防につながります。
若手社員の退職対策は結局自分たちの働きやすい環境づくりに繋がるので積極敵に若手社員対策を行っていくべきでしょう。