将棋の天才といえば、藤井君が何かと騒がれていますが、この人抜きには将棋は語れません!!羽生善治。数々の伝説を作り、今なお頂点に君臨する第一人者。今回、自分が羽生善治に魅了された出来事を書きたいと思います。
羽生さんを初めて知ったとき
2014年に社会人だし、新しい大人な特に知的な趣味を持とうと思いました。それというのも、社会人になると経験があると思いますが、趣味を効かれて『ゲーム・漫画・アニメ!!』なんて声高に言おうものなら上司から白い目で見られるかいつまで子供みたいなこと言ってるんだと説教されてしまいます。なので、馬鹿にされずかつ大人な趣味を見つけようと思ったときになんとなく将棋を始めました。
しかし、将棋を始めたがいいものの全く勝てない。そもそも、意味が分からない。めちゃくちゃ弱いと言われている初心者用のきのあ将棋にすら全く勝てず何これクソゲーじゃん・・・って思ってました。
そんな時期プロ棋士でとんでもなく強いらしい羽生善治という存在を知りました。その時は、たいして将棋に興味がなかったのでなんかよくわかない将棋の強いおじさんくらいにしか思いませんでした。
72期名人戦第4局で震える
今、ニコニコ動画やアベマTVで簡単にプロ棋士の対局が見れます。プロの将棋を見てつまらなければ辞めようと思ってニコニコ動画でたまたま名人戦第4局をやっていたのでなんとなく見たので羽生善治に魅せられるきっかけになりました。その時、羽生さんは3冠を保持しており4冠を目指し挑戦者として森内名人に挑んでいました。3局まで羽生さんの3連勝あと1勝で名人獲得まで迫っていました。ニコニコ動画などのネット中継はプロ棋士が解説してくれるのでなんとなく分かった気になるのだが、それでも初心者には難しい。これは一体どうしたものかと考えていた瞬間羽生さん91手目▲41金打ちが炸裂!!
これ王手は追う手と言って基本ダメな手なんですよ!自分も覚えたての頃は金をベタベタ貼ってどうしようもなくなってました。しかも、冤罪事件で知っている人もいるかもしれませんが、解説の三浦九段は「この金はヘボいですね(笑)」と言うような一見素人から見てもプロから見ても本当にダメな手なんです。これを見て、強いと言われてる人ですらこんなミスをするんだ、今日でもう将棋は終わりだなって思いました。
が・・・
ここからが凄いんです!!森内名人の猛攻撃を紙一重で羽生さんは躱していくんです。そして、局面は進み・・・
見てください!!105手目▲42角!!羽生さんはこれを狙っていたんです。この42角を取ると即詰みます。41金が絶妙に働いて詰むんです!!解説の三浦九段は「41金に対して失礼なことを言ってしまいました」と訂正をするような絶妙手だったんです。この41金の解説を聞いたとき、正直震えました。だって、一見無駄で意味のないダサイ手がまるで魔法がかけられたように一つの美しい形に伏線を回収して収束する様はまさに芸術というほかありません!!勝利をおさめ見事名人位への復位4冠に返り咲きました。
この対局で自分は完全に将棋にハマり、羽生善治に惚れてしまいました。
とりあえず初心者はどうすればいいのか
これから、将棋を始めたいという人がもしいるとすれば、とりあえず『羽生善治のみるみる強くなる将棋入門』が良いと思います。これ、羽生さんが好きだから薦めているとかもあるんですが、本当に初心者向けにわかりやすい本になっているんです。自分も最初はこれで勉強しました。そのあと、実戦するのが大事なんですが何事も興味を持つこと好きになることが大事なので羽生さんの対局を見ましょう。過去の棋譜を見るのも凄くいいです。絶対羽生さんと将棋を好きになりますよ!!こんなに素晴らしいものがこの世にあったんだと皆さんにも震えてもらいたいと思います。