簿記1級はネット上では意味がないとかやめておけと言われがちです。
結論から言えば他力本願で資格があれば何か良いことが起こると思っている受け身の人からすれば意味のない資格です。
また、難関資格なのでやめておけと言いたくなる気持ちはわかりますが、簿記1級は物凄く価値がある資格。
簿記1級が意味ないと言われる理由と簿記1級の凄さを紹介します。
簿記1級の勉強法と勉強時間 難しすぎるから独学よりスクールを使うべき
簿記1級が意味ない、やめておけと言われる理由
簿記1級は価値がある資格ですが、意味ない!やめておけ!という声がネット上ではあります。
簿記1級ホルダーがその理由について紹介します。
簿記1級は独占業務が無い
公認会計士は監査の独占業務。
税理士は税務申告の独占業務があります。
つまり、受かったら独立も視野に入り高年収が期待できる難関資格です。
それに対して簿記1級は難関資格の部類ですが、受かっても別に独占業務があるわけではないので劇的に人生が変わることがありません。
受かったらと言って独立が出来るわけでもないし、急に給料が跳ね上がることもありません。
その部分が表面上にしか見えない人からは意味が無いと言われる理由です。
簿記1級は基本的にオーバースペック
正直に言って経理として働くなら簿記2級で十分です。
もっと言えば、実務なんてその会社独自のやり方を覚えれば誰でも出来るし、どんなに頭が良くても教えてもらえないと何もできません。
目先の仕事をするだけなら、簿記2級で実務をこなして会社独自の方法を延々とルーティンでやるだけで十分です。
簿記1級は上場企業で使う知識を習得できるので、使える知識がマニアックです。
さらに、上場企業は細分化されているので上場企業に居ても全ての知識は使いません。
もっと言えば、上場企業でも目先の仕事を教えてもらえば誰でもできます。
なので、オーバースペックになり簿記1級は意味が無いと言われます。
簿記1級は文句なしに難関資格で辛い
簿記1級はやめておけと言われる理由は上記のように表面上でのメリットが無いことではありません。
簿記1級は誰でも知っている資格でありながら文句なしに難関資格で難しいです。
何度絶望するかわからないくらい絶望します。
あまりにも難易度が高いので軽い気持ちで手を出すな!
やめておけと言われます。
その絶望に打ち勝つだけのメリットを見出せない人からすると何も費用対効果が釣り合ってないからやめておけと言われます。
経理になりたいなら実務経験の方が強い
簿記1級を取ってから経理に転職したいと言う人がいますがそれは大間違いです。
資格より実務経験がものを言うのが経理の世界であり世の中の常識です。
簿記1級を取ったらかと言って、経理に簡単に転職出来て、しかも上場企業に転職出来るなんて難しいのです。
そこをわからずに簿記1級だけ取ればなんとかなると思っている人からすると取得した後に絶望して意味が無いと言うのです。
経理に転職したいなら2級を取ってから、なんとか企業に入社してそこから1級の勉強して取得していくのが正解ルートです。
簿記1級が価値ある資格である理由
簿記1級を受かったらこそ言えますが、簿記1級は価値ある資格です。
使おうと思えばこれほど価値がある資格は無いと思っています。
何事でもそうですが、使いこなせてこそ価値があります。
受け身では人生が動きません。
簿記1級は価値ある資格である理由を紹介します。
社会的ステータスで周りの見る目が変わる
簿記1級は経理とか全く分からない人でも、凄いとわかる資格です。
簿記1級の魅力は何と言っても社会的ステータス、肩書きが身につくことです。
肩書きってくだらないって思う人もいますが、結局世の中ってわかりやすい肩書きで判断されてしまいます。
マジでくだらないですよね!
くだらないですが、現実として肩書きがあることのメリットは、周りの見る目が変わることです。
同じような発言をしても、相手からの反応が全然違います。
これがめちゃくちゃ大きいのです。
自分の意見を反映させて仕事が出来るってストレスが少ないですし、自己肯定感が爆上がりします。
自分は何も変わってないけど、周囲が変わってくれるのが一番のメリットです。
使いこなしてやろうと思えば使えますが、ただ簿記1級を取得しただけで誰かが引き上げてくれるのを待っているだけでは使えません。
簿記1級+行動力こそが最強です。
行動力は簿記1級取得している時点であるので普通は何かしらで使えるはずなので意味が無い、無駄だと思うは少ないはずです。
やり切った自分に誇りを持てる
簿記1級は何度も言いますが難関資格です。
この難関資格を合格した、最後まであきらめず何度絶望しても這い上がってきた経験が自分自身の自信と誇りになります。
人生で一番大事なのは、行動力です。
行動力には自己肯定が必須です。
簿記1級を受かったことで、独占業務は無いけれど自分は出来る人間なんだと認識して行動できる、提案が出来る。
これだけで人生なんて良い方向に変わっていきます。
簿記1級は自分自身を鼓舞して後押ししてくれるようになるので、ぜひ取得しておくべき資格です。
会計の本質を理解できる
簿記2級まではパターン暗記で合格できます。
簿記1級はパターン暗記では受からないし、受からせる気もない試験です。
つまり、簿記会計の本質を理解していないと受からない資格です。
だからこそ、独学が厳しいわけでもあります。
簿記1級の勉強法と勉強時間 難しすぎるから独学よりスクールを使うべき
世の中に溢れるニュースなんて簿記会計の知識が分からないとぶっちゃけよくわからないです。
しかし、簿記1級まで取得していると経済的なニュースは言っていることがわかるし、投資にも有効です。
そもそも現代で生きていくうえで数字を使わないことなんてないので、何を判断するにしても数字です。
それを高度に学べるのです!一生モノの価値ですよ!
特に工業簿記、原価計算という科目で学ぶ管理会計・責任会計は実社会では超役に立ちます!何が悪くて何が良いのか。
この考えって何事にも共通しているので、これから先、自分が何をするにしても一つの指針として自分を支え続けてくれます。
そんな本質を学べる簿記1級が無駄なはずがありません。
やっぱり就職や転職に強い
簿記1級の魅力は何と言ってもそのネームバリューからの能力の証明です。
就職や転職に今でも圧倒的な有利性があります。
転職の場合は実務経験があることが前提ですが、実務経験あり簿記1級があれば他の人と大きな差別化が出来ます。
就職活動時に簿記1級を持っていれば最低限の面接対策さえ出来ていれば、引く手あまたなのは間違いなしです。
簿記1級は大企業の経理を想定しているので、大手に潜り込めれば一気に年収が高く福利厚生が良い会社で働ける可能性が高まります。
上記でも言いましたが、世の中は肩書きに支配されておりくだらないです。
肩書きが連鎖で手に入ると、本当は大して能力差が無くても優秀で天才のごとく扱ってもらえるので色々お得です。
上位資格挑戦の土台が出来る
簿記1級に合格すると税理士試験への挑戦権が得られます。
簿記1級の次に目指すような資格は、公認会計士、税理士、中小企業診断士などの難関資格です。
簿記1級があると会計の土台が完成しているので、次の資格に挑戦するときにスムーズに移行できます。
また、簿記1級は公認会計士、税理士資格への登竜門と言われているので自分の適性を判断できる指標になります。
簿記1級を短期間で高得点合格できるなら公認会計士向きとなります。
上位資格に挑戦して失敗しても良いんです!挑戦することに価値があります。
そんな夢のような資格への足掛かりになるのが簿記1級の魅力です。
まとめ
何事においてもそうですが、受け身でいる状態で良いことが起こるなんてことはよほど運が良くないと起こりえません。
また、受け身の姿勢で受かるほど甘い資格ではないのでしっかりと合格しきれる力があれば受かった後も活用し続けることが出来ると思います。
つまり、簿記1級をしっかりと合格している人ならおおよそは価値を享受できているはずなのです。
本当に運が良くて受かった場合は、受け身なので使えないと騒いでしまう。
試験って人生と同じで実力以外の運も必要です。
ただ、知識は奪われることも無駄になることもありません。
その意味で簿記1級は高度な知識が手に入る素晴らしい資格です。