残業を美徳とする長時間労働の会社がいつまでも存在してしまう理由

人生において一番大事なのは圧倒的に時間です。

そんな時間を奪う残業。いつまでも残業が無くならないどころかむしろ今でも良いことだと美徳であるように扱われることが多いです。

そんな残業を肯定する風潮がいつまでも残ってしまう理由を説明します。

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無駄なものは人間心理として無くならない

かの有名な経済学者のケインズは労働時間は週に15時間になるだろうと予想しました。

人類は目覚ましい技術革新をしており、いずれ人間がやるような仕事は全て機械が代わりにやってくれるだろうと考えたのです。

 

つまり、進化して自動化して無駄が無くなるのが普通なんだろうと考えたのです。

 

しかし、実際は週40時間はいまだに存在していますし、そもそも40時間すら危うくしているのが残業です。

 

つまり、本来だったら無意味、無価値なものを未だに必死に無理矢理になってやっているから残業は無くならないのです。

 

無駄なものを美徳の様に扱うのは間違っていますよね。

そもそも、無駄なものは何故無くならないかと言えば人間心理として理性より感情優先で仕事をすれば当然なのです。

 

無駄だから無くすということは基本的に出来ないのです。

 

無駄と思っても仕事は無くなりません。なんとか無駄なものを体裁だけ整えていこうとなるのです。

また、無駄だから無くしてもその時間働かないではなく、何かをしようと考えるのが人間なのです。

 

パーキンソンの法則の第一法則では、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」となっています。

 

無くしても与えられた時間分だけ何か余分なことをしてしまうのです。

そして、仕事って何の意味も無い特に会議とか、上司の何の生産性も無い思い付きで無駄な仕事が増えますよね。

 

これはいわゆるブルシットジョブと呼ばれるクソ仕事です。

 

で、このクソ仕事が何故消えないかというと人間は仕事を通して働く喜びとかお金より自分が社会に影響を与えていることに満足するからです。

 

無駄だから無くすでは自分の存在価値が無くなってしまいますよね。

だから、何か意味のない仕事を増やして自分の権力が周囲に与える影響の確認をするのです。

 

そして、それが残業という形で現れれば自分のおかけで仕事が作られている実感が湧き残業している人は頑張っているという美徳につながるのです。

どうして世の中にクソ仕事と理不尽がまかり通るかはこの本が全て説明してくれています。

一度でも仕事のクソ仕事でムカついた、疑問に感じたならオススメです。

高度成長期の成功体験を引きずっている

残業を美徳とする風潮が残っているのは高度成長期の成功体験がいつまで経っても抜けないことが考えられます。

 

高度成長期は供給より需要が上回っている状況なのでやればやっただけ売上が右肩上がりで増えていく時代です。

 

だから、効率が悪かろうかとりあえず残業しまくって膨大な仕事をこなせば売上が上がって利益も出て給料も上がっていくのです。

 

そんな状況においては残業は正しいという風潮はある意味では正しいです。

 

しかし、低成長時代においてひたすら残業しても売上が右肩上がりになっていくことはありません。

 

やったらやった分だけサービス残業として処理されることが多いですし、普通に残業代を払いまくったら会社が潰れるでしょう。

残業が良いという昔ながらの成功体験を低成長時代でも当てはめてしまうのが残業を美徳とする悪習として残るのです。

社会人は趣味がないから帰ってやることがない

仕事を早くに終わらせて帰りたい人はほとんどの場合趣味があります。

 

これに対してなかなか帰ろうとしない、残業自慢する様な人は基本的に趣味がありません。

 

そして、恐ろしいことに25%の社会人は趣味を持っていません。

参照:「自分は無趣味である」:25.5%|博報堂生活総研

 

これに趣味を持っていると言っても忙しさを言い訳に特に何もやっていない、スマホをただ弄っているのを除いたら半分近くが無趣味と言えるかもしれません。

無趣味、趣味があっても情熱が特にない人にとっては家に帰っても別にやる事がありません。

 

やることがないのに家に帰って寂しい思いをするより、残業でもして会社に貢献しているように振る舞う方が人生が充実するでしょう。

 

で、人間って不思議なもので無趣味でやることがないつまらない人間だから無駄に残業しているなんて認めると心が壊れるので意味があることの様に振る舞います。

自分は役に立っている、人より特別に会社に貢献して頑張っているとなるのです。

 

すると、無趣味軍団は残業して遊びもせず頑張っている奴ら、自分たちは偉いなってなります。

 

すると、自然と残業しているのは美徳であるという雰囲気が出来てしまうのです。

特に何の楽しみも気力も無い独身が多い会社だと残業が自然と多くなります。

カメ
自分の会社ってなんでこんなに独身が多いんだろうって思いませんか? 独身なのがいけないとは言いませんが、独身が異常に多い会社は単純にブラック...

まとめ

残業を美徳する風潮はいつまでもありますが、ほとんどがただの感情論です。

自分の権力を使ってやりたい放題したいから仕事を増やして残業させる、前例踏襲、やることない自分を正当化しているだけです。

残業を美徳とするのは間違っています。

気にせずさっさと帰って好きなことをしたり副業した方が有意義です。

気にせず帰りましょう。

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