飛行機に乗っていて観光地を楽しみにワクワクしていたのも束の間。
離陸間際になると眉間をナイフで刺したような信じられないくらいの頭痛が起きたことがありませんか。
それは飛行機頭痛の呼ばれるものです。
そんな痛すぎてどうしょうもない飛行機頭痛の原因と対策を紹介したいと思います。
飛行機頭痛の症状
まず、安心してもらいたいのが飛行機頭痛は重大な病気でもなんでもありません。
心配して病院に行くと恥をかきます。
現に自分は恥をかきました。
飛行機頭痛の症状は眉間にナイフというよりアイスピックを突き刺したような鈍痛が響き渡ります。
到底味わったことが無いような激痛が発生するのが特徴です。
眉間付近の中に刃物を持った虫がうごめいているような痛すぎてかきむしりたくなるような気持ちにさせられます。
脳というより骨が抉られているような痛みです。
また、左右どちらかの目の奥が抉り出されるような鈍い痛みが発生します。
目玉が奥からはじけ飛んでしまいそうな強烈な痛みが特徴です。
場合によっては涙が出てしまうのも特徴です。
はっきり言って普通に生きているだけでは、体験したことがない大人でなければ叫びたくなるような酷い痛みが特徴です。
そんなあり得ないくらいの痛みが発生する瞬間はなぜか着陸間際の時間です。
なぜ着陸間際に多く発生するのかは正直に言って謎らしいです。
そして、どうにかなってしまうくらい痛いのに実際に着陸してしまうと基本的に治まってしまいます。
だから、痛いと無限なような時間を感じますが大体30分くらいで痛みは治まってしまうのです。
しかも、ほとんどの場合痛みが尾を引くことも無いので痛みの割には痛みがあったことを忘れがちになってしまいます。
飛行機頭痛の原因
痛みがすぐに治まってしまうので、着陸するとついつい飛行機頭痛のことなんか忘れてしまいがちですが飛行機頭痛の原因をしっかりと把握しておきましょう。
気圧差による副鼻腔の詰まり
原因なんて仰々しく言ってしまいましたが厳密に言うとどういった原理で発生しているかは完全に明確にはなっていません。
ただ、有力な説としては気圧差による副鼻腔の詰まりが原因とされているのです。
副鼻腔とは、鼻腔に隣接した骨内に作られた空洞のことです。鼻腔とは細い管で通じています。
本来だったらこの副鼻腔がしっかりと機能して空気の出し入れをして気圧差があっても自動で調整するはずです。
それが何かしらの原因により自動調整がされなくなり、空気の出入りが出来なくなってしまうのです。
すると、その行き場を無くした空気が隣接する神経を刺激してしまうので痛みが発生するのです。
鼻腔に隣接した骨で症状が発生するので脳より骨がギチギチと圧迫されるような鈍痛が発生するのです。
また、離陸時より着陸時の気圧差で発生するのですが、なぜ着陸時の方が多く発生するかもよくわからないそうです。
鼻づまりによる詰まり
副鼻腔の空気調整が出来ないと飛行機頭痛になりますが、飛行機頭痛になりやすい原因として真っ先に考えられるのは鼻づまりです。
ただでさえ、鼻がつまっていて空気調整が出来にくいところに加えて気圧差が加わるので症状が発生しやすくなってしまいます。
特に鼻が出ていると強くかんでしまう癖がある人と、鼻をすする癖がある人は要注意です。
これら二つをやってしまうと、通常時でも耳がおかしくなったりしますよね。
そんな状態で気圧差まで加わったら確実に飛行機頭痛が発症してしまいます。
自律神経の乱れ
飛行機ってエコノミークラスでは決して快適とは言えませんよね。
空気は乾燥しているし好きな時に好きなだけ水分を取りにくいし同じ態勢だと足がむくみますよね。
そのため、飛行機では自律神経が乱れがちです。
とりあえず不調と言ったら自律神経のせいみたいなところがありますが、飛行機頭痛でも自律神経の乱れが影響しているそうです。
特に飛行機で何の対策もないまま寝てしまって首周りがこると自律神経が乱れがちになります。
そんな状態で気圧差が加わって飛行機頭痛になってしまうのです。
飛行機頭痛の対策
実際になった人はわかると思いますが、二度と飛行機頭痛になんてなりたくないですよね。
そこで、飛行機頭痛にならないための対策を紹介します。
鼻テープや点鼻薬で予防
一番に考えられる飛行機頭痛の原因が鼻づまりなら、鼻づまりを解消するのが一番です。
単なる風邪なら風邪薬で解消すればいいのですが、それでもなかなか治まらなかったりアレルギー性による鼻水だと止まりませんよね。
そこで、オススメなのが点鼻薬を使用する方法です。
点鼻薬は最初のうちは上手く出来ないしなんだか違和感がありますが、効果は絶大です。鼻水があっという間に止まります。
特に点鼻薬でオススメなのが点鼻薬の王道「ナザール」です。
鼻腔内の血管を収縮して腫れを鎮めてくれます。また、抗ヒスタミン成分がアレルギーの症状を抑えるので絶大な効果があります。
デメリットは絶大な効果がある分、長期間使用を続けると副作用の可能性があることです。
しかし、ワンポイントで使う分にはこれほどのものは無いので飛行機で鼻がつまっていたら是非使ってください。
副鼻腔が原因だろうがなんだろうが、とにかく鼻の通りを良くすればそれだけ空気が抜けて入っていくので気圧差調整がしやすくなります。
その鼻の通りを良くするためにオススメなのが鼻テープです。カッコよく言えば鼻腔拡張テープです。
鼻テープをつければ風邪の場合でも、鼻の通りが良くなるので鼻づまりの解消につながります。
着陸する前に鼻に張り付けておけば、鼻の通りが良くなり飛行機頭痛になる可能性が減ります。
また、飛行機内は乾燥しているので鼻づまりが酷く息苦しいと口呼吸になってしまいます。
そうなると、口の中が乾燥しますし病気になりやすくなります。
つまり、鼻テープを張れば鼻の通りが良くなって飛行機頭痛を防止できるし、口呼吸を改善出来て口の中の乾燥と病気予防にもつながるのでやらない理由がありません。
鼻テープでオススメなのが、「ブリーズライト エクストラ」です。
鼻に付けても簡単に取れてしまっては意味がありません。そういった点でいえば、ブリーズライトはしっかりと鼻に密着してくれるので簡単に剥がれてしまうことはありません。
そして、鼻腔の拡張効果はしっかりとあるので特にこだわりが無ければこれで十分なのです。
飛行機用の耳栓で予防
飛行機頭痛の原因が気圧差にあるなら、鼻づまり対策に加えて気圧差にもしっかりと対策を取るべきです。
そういった視点から考えると飛行機用の耳栓をつけておくことがオススメです。
耳栓が無いと飛行機頭痛だけでなく中耳炎になる可能性だってあります。
特に飛行機頭痛になるような人は注意が必要です。
普通の耳栓では遮音機能はありますが、気圧差に対応した機能が無いのでつけていても意味がありません。
そのため、しっかりとした気圧差に対応した飛行機用の耳栓を購入すべきです。
そこでオススメなのが「サイレンシアフライトエアー」です。
装着部が5段構造でしっかりと気圧調整を行ってくれます。
そして、なにより遮音性能も優れているのも凄いです。
気圧調整をしてくれるけど耳栓として使えなかったら意味が無いですよね。そういった意味でこの耳栓は万能です。
飛行機頭痛に一度でもなったら是非使っておきたい耳栓です。
これをつけてから本当に耳が痛くなったりキーンとしたりすることが無くなりました。
サイレンシア フライト・エアー Sサイズ(1組)【サイレンシア】
頭痛薬を飲む
しっかりと点鼻薬と鼻テープ、耳栓で対策を取れば基本的には大丈夫です。
しかし、それでも飛行機頭痛になってしまうなら頭痛薬に頼るしか無いと思います。
確実になってしまうと思っているなら、即効性のある頭痛薬を離陸態勢の1時間~30分前に飲んでおくといいでしょう。
飛行機で眉間と目の奥が痛いので頭痛とは言い難いですが、痛み止めの効果もあるのでいくらかは症状が和らぐと思います。
一番のオススメは「バファリン」です。
頭痛と言ったらやっぱりこれです。即効性もあるので持っておくと良い薬の一つです。
水分補給や体を冷やさないようにする
自律神経の乱れについては具体的にどうすれば確実に改善するかは明確では無いです。
しかし、確実にしておきたい対策が水分補給と体を冷やさないようにすることとネックピローを使用すること。そして、定期的に足を動かしてむくみを取ることです。
体を冷やすと鼻水が出て鼻づまりになってしまい飛行機頭痛の原因になります。
ひざ掛けを貰うなどしっかりと対策しましょう。
また、変な寝方をして首周りがこってしまうと、それも自律神経が乱れて鼻水が出てしまう原因になってしまいます。
ネックピローを使用して首周りがこらないようにしましょう。
まとめ
飛行機頭痛はなってしまうと信じられないくらい痛いですが、すぐに治まるので忘れてしまいがちです。
しかし、しっかりと対策を取ることでなってしまう確率が劇的に改善されるので積極的に耳栓や鼻腔拡張テープを使用していきましょう。
他に良い対策があれば是非教えてください。快適なフライトが出来るように祈っています。