戦国死にゲーと呼ばれた仁王。
ダークソウルと何かと比較されがちですが、トロコンまでした感想として仁王はダークソウルとは差別化出来た良ゲーです。
ダークソウルに馴染めなくても仁王は楽しめるという人はいると言えます。
そんな仁王の魅力を紹介します。
仁王の面白い良い部分
仁王はダークソウルとのすみわけが出来た別種のゲームであると言えます。
仁王独自の面白く感じる良い部分を紹介します。
スピード感がある
まず、ダークソウルとの違いは何と言ってもスピード感があるところです。
ダークソウルは、仁王と比べてもっさりしている感が否めません。
仁王はとにかく行動が素早いのです。
回避動作、攻撃動作、ダッシュにおいて明らかにダークソウルより素早い行動が出来ているので、スピード感がある戦闘が好みならダークソウルより楽しめます。
実際にプレイしてみて個人的な好みとしてはダークソウルより仁王の方が上だと感じるほど、死にゲーのもっさりとした動作が苦手ならなおさらハマります。
敵もスピードが速い攻撃をしかけてくるので、ダークソウルより反射神経を使い、コントローラーを持つ手に汗をかく緊張感を味わえます。
戦略の幅が広い
仁王は戦略の幅が広く色々なスタイルで遊ぶことが出来ます。
各武器ごと、忍者、陰陽師などそれぞれのスキルが存在しているので組み合わせて戦うもよし、特化して戦うも良しの幅が非常に楽しいです。
ぬるいと言われる要素ですが、陰陽師スキルで相手の動きを遅く出来るものがありそれを使えばアクションが苦手でもストーリークリアまでは誰でも出来ます。
心を折るくらいの絶望をプレイヤーに与えて一部の人間しかクリア出来ないゲームより死にゲーではあるけれども一部救済措置があるゲームと言えます。
自分にあったプレイスタイルを自由に選んで攻略を進めていけるので、スピード感とプレイした爽快感は素晴らしいです。
今まで勝てなくてもスキルを取るだけで楽になるなんてことがあるのが、仁王の魅力です。
また、九十九と呼ばれる無敵時間もあるのでヤバくなったり、チャンスの時に発動して一気に相手を叩く快楽もあります。
ハクスラ要素まである
死にゲーとしても十分に楽しめますが、なんとハクスラ要素まであります。
2週目以降から神器と呼ばれるアイテムが出現するようになり、けた違いに性能が強い武器が出てくるようになります。
また、武器ごとにビルドが設定されているので自分の気に入ったビルドを作ることで一気に敵を蹂躙できるほど強くなることも可能です。
強くはなりますが、敵もしっかりと強いので死にゲーの緊張感は残しつつ、ハクスラ要素で自分を極限まで強くしていく探求心を刺激してもらえます。
普通にプレイして死にゲーを楽しめて、2週目からはハクスラゲーを楽しめるという一つのソフトで二度おいしいゲームなのです。
徹底的なやり込みが可能
完全版を購入していれば、無限獄と呼ばれるダンジョンをプレイできます。
ストーリーをクリアすればプレイが可能になります。
ただ、最初のうちは深くまで潜れません。
5週目までをクリアすることが条件ですが、ひたすら奥まで階層を潜っていきハクスラ要素と自分がどこまでいけるかの苦行を楽しめます。
まさに最強を目指すための仁王となれるのです。
基本的に終わりがないので自分が飽きるまでいつまでもプレイすることが可能です。
普通に本編クリアするだけでも70時間程度はかかります。
そのうえ、ハクスラ要素で延々と自分を鍛え続けることが出来るゲーム要素が加わり長いこと遊べるゲームなのです。
ダークソウルで何周もする楽しさも当然ありますが、仁王は別の違った遊び方を提供してくれるのでありがたいです。
仁王の改善してほしい悪い部分
ダークソウルと上手く差別化されていますが、やはり悪い部分は存在します。
仁王でストレスが溜まりがちな改善してほしい部分を紹介します。
マップの作り込みが甘い
ダークソウルとの違いで悪いのは、マップの作り込みが非常に甘いです。
ダークソウルのマップってめちゃくちゃ綺麗なんですよ。
全てが一つに繋がっていて、マップ自体も似たような場所ばかりで全くわけがわからないなんてことがありません。
死にゲーとして考え尽くされた良さがあります。
しかし、仁王はマップがわかりにくいです。
ひたすら、似たような道を作ったりしているので、普通に迷子になりがちです。
いつまでも同じ道をグルグル歩かされるストレスったら無いです。
また、しっかりと事前に対策すれば遠距離攻撃を先に何とかできる、苦戦するのはあくまで自己責任な部分が足りないです。
とにかくアホみたいなところに遠距離攻撃をする敵がいるので萎えます。
普通にバカでしょ!?って言いたくなるようなマップなのです。
数の暴力で死にゲーを表現している
死にゲーの魅力って結局は出来ないことが出来るようになる快楽です。
今までやられまくってどうしようもない敵のパターンを覚えて倒す快楽、敵の配置を覚えて効率よくクリアしていく優越感が楽しいのです。
ただ、ボカボカとやられるのが楽しいのではないです。
しかし、仁王はひたすら数の暴力でボコボコにしてきてプレイヤーを倒します。
ダークソウルで言うなら、2のように敵をひたすら投入してきて捌き切れずにボコボコにされるだけです。
覚えるもクソもありません。
ひたすら、ヒット&アウェイを繰り返すか、九十九の無敵時間で瞬殺するかしかないので死にゲーを勘違いしている節があります。
ダンジョンが基本的に暗い
死にゲーでクソマップと言われがちなマップってとにかく暗いし長いです。
仁王は基本的にダンジョンが暗いです。
だから、敵がいるのかいないのかよくわからないし、落とし穴があるのかどうかも全くの不明です。
暗いゆえに難しい。暗いゆえに見にくく苦痛なのです。
頑張って難易度を上げようとして暗くしているだけの感じがあります。
こんなのはただの嫌がらせです。
明るい昼間のマップが多ければやりやすい、歯ごたえのある死にゲーになっていたと感じます。
アイテムが不足しがち
ダークソウルは拠点に行けばエスト瓶が回復できます。
ストーリーを進めるごとにエスト瓶が増えていく楽しさもあります。
死にゲーなのですから、何度でもやり直せるリスポーン性は必須ですよね。
ただ、仁王は死にゲーなのに死ねば死ぬほどじり貧になっていくのです。
回復薬が使ったらその分消費されていくだけなので、死ねば死ぬだけ不利になってストレスが溜まってきます。
今まで勝てなかったのに逆に回復薬無くしてどうやって勝てって話です。
回復薬を探さないといけない部分も序盤にはあります。
また、遠距離攻撃をする敵は自分も遠距離攻撃して倒す必要があるのですが、これも補充がダンジョン捜索時には出来ません。
使って無くなったら拾うまで無理です。
途中で買える機能が付いていないことは意味も無く難易度を上げる意味不明な要素です。
2週目以降は敵が強くなり過ぎ
1周目をクリアするとハクスラ要素が解放されてやり込みが出来ますが、一気に敵が強くなりすぎです。
いきなり一発で自分がやられたりしますし、攻撃が思ったように通らなくなります。
しかも、上手くいかないので武器を強化しても次の周に行けば今までの武器が陳腐化するほどインフレするので育てる価値がありません。
育てる価値が無いけどある程度育てないと勝てない矛盾が存在します。
一人でやるよりは協力してやらないと到底勝てないくらいの難易度に一気になるのも萎えるポイントです。
ひたすら、敵を固くして攻撃力を上げて強くするのは死にゲーではありません。
ただの暴力です。
暴力ゆえに萎える部分があります。
買う価値ありの良ゲー
作り込みが甘かったりストレスが溜まる部分はあります。
ありますが、仁王は基本的には良ゲーであり気になっているなら買いの一択です。
ダークソウルと差別化された、スピード感がある戦略の幅が広いアクションは仁王ならではの魅力でありハマるポイントです。
自分で試行錯誤してどんどん強くなっていく快楽はダークソウルより味わえます。
緊張感とスピード感を味わえるゲームですので是非プレイしてみてください。