転職はやみくもにやっても落ちるだけで決して簡単ではありません。どうしても意識してやっておかないといけないことがあります。
初めての転職だとコツがわからないと不安だと思います。そこで、内定を得るために必要なことを紹介します。
在職中に転職活動を行う
転職したいと思った理由は人それぞれですが、今の職場を早いこと辞めて次の職場に行きたい。そのためには、とりあえず会社を辞めて転職活動をしようと考える人がいます。
しかし、どんなに今の職場が嫌でも精神が壊れそうでない限り在職中に転職活動することをオススメします。
確かに辞めてからの方が時間があるし、ゆっくり出来るので良いような気がしますが、それはすぐに自分の希望する転職先があって簡単に受かることを想定しているからです。
実際に転職活動を始めると大体は自分の希望する企業があまりなく書類選考や面接も簡単にはいかないことがわかると思います。
そして、転職活動が長期化すると金銭面での不安がいつまでも付きまとってきますし、何より離職期間が長いとその部分をチクチクと嫌がらせの様に攻めてくるので精神的に参ってしまいます。
また、何かしらの不満があって転職活動をしているのに決まらないからと妥協して転職してしまうと結局不幸せになり転職活動をもう一度やり直すことになるので良いことなんかありません。
なにより、転職活動を進めていく中で色々な企業を見て現職もそこまで悪くないと思えば残ることまで含めて考えることが出来るのが大きいです。
そのため、時間的には大変なのですが絶対に在職中に転職活動を始めるべきです。
転職の思考法を読んでおく
転職はとりあえずでも始めることは可能ですが、どういった心構えで考えていけばいいのかの方向性はしっかりと持った方が良いです。
その方向性を決めるうえで絶対に読んでほしい本があります。それが転職の思考法です。
この本は実際の転職の進め方だけに終始するのではなくキャリアを考えていくうえでどういったことをすればいいのか。どの部分に着目すれば自分の理想通りの仕事を見つけることが出来るのかなど実践的かつ方向性をしっかりと示してくれているのでわかりやすいです。
また、どのようにキャリアを考えていくかは現職に残って働いていく場合でも絶対に必要なので社会人なら誰もが読むべき本です。
面接での嘘やテクニックはいらない
転職の面接を就活の面接と同じだと考えると失敗します。
学生の頃は自分のアピールポイントがある人間なんてほとんどいません。いないからこそ学生の頃はこんなことをやっていました。だから、私は出来る人材ですアピールをするわけですが大体の学生は遊んでいるだけなのでこれは嘘を吐くしかないですよね。
そうやって自分を粉飾しながら内定を貰うのが就活です。
しかし、転職活動は今までやってきた業務内容や今後の方向性について聞かれるので嘘をついてもしょうがないです。もちろん少しだけ誇大に表現しても良いと思いますがまるっきり嘘を吐くと大変なことになります。
当然経験者など即戦力を採用したがるので嘘をついて入社すると一から新入社員のように教えてくれるはずがないので全く付いていけないし滅茶苦茶怒られます。これでは転職した意味が無いです。
そして、就活ではとりあえずなんとか雇って下さいよってスタンスでやっていたと思いますが転職活動は違います。
社会人経験があるからこそわかること譲れないことってあると思います。だから、自分も会社を吟味して判断してやろうという気持ちを持っていないとダメなんです。
例えば、労働条件が良くても面接官が適当だったり来客対応が適当な会社なんて未来が無いだろうし、そんな職場で働くことが果たして自分にとってプラスかと考えたら違いますよね。
だから、媚びへつらって面接をするより、しっかりと相手の企業を見定めて自分がこれから働いていけるイメージがしっかりと湧ける企業を選ぶべきなんです。小手先のテクニックで誤魔化すのではなく社会人対社会人の対等な関係で臨む気持ちが大事です。
転職サイトに複数登録する
転職サイトに登録するとキャリアアドバイザーというサポートをしてくれる人が付きます。
このキャリアアドバイザーなんですけど大手だろうがなんだろうが、どんな職場でも頼りにならない使えない人間がいるのです。
そんな人間に自分の人生のターニングポイントである転職活動を任せてしまうのは危険です。
必ず複数サイト登録して自分の希望に一番合った対応をしてくれるキャリアアドバイザーと一緒に活動していくべきです。
実際、自分は一社だけ登録していたキャリアアドバイザーは出来ない人でした。面接で落ちた場合もフィードバックも無く「落ちましたけど理由は教えてもらえませんでした。これからどうします?」って逆にこっちが聞きたいことを聞いてくるような人材もいます。
それを複数登録にしたところ、しっかりとした面接対策と業務内容のアピールポイントの整理など一緒にやってくれる人に当たったのでサポート役であるキャリアアドバイザー選びは妥協しては絶対に駄目です。
キャリアの棚卸をする
転職活動って嫌な上司や同僚がいたという理由が圧倒的多数でありその理由で辞めることを悪いとか思いません。
しかし、どんな理由であろうとも砂一粒ほどの自分のキャリアに対する展望がありその部分が相いれ無くなり辞めた気持ちがあると思います。
転職活動ではそれを深堀して考えていくことが大事です。
自分は今の職種で経験を積みたいのかそれとも違う職種で働きたいのか。給料が多くければ休みが少なくても大丈夫か、それとも給料が多少少なくても休みが多い方が良いのか。効率よく働いてキャリアアップしていきたいのか、非効率でも現状維持で細々と生きていければ良いのかなど自分の人生の軸があると思います。
この軸を中心にしっかりと企業選びをしていきこれからの人生どう生きようか。そのためには転職でどれを実現していこうか考えていけば失敗することが無くなります。
転職理由を考える
嫌だから辞めたではどこも雇ってはくれません。しっかりともっともらしい転職理由を考える必要があります。
就活では自分はこのような人間なのでお役に立つと思いますで良かったのですが転職理由では違います。
今まではこう考えていたが、これからはこんな風に働いていきたいという論法で考えるべきです。
そして、実際に辞めた理由の根っこの部分は嘘をつかない。そのうえで、ポジティブな理由をしっかりと述べるのです。
例えば、財政難で会社が潰れそうだから辞める。しかし、普段からより深く専門性を追求していきたいと思っていたためこれからは専門性を追求できる分野で頑張りたいから辞める。
こんな感じでネガティブな理由をしっかりと使えながら自分のこれからのキャリアをしっかりと考えているポジティブな理由を付ければいいのです。
志望動機を考える
志望動機なんて就活だろうが転職だろうが例外なく無いです。
普通に給料が良いからとか休日が多いからしか考えないと思います。
就活は企業理念に惹かれてとか意味の分からない哲学的なことを言っていればいいですが社会人が理念に共感していると言っても嘘くさいですよね。実際嘘100%ですし。
そこで、転職求人の業務内容を参考にでっち挙げるのです。
例えば求人票に労務分野の仕事で「給料計算以外の人事評価制度の作成をしていく」と書かれていたら「これからの時代AIに変わられる給料計算などの労務分野ではなく人間でしか出来ない分野の人事労務分野で専門性を追求したい。そして、自分は今までこんなことをしてきたので能力を活かせる」とかもっともらしいことを言うのです。
大事なのは「したい」という理由だけでなく自分はこれを出来るアピールポイントをしっかりと作っておきさりげなくアピールすることが大事です。
要するにストーリーを作る
今まで何が言いたいかと言うと転職するに至った理由から志望動機、今後のことについてストーリーを作りましょうってことです。
自分のキャリアの棚卸でどうしていくかこれが物語の始まりで根っこの部分です。だから、ここが揺るいだ決断をしてはいけません。
そして、その根っこを参考にしながら求人を見つけて自分のキャリアに沿った転職理由を考えます。
その転職理由とブレが無い様に志望動機を作りこれからのキャリアプランを語りストーリーを完結させれば良いのです。
極端なことを言えばこれが出来ていれば後は面接は運なので基本的な部分で落とされることは無くなります。
ストーリーテラーになって自分をプロデュースしましょう。これが出来ないと普通に落ちまくります。自分は最初落ちまくりました。
質問は3つくらい考える
就活と同じように「最後に質問はありますか?」と必ず聞かれます。
その時爽やかに「いえ、ありません!!!」と言うと確実に減点対象になります。
だから、就活と同じように必ず質問を考えていきましょう。
就活と同じようにホームページやパンフレットを見ればわかることを聞いてもダメです。
社会人経験があるからこそ自分がこれから担当する業務内容について深堀をしましょう。これをすることで意欲がある人間だと判断され加点されます。
そして、社会人だからこそ絶対にしてはいけない質問は「残業時間はどれくらいか?」と「ワークライフバランスは整っていますか?」です。
当然気になり必要な事ですがあくまで働く意欲を見せる場で上記の発言をすると高確率でお見送りになるので注意しましょう。
内定から1~2カ月で転職する
就活の時は決まってから半年以上の期間はプータローで生活できました。
ただ、転職活動の場合どこの企業でもすぐに人が欲しいので長期間待つようなことはしてくれません。
時間が経つことで欲しい人材像も変化していくので大体内定から1か月。粘って2カ月。最大譲歩して3カ月を目安に待ってくれます。
これは自分がアホなのですが初めての転職面接のさい、キャリアアドバイザーが何も言ってくれないので「内定後いつから来れますか?」の質問に半年先の日を指定して即行お見送りになりました。
そのため、当たり前ですが引き継ぎのめどが立たなくてもとりあえず1か月と言いましょう。
給料交渉はしておくこと
どんな綺麗ごとを言っても人生結局お金が大事です。そのお金を得る仕事でどれだけの年収を貰えるかは非常に大事です。
そのため、最終面接~内定後までの間に必ず給料交渉をしましょう。
この給料交渉の部分はキャリアアドバイザーの仕事分野なので自分の給料相場を知りながらも「もう少しなんとか・・・」と言えば大体上乗せした年収を企業側から提示してもらえるので絶対にやっておくべきです。
月1万くらいなら頼めばよっぽど僅差で他候補と比べてあなたを採用したわけでない限り増えるのでとりあえずやっておきましょう。
給料交渉をしたから会社に入ってイジメられるとか全くないです。だからこそ、ドンドン要求しましょう。
まとめ
転職の人生のターニングポイントであり特に20代は色んな可能性があり挑戦が出来ます。そういった意味で転職活動をすることは正しいです。
しかし、適当にやっても受からないので転職活動独特の考えをしっかりと持ちながら自分の人生を考えてアピールしていくことが大事なのです。
基礎が出来ていれば後は運ゲーなので落ち込む必要はありません。是非、活動を通じて一番良い選択をしてください。