社会人の多くはプライベートだけでなく職場においても孤独感を感じて生きています。
産業能率大学の「第2回ビジネスパーソンのコミュニケーション感覚調査」によると約6割の社会人が何かしらの孤独感を感じながら働いています。
孤独感を感じるとストレスになります。社会的に孤立すると健康リスクとしてタバコを1日に15本吸ったのと同じ結果になります。
孤独感を感じて壊れてしまわないために職場でどうすればいいのか、原因と解決策を紹介し餡巣。
孤立は2パターンある
孤立すると言っても実は2パターンあります。自分がどの状態の孤立に陥っているのか冷静に分析したうえで対策を立てましょう。
働き方による孤立
海外赴任や頻繁な出張、客先への常駐など自分の会社から離れてしまい一人で頑張らなければいけない物理的に孤立する状態です。
ほかには、新しい仕事や難しい仕事に一人で取り組んでいる、業務が完全に細分化されているので自分以外の誰かに仕事を任せることができないといった「働き方の孤立」もあります。
さらに、新卒や中途採用、転勤や移動などの「配属による孤立」も社会人にはあります。
これらは頻繁に起こり得ることなんですが孤立している状態に周囲の人間が、まともな人なら孤立に気付いてくれて配慮やサポートなどをしてくれるはずなので孤立感・孤独感を最初は感じてもすぐに解決することがほとんどです。
サポートをしてくれない会社である場合会社以外の居場所を作れば解決するので非常に簡単です。
プライベートの友達と連絡を取る。飲みに出かけて転勤先で遊べる人間を作る。一人で抱えきれない案件だと上の人間に伝えて対処してもらう。問題点がわかりやすい分自分でいくらでもやりようがあると思います。
これだけで大体解決するので以上のような孤立で悩んでいる人はそのうち解決しますし解決策はいくらでもあるので大丈夫です。
人間関係の孤立
問題は人間関係の孤立です。これは非常に厄介で孤立感の悩みのほとんどが人間関係の孤立ではないでしょうか。
人間関係の孤立のなにが問題かと言うと一筋縄ではいかぬ所です。
本人がどれだけ孤立感を感じているのか周りからはわかりにくいためサポートの仕様が無く常に後手に回ること。
そもそも、頻繁に孤独感を感じるなら周りもわかりますが毎日孤独感を感じるより時折孤独感を感じる方が圧倒的に多いですよね。すると、周りも「本人が孤独感を感じていないように見えるしほっといたらいいのでは?」と思われます。すると、職場の雰囲気が悪くなり孤独感を感じる立場としては「頼む!何とかしてくれ!しかし、助けを求めるのも恥ずかしい」と思うが周囲は気づかず周囲は「雰囲気悪いしなんとかしないといけないがお節介だと思われたら嫌だな」なんて悶々とすることが多いので明快な解決策はありません。
そのため、人間関係の孤立を招いてしまうと本人も周りも「なんとかしなければ!!」という気持ちはあるのに何も出来ない現代社会の闇が垣間見れる結果になってしまうのです。
解決には色々な問題がゲームの配線の様に複雑に絡む合ってしまうので明確な対策は出せません。
孤独感を感じてある一定水準のストレスを感じると体を壊す可能性がありますし退職してしまうことだってあると思います。仕事が嫌いじゃないなら孤独感を感じて退職するのはもったいないですよね。
孤立する原因
人間関係の孤立をする場合は周囲だけでなく本人にも問題がある場合が多くあります。孤立する原因をいくつかまとめたので自分に当てはまらないか確認しましょう。
自己中
いくら仕事が出来ても会社という組織に属している以上自己中ではいけません。仕事が出来て金が貰えればなんでもいいと思うならフリーランスで働いた方がいいですよね。
誰かと同じ空間にいて働くならお互いが気持ちいいのが一番のはずです。
それなのに、自分のことしか考えず適当にやりたい放題やれば嫌われるのは当たり前です。
だから、自己中だと周りから孤立してしまうので気を付けましょう。
責任転嫁
これも嫌われる要素の代表格です。
仕事は金を貰う以上責任を負ってやっているわけなので、金だけ貰って失敗した場合は責任を人のせいにして逃げようとする奴は嫌われて当然です。
責任転嫁ばかりしていては人として成長しませんし、そんな奴を助けたいと誰も思いません。
だから、責任転嫁癖がある人は意識して歯を食いしばって責任を負っていかないと孤立するので気を付けましょう。
依存体質
社会人ってこんな奴ばかりですよね。人がやって当然だと思っている受け身な人間。
美人で可愛くてスタイルも良い子が受け身でも何とも思いませんが、いい年をしたおっさん、おばさんが受け身とか一体なにが起こってしまったんだと天を仰ぎ見ます。
何でも人任せで自分からは動かない。でも、他者からの見返りは求めるなんてことをしたら依存体質プラス自己中という最強コンボが発動するので孤立するのは当然です。
依存体質は本当に多くの人間が持っているので意識しないと孤立するので気を付けましょう。
共感性なし
他者への配慮が全くない自由人は職場で孤立します。
下手したら自己中よりたちが悪いかもしれません。自己中は自分のことしか考えず嫌われますが共感性が無いタイプは思ったことを平気で言うので正論であった場合相手は反論できません。
仕事でミスをした人間に公の場でその人の悪い部分を容赦なく指摘する場合大体嫌われます。仕事だから厳しくするのは当然なのですが、それをされた人間がどう思うかまでしっかりと考えないといけません。
正論より感情を優先した方が上手くいくこともありますので正論ばかり主張しないようにしましょう。
正論ばかり次々と浮かんで容赦なく指摘した挙句自分は良いことをしたと思う人間はINTJというタイプかもしれません。自分の性格傾向は知っておいた方が良いので下記記事を参考にしてください。
攻撃的
横柄で図々しく厚かましい攻撃性の強い人間は確実に嫌われて孤立します。
攻撃的な精神を持つ合わせるなとは言いません。攻撃的な反骨精神が良い仕事に繋がることは絶対にあります。
しかし、それを同じ職場の仲間に向けてはいけません。高圧的な態度を取ったり急に不機嫌になってキレたりしたら誰だって嫌ですよね。
年を取るとイライラしやすくなって地位や権力も手に入り他者を排除する傾向がありますが攻撃的な年寄りなんて嫌われない理由が全く存在しません。
そのため、攻撃的で横柄な態度は昔は凄くても現状においては嫌われ孤立する原因になるので気を付けましょう。
孤独の解決策は信頼関係
まず一番大事なのは自分から孤立状態を生み出すような行動をしないことです。上記孤立する原因に当てはまれば孤立する確率が高まります。自分の性格・キャラクターに問題は無いのか冷静に分析することで解決する問題も数多くあるでしょう。
しかし、上記特徴は人間なら誰でも当てはまります。特に依存体質は日本人でほとんどの人間が保有しているマイナススキルです。
そうなると、日本人は全て孤立しているかと言えば違いますよね。じゃあ、孤立する人間との差は何かといえば運です。
たまたま、馬の合う人間がいたからなんとかなっているだけで他のコミュニティーにいけば孤立する人間は多くいると思います。
だから、会社で孤立していて孤独感を感じるからと言ってあなたが悪いわけではありません。悪いのは何かと言われたら確実に運が悪いだけなんです。
だけど、運で済まされたら納得しませんよね。
そこで実力で職場で孤立しない誰でも出来る方法を紹介します。
前提として自分のキャラクターに原因があると疑い謙虚な気持ちを持って相手に配慮しながら社会人生活を送ることが大事です。
この気持ちがあるだけでだいぶ違います。謙虚な気持ちや配慮をすることで職場の人たちと打ち解けるための努力を自然としていることになるので孤立することを防げるのです。謙虚な気持ちで自分を開示することが大事なのです。
しかし、コミュニケーションが苦手な人はなかなか自分を開示出来ませんよね。じゃあ、そこで終わりなのかと言うと全く違います。
勘違いしている人が多いのですが大事なのは、コミュニケーションの多いかどうかではなく他者とのつながりがあるかどうかが大事なのです。
どういうことかと言うと、仕事中は会話が少ない職場であっても何か困ったことがあったときには積極的に助け合える関係が出来ていれば孤独なんて感じないのです。逆に会話が沢山あっても、いざという時に役に立たなかったり見捨てられた場合は孤独感があるし話しかけてくる奴に心底ムカつくと思います。
仕事をしていて「一人ではない!」という感覚が孤独から解消されるために必要なんです。だから、会話量ではなく助け合えるつながりを作れるかが大事です。
社員旅行とか飲み会が孤独やコミュニケーションへの解決策なんて言ってる企業は沢山ありますがあんなの嘘なんですね。大事なのは真摯に仕事に向き合い助け合い信頼関係を築こうとする姿勢です。
だからこそ、コミュニケーションが苦手でも相手が困っていたら支援をしたり、相談に乗ってあげることで信頼関係を築くことが大事になります。信頼関係を築ければ自分が困っていたときに助けてくれるでしょう。そんな人間を職場で作っていけばいいのです。
そのため、コミュニケーションに囚われずいかに信頼関係の構築をしていくかが職場での孤独の解決策なんです。
まとめ
職場で孤独感を感じると辞めたくなるし嫌な気持ちになりますが大体は信頼関係を自ら築いていくことで解決することが出来るのです。
しかし、一度できてしまった関係を修復するのは大変なのであまりに辛い場合は転職してしまうのも良いと思います。
転職する場合はこの本を参考にしてください。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
転職した後の職場では孤立しないように信頼関係を築いていければ次の職場では上手く立ち回ることが出来ると思いますよ。頑張ってください!