貧乏暇なしという言葉があります。
忙しいが口癖の人は口では大変そうに振る舞いますが実際は忙しさに忙殺されるのを嬉しく思っている人が多いです。
しかし、忙しいを人生で大事なことの様に思ってしまうと自由を手に入れることもお金を手元に残すことも出来ません。
忙しいことが人生を悪くしてしまう理由を説明します。
忙しいは充実ではない
勘違いしやすいのが忙しいと人生が充実しているように思えてしまうことです。
スケジュール帳がびっしりと埋まっているとなんだか自分が価値のある人間の様に思い違いをしてしまいます。
仕事でも忙しいとそれだけで自分が必要とされている価値がある人間の様に振る舞う人間が後を絶ちませんよね。
ただ、本質を見れば忙しい=価値があるではないのです。
忙しいだけで何の利益もスキルも身に付かないような仕事なんていくらでもあります。
予定表が埋まっているだけで別に好きでも楽しいわけでも無い人とコトにお金と時間を使っている場合もあります。
反対にゆったりと働けているけど利益率が高く収益が出るようなコストパフォーマンスが良い仕事だってありますし、本来そんな仕事をしていくべきです。
また、予定表があんまり埋まっていなくても本当に大事な人とコトにしっかりとお金をかけて充実した人生を送ることだって可能です。
大事なのは忙しいことが全て本当に意味があるのかという視点を常に忘れてはいけません。
これがないと常に動いた行動量に対しての対価がもの凄く少ないのです。
やった気になっているだけです。
生産性が低いことを精神上の上位に位置づけるのですから、忙しくて暇はないけど得るものは無い。
貧乏暇なし状態になってしまうのです。
人生で大事なのは時間
人生で大事なのはお金でも友情でもなんでもありません。
圧倒的に時間こそが大事です。
時間だけは貧乏、金持ち、才能有り無し関係なし誰に対しても平等です。
この時間をどれだけ有効に使えるかで人生に対する満足度が違ってくると言っても過言ではありません。
その人生でもっとも大事な時間を忙しいという曖昧な充実感で台無しにしてしまっているのですから忙しいが口癖で上手くいくはずがありません。
お金を捨てていてお金が貯まらないと嘆いているようなものです。
忙しいという曖昧でなんとなく人気者感が出て気持ちよくなるより実質的な利益を得るように考えないと人生が充実していきません。
なんかいつも忙しく疲れてたまに振り返ると特に何も残っていなくてそれを誤魔化すためにとりあえず忙しくするだけの日々になってしまうのです。
忙しいとストレスで浪費してしまう
忙しくバリバリ働いて稼げば人生で成功してお金持ちになる。
色々遊びに行けば人生経験が深まって将来的に成長する。
だから、忙しくしていくのが良い様に思いますが、忙しいと単純にそれだけで浪費が加速してしまいます。
まず、バリバリ忙しく稼いでもストレスが溜まれば人間は確実に浪費します。
本当はいらないものだったり、使わなくて良いものでも「頑張った自分へのご褒美」と称して無駄遣いを絶対にします。
ストレスを感じてまでお金をバリバリ稼いでも、何もせずじっと耐えるなんて誰にも出来ないのです。
確実にストレスを発散しようと収入に見合った支出がかさんできます。
こうなると忙しいだけでそれほど手元にお金が残らないので、忙しくて時間を浪費して自分の手元に残るものはありません。
忙しく色々な経験をしようと試みても大体は周りの人間に流されるだけで知らず知らずのうちにお金を垂れ流している状態になります。
時間が合ってゆったりとしていればわざわざ自分へのご褒美も人生経験なんて言って浪費することも無くなります。
忙しいと日々のお金の管理なんてめんどくさいことなんて一切しなくなるのでますますお金なんかたまりません。
忙しいとお金は貯まらないのに本質的なスキルや技術は身に付かないのに意味不明な充実感だけあって厄介なのです。
常にゆとりのある人生を
ゆとりのある人生の方が全てにおいて充実します。
忙しいとそれだけでイライラします。
忙しいと待てないし、ちょっとした人のミスに不寛容になってしまいます。
イライラしてお金も時間も何もかもが気付けばないなんてこれほど寂しい人生はありません。
時間に余裕があればストレスフリーの状態で自分に本当に何が必要で何が必要でないのかが冷静に判断出来て自分の良い様に人生をカスタマイズできます。
時間があれば冷静にやらないことを決めることが出来ます。
常に心にゆとりがある人生、それには時間にゆとりがないと何も始まりません。
時間を有効に使えればお金もしっかりとコントロール出来て、自分の人生をコントロールできるようになります。
時間こそが人生で一番大事です。
是非時間を意識してお金も時間も満足できる最高の人生を送りましょう。
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