大なり小なり辞める決断をする以上会社に不満があるものですが、誰もが気持ちよく辞めたいし送り出してもらいたいと思っているものです。
しかし、退職の申し出をしただけで嫌味を言われて怒られて挙句の果てには裏切り者扱いされて悪口を言われる悲惨なことが起こります。
自分も同じことをされたので実体験から今まで働いてきた従業員に理不尽な仕打ちをする最低な理由を説明します。
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退職の申し出をして怒る、嫌味を言う企業はブラック企業
普通の会社は送り出すときに励ますことこそすれ、怒ったり嫌味を言うことなんてあり得ません。
退職すれば迷惑がかかるのは当たり前ですが、それ以上に働いてくれた従業員を尊重し今後辞めないように努力するのが普通です。
それにもかかわらず、怒ったり嫌味を言うのは紛れもなくブラック企業に勤めてしまっていた証拠に他なりません。
従業員のことを何も考えない、その時の感情で思ったことを口にしてしまう、嫌な思いをすることも考えられないような会社です。
また、人のことより目先の仕事にしか関心がありませんし、改善していこうとする頭も一切ありません。
働いていた以上大なり小なり会社に対して貢献していたわけですから、これに対して怒るとか嫌味を言う時点で人として間違っているわけです。
法律的には退職の2週間前、就業規則だと1か月前が多いのですがそこまでに退職の申し出をすればいいだけです。
嫌な態度を取って結局困るのは会社なのでそんなことすらもわからないのであれば、本当にアホなブラック企業だと言えます。
裏切り者扱いされて悪口を言われて怒られる理由
普通は裏切り者扱いや悪口、嫌味を言われる筋合いが無いのですが、ブラック企業だからこそそうしてしまう理由があります。
その理由を紹介します。
単純に辞められることに嫉妬している
本当にいい会社なら辞めていくことに対してしっかりと理由を聞いた後、次の職場でも
「頑張れ!」
と背を押してくれるはずです。
この当たり前のことがなぜできないかと言えば、単純に最低な職場を辞められることに嫉妬してムカついているからです。
自分が辞められずつらい思いをして働いているのに、好き勝手に辞めることが出来てズルいという気持ちが勝っているのです。
自分も嫌なら退職すればいいだけの話ですが、年齢や能力、性格や状況によって退職が出来ない人もいます。
自分が嫌な思いをして頑張っているのに、それを横目に辞めていく人を恨めしく思い、一緒につらい思いをしてくれない人を裏切り者だと思うのです。
完全に逆恨みであり、ろくな環境にいないから湧いてくる発想です。
こういった会社は普段は表面上良いことを言っていて本当の思いやりが全くない上っ面だけの態度が多いです。
自分と同じように不幸になってくれないから許せないとか完全に大人になりきれない子供です。
ブラック企業で離職率が高く常に人手不足だから
管理職に向いていない人が管理職をやっている会社は例外なく離職率が高いです。
離職率が高いとそれだけ労働力が足りないし、管理職に向いていない人は仕事のための仕事を作るのが大得意です。
そのため、普通に運営していれば問題ないのですが普通ではないので忙しくなります。
忙しい状態で人が辞めたらさらに忙しくなるのは当たり前です。
そんな余裕がない状態でさらに追加でつらい目に合うと知ったら、心に余裕がない人は感情的にふざけんな!となります。
忙しくしているのもさせているのも自分という真実から目を背けて、責任転嫁して辞める人を非難するのです。
仮想敵を作って見せしめにしているから
ブラック企業にありがちなのが、辞める人、辞めた人の悪口をよく言うことです。
普通は辞めた人のことなんてどうでもいいので、いちいち話題になんてしませんがブラック企業だとよく話題にします。
大体は
「あいつはとんでもない奴だった」
「こんな仕事のミスをしているからダメだ」
「こんないい会社を辞めて後悔しているはずだ!」
と言いまくります。
ブラック企業は肉体的、精神的のどちらかまたは両方に負担がかかっているので、まともな思考回路だと壊れます。
そこで、団結の意味も込めて退職者を自分たちの負担を増やした嫌な奴、とんでもない奴だとすることで仮想敵を作り上げます。
退職した人を晒上げにすることで、恐怖により退職を抑制できることに加えて、自分たちは優れているんだと思い込むことが可能です。
こうやって洗脳してわけのわからない状態にして退職者を出さないために、退職者の悪口を言って社内の団結と結束を高めているのです。
元々人間が粗悪なのが表面化しただけ
退職するということは、もう仕事仲間ではなくなります。
極端な言い方をすれば赤の他人です。
今までは会社の人だからと嫌われたくないし、悪口を言われたくないからと良い人を演じていただけの場合があります。
元々人間的に粗悪な人が退職を機に本性を現すことがあります。
一人になるのが嫌だからとか様々な思惑で人と付き合う人は、その利用価値が無くなったらその瞬間に切り捨てます。
元々利害関係だけで付き合っていた人が、利害が一致しなくなったので本性の性悪な部分が顕在化したため嫌味や悪口を言うようになります。
従業員をモノ扱いしているから
ブラック企業にありがちなのが従業員を人とも思わずモノ扱いすることです。
よくあるDV男と理論が一緒です。
逆らうのは許さない、逃げるのは許さない。
それは何故か?
自分のモノが勝手に判断して行動することが気に食わないからです。
別れると言ったら激しくモラハラをするDV男と同じように退職=別れるなのでそれを許しません。
自分のモノなのに、ここまで一緒にいたのに去っていくなんて許せないと勘違いをします。
こうなると、裏切り者だとか不義理であるとか色々言って怒ってくるようになります。
人のことより何処までいっても自分のことしか考えられないような人の場合退職を切り出すと不愉快な想いをさせてきます。
怒られないために気を付けること
普通は怒られないのですが、ブラック企業であることを計算して少しでも嫌な思いをしないように動く必要があります。
こちらが気を遣う必要は本来ありませんが、怒られないための工夫は3つです。
次が決まったと言わない
よほどの事情がない限り次の仕事を決めてから辞める人が多いと思います。
めでたく次が決まったら当然退職をするのですが、危ない会社に不用意に次が決まっていると言ってしまうと怒られる確率が跳ね上がります。
おかしな会社は誰もが働きにくさとかストレス、嫌な思いを抱えながら働いています。
そんな状況で清々しい笑顔で次が決まったらおさらばします!なんて言えば快く思わない人がいるのも事実です。
むしろ、次が決まっていないがとにかく辞めることしか考えていないどうしようもない人を演出すると相手の溜飲が下がります。
「大変だと思うけど頑張れよ!」
みたいな最低な笑顔で送り出してもらえるでしょう。
会社のことを褒める
完全に会社に洗脳されている人は会社を史上最高の場所だと信じて疑わないです。
それを直接的ではないにしろ、辞めるという行為そのものが会社に対する一種の否定にもなります。
なので、おかしい人は退職するだけで自分の考えが否定されたような気分になります。
そうならないために、会社に成長させてもらったとか、本当にいい場所なんだけども仕方なくのような持ち上げ方をすると気分を良くします。
合理的に考えれば良い会社なら退職者が多くないはずなのですが、そんなことは考えずとにかく
「褒められた!自分は間違っていない」
ということしか考えられないので気分が良くなります。
気持ちよく辞めるにはちょっとへりくだった態度も時には必要です。
良くないが有休消化も最小限にする
ここまでする必要性は無いと思うし、退職日から逆算して有休消化していくのが一番だと思います。
しかし、世の中には有給休暇を使って在籍している人がいると働いていない人にお金を払うことを快く思わない人もいます。
また、有休消化をしていく行為がしっかりと引継ぎをしていく意思がないと見なされる場合もあります。
なので、有休消化を全てしてやるぞという気持ちでなく必要最小限で抑えて今まで通り働く人は今まで見ていて嫌味を言われたりする人が少ないです。
ただ、嫌な思いをするからと自分の権利を制限して会社のために尽くすなんてのは違うと思います。
どうしても、言いにくくて嫌だと思うなら退職代行を使えば手続きは全てやってくれて有休消化した一番自分にとって得な行動が出来ます。
お金はかかりますが、退職交渉していく中で嫌な思いとか選択する苦労と疲労が無いので結構楽になります。
まとめ
退職をするからといって怒られるとか嫌味を言われる謂われはないです。
普通は気持ちよく送り出してくれるはずです。
ただブラック企業だと目先の仕事自分のことしか考えられていないので忙しさから嫌味と説教をしてきます。
また、社内団結のため裏切り者として共通の敵にしようとしてきます。
嫌な気分になりますが、最低な会社を辞められて本当に良かったと思うようにしましょう。