勉強熱心に頑張って資格を取る熱意は本当に素晴らしいことです。
ただ、資格を取ればとっただけ思ったほどの成果が出ずに下手したら貧乏になってしまう資格貧乏という悲劇。
なぜそんな悲劇が起こってしまうのか、その理由と原因を説明します。
資格貧乏になってしまう理由
資格を取るって一見すると素晴らしいことですが、なぜか資格貧乏と呼ばれる状況になる人が多いです。
資格貧乏という悲惨な現実が起こってしまう原因を解説します。
単純に活かせる機会が少ない
資格を取ると仕事の幅が広がるとか色々な情報が錯綜していますが、例えば求人票に載っている最も需要のある資格って何かわかりますか?
答えは普通自動車免許です。
特に地方に住んでいればほとんどの人間が持っている、特別な知識も経験もいらない資格が一番需要があるのです。
その他の資格は簿記などは需要がありますが、取得必須なんて所の方が珍しいです。
つまり、資格って労力の割には意外に活かせる機会って無いのです。
資格を取って転職に有利とか考えてほとんどの人が資格を取りますが、求人票を眺めるとほとんど活かせないのです。
また、面接をしてもずっと資格の話なんてしてくれません。
大体が前の会社でどんな仕事をしてきてこれからどうしたいのかしか聞かれません。
資格って取ったら取っただけ有利になるものではなく、案外使えないので取った分だけ器用貧乏みたいな感じになってしまうのです。
資格を取るだけでもお金が発生する
ゲームみたいにある程度の知識が身に付いたら自然と称号みたいに付与されるものならいくらでも資格を取って損は無いです。
ただ、現実はどんな資格を取るにしても絶対に費用が掛かります。
どんな簡単な資格であっても独学でやってもテキスト、過去問を加えれば1万近くします。
そのうえ、受験料も含めれば2万近くかかってしまうことはざらです。
これに資格講座みたいなものを受けるなんてことになれば5万、10万程度消えていきます。
難関資格になれば30万、40万などかなり大きな買い物になってしまいます。
資格を取るのはいいですが、単純にそれだけお金が出ていっている発想を持つ人が少ないです。
そのため、普通にお金を使って貧乏になってしまうこともあります。
案外費用対効果を考えていないから
資格貧乏の人に圧倒的に欠けている視点は費用対効果です。
どんな買い物をするにしても、その金額以上の満足度があるかどうかを常にほとんどの人間が考えています。
それが資格ってそれだけで神格化されやすく費用対効果という概念がぶっ飛びがちです。
一番大事なのはその資格を取って具体的に自分にどれだけの利益が生まれるのかです。
ここを考えていないと容易に資格貧乏になります。
例えば、難関資格である社労士を取ったとします。
資格を取るまでの勉強時間は800時間~1000時間とも言われています。
こんな大変なのに社労士の手当の相場は「5,000円~30,000円」です。
勉強時間を副業して時給1,000円でバイトすれば「80万円~100万円」稼げています。
そして、手当が多くて3万円なら30時間バイトしても金額は一緒なので、テキスト代や講座代、受験代を含めたらいつまで経っても回収できません。
単純にお金のことだけ考えれば全く割に合わない状況です。
資格を取るなら独立するとか、取った時と比べて何が具体的に変わるかまで考えないと時間も金もない貧乏になるのです。
成功者は資格を熱心に取っていない事実
そもそも論の話ですが、世の中の社長や成功者の多くは特に資格なんてありません。
社長になるとかビジネスを始めるのに資格なんて必要ありません。
行動して需要があって収益があればそれだけで成功なのです。
資格を取ればいつか報われて成功するなんて考える人が多いですが、成功する人を良く見ると資格を頑張ってなんていません!
いつか報われるなんて夢見るのは、たくさんお祈りしたから自分は神様に愛されていると言うくらいに愚かなことです。
資格をたくさん取ってもたくさん祈っているだけと同じような状況に陥る人が多いので資格を取れば取るほど宗教に吸い取られた庶民のように貧乏になっていくのです。
資格を取りたがる心理
資格を取れば人生が彩りを増すわけではないのに、なぜか資格を取りたがってしまうおかしな心理が世の中に根付いています。
なぜ、そんなことが起こるのか説明します。
仕事や将来を不安に感じすぎている
資格を取りたがってしまう理由で一番多いのはとにかく不安なのです。
これから先、今の仕事を続けても大丈夫だろうか。
転職するときに自分は何も資格がないとどこも決まらずに悲惨な人生を送ってしまうのではないか。
将来何かあった時に資格の一つでもあれば違うんじゃないのか・・・。
そんなことを悶々と悩んだうえで資格取得を目指すと思います。
これらについて言えるのは心配過ぎて頭に脂肪が付いてしまっているです。
この先、仕事が不安なら今の会社で良いのか客観的に見る為にも転職活動だけはしてみればいいじゃないですか。
在職中でも転職活動って出来るので悩むより動いた方が良いです。
活動してみて足りない資格があれば取ってみる方が効率良くないですか!?
転職活動をする前にまずは自分の本当の適性年収と向いている業種を知っておきましょう。
自分を客観視してから行動するほうが成功率が上がります。
適性年収の把握にはミイダスが有効です。
無料で自分の適性年収を出してくれるのでそれを基準に活動できます。
実際に活動するときはキャリアアドバイザーを活用しましょう。
在職中だと履歴書、職務経歴書、面接の練習とかめんどくさいです。
そんなめんどくさい履歴書、職務経歴書は上手いこと添削してくれるし、面接では過去にどんな質問があったか教えてくれます。
効率よく転職活動が出来ます。
また、会社の内情も教えてくれるので自分に合いそうな会社に転職できる確率が上がります!
動いてみて自分はどうすればいいのか方向性を決めた方が効率良いですよ。
これが完全無料で使えるので使わないと損です。
あと、実際に活動してみて思ったのがキャリアアドバイザーは複数登録しとくべきです。
人によって相性が絶対にあります。
全員が全員優秀ではないので色々自分の目で見て比較した方が良いです。
完全無料なのでいくつ登録しても安心です。
相手も複数登録前提で話を進めているので逆に一つだけだと足元を見てきます。
失礼なキャリアアドバイザーっていますからね。注意しましょう。
むしろ複数登録でないと損していますよ!
現に転職に成功した人は平均4社以上登録していますから。
自分が登録したキャリアアドバイザーは4つです。
1つ目がリクルートエージェントです。
業界最大でありブランド力があり、転職実績も一番です。
そのため、確実な転職のノウハウがあります。
求人数が他と比べて圧倒的に多いので登録しない手はありません!
圧倒的な求人数があれば必ず入社したいと思える会社が見つかります。
とにかく色々な求人を見たいならこれ以上はないです!
2つ目は、DODAです。
個人的な感想としては優良な地元企業の求人が結構ある印象なので地元転職にはオススメです。
見たことあるような地元の企業が「こんなに良い条件の勤務体系になっているのか!?」って驚くことが多いです。
地元で転職したいと思うなら是非活用した方が良いです。
また、求人数も多く求人検索機能が充実しているので希望する求人が探しやすいです。
3つ目はパソナキャリアです。
お世辞にも求人数は多いとは言えません。
しかし、このキャリアアドバイザーの魅力は親身になって対応してくれることです。
初めての転職でわけがわからない状態のときにいきなり面接にぶち込まれても上手くいきません。
その点パソナキャリならしっかりとサポートしてくれます。
また、自分に合った会社選びも親身になって行ってくれます。
履歴書の添削から面接の受け答えまで本当に丁寧に指導してくれるので転職が初めての人はぜったいに登録すべきです。
20代でしたらマイナビAGENTがオススメです。
20代に完全特化した転職サイトです。利用者のほとんどが20代~30代までで若い人のサポートを中心に行っています。
20代後半でも6割程度の人が年収アップした転職が出来ているので、20代なら登録しておかないと損です。
とにかく動いてみることでわかること、見えてくるものがあります。
自分に自信がない
自分に自信がなく何をやっても仕事に貢献できているか不安。
そのため、自信のなさから自分を取り繕うために資格を取りたがる人も多いです。
自分に自信がないからと言って資格を取ったり、仕事をしまくることは正直に言ってうつ病の道への切符を握ってしまっています。
そもそも、仕事は生きるためにしているのですよ。
それなのに、不安でどうしようもなく会社に尽くしたいがために自分の身を削って貧乏になってまで資格を取っていたら完全に意味不明です。
不安で自信がないってときは資格よりまずはお金を貯めることが一番の精神安定剤です。
仮に10億円の資産があった場合、仕事に不安を感じても資格を取ろうとかそんなこと思いますか?
思いませんよね。
「う~ん、今仕事向いていないから辞めるか!」か「じっくりやっていくか!」
これぐらいしか思わないはずです。
とにかく自分に自信がない不安になりがちなのはお金が無いからです。
お金があればなんとかなる。なんとかなると思えば自分に自信が持ててきます。
お金が貯められない人はこの記事を見てコツコツ貯めましょう。
500万を超えたあたりで自信を実感できます。
まとめ
資格を取るのが悪いのではないです。資格を取った後の目的が全くないから無駄になっているのが悪いのです。
資格においても常に費用対効果を考えるのが一番大事なのです。
この部分が抜けていると資格を取っても貧乏になってしまいます。