自分はB’zが好きで好きでしょうがないんです!!その理由の一つとしてB’zがモテない男の気持ちがわかっているからなんです。
B’zというとロック系なので激しく荒々しいだけかと思う人もいるかもしれませんが、稲葉さんの書く歌詞が繊細でモテない男あるあるをこれでもかというくらい詰め込んでいます。
モテない自分が個人的に大好きなモテない男のための曲をピックアップしたいと思います。
Y&Iという心を抉る歌
まず、紹介をしたいのがY&Iという歌です。この曲は、「ねがい」という超名曲のカップリング曲なんです。カップリング曲で素晴らしい曲を出すって本当にB’zって凄すぎます!!
B’zの魅力についてはこちらを見てください。
このY&Iは曲調は最初はゆったりした感じで後から盛り上がっていく感じで曲自体のテンポも非常に良いんです!!
動画はB’zではないので興味を持ったらB’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHTを是非見てください!!感動すると思います。
しかし、注目すべきは歌詞です。
恋愛ソングなのにいきなり「きらいだ」から始まります。珍しいですよね。
そこからが最高なんです。「きらいだ あなたといるときの僕が たまらなく情けなくて」と続きます。
めちゃくちゃ自分は意味がわかります!!好きな人が出来るとモテない男なんかどう接して良いかわからないので、スマートな姿なんて見せられないのは当然のこととして話しかけることさえ出来ない。話しかけられても面白い返しなんて当然できない。嫌いなんです。好きな人といるときの自分が男として情けなさ過ぎて・・・
まさか完璧超人の稲葉さんも同じ感情があったのかって感じです。
その後、「みんなの前じゃ 本当はもっと はつらつとしてるはずなのに」ときます。
もうわかり過ぎて怖いです。友達の前とかだと凄く楽しくはつらつとしている自分がいるのに急に好きな人の前だと別人になったかのようにポンコツになってしまう。だから、自分が嫌になるんですよね。
サビでは、「いなくなってしまえ 憂鬱といっしょに あなたがいなけりゃ楽な気持ちになれるだろう 何もかも静かになって ああ眠れるよ」という素晴らしい名文がきます。
北斗の拳のサウザーは言いました。「こんなに苦しいのなら愛などいらぬ!」
わかる!!
もう感情がめちゃくちゃでこんなに惨めな気持ちにさせるんならもういっそ消えてくれって思いますよね。消えてくれたらこんな意味不明でわけのわからない感情に付き合う必要もないし家に帰ってからずっとモヤモヤしていることもない。気持ちよく眠れますよね。好きな人にこんな真逆の感情を持ってしまう非モテの気持ちがなぜわかる?って感じです。
さらに、凄いのが2番目の歌詞もよくわかっているな~って感じなんです。
「きらいじゃない あなたと楽しむ僕は 無防備で素直な人間 生きてることを感じられるようなドロッとした時間を過ごせる」から始まります。
最初に嫌い、消えてくれって思っといて何言ってるんだ?って思うかもしれませんが、自分的には全然矛盾していません!!
なんだかんだと言っても好きな人と過ごす時間って嫌いになれないです。むしろ、楽しいですよね。体全体で人生を楽しんでいるような万能感がありますよね。無邪気に感情を抑えきれずにはしゃいじゃう自分は無防備だし、いつもはムスっとした態度しかとりませんが素直な感じになって濃密な時間が過ごせていると感じます。
この心の機微を上手く掴めているのが好きなんです!!
2番目のサビでは、「いなくなってしまえ 歓びもいっしょに あなたがいなけりゃ悔しさに泣くこともない 何もない思いっきり叫ぶことも」
好きな人がいなければ、一緒に話したり遊んだ時の楽しさなんてないですよね。でも、好きな人が他の男とそれはそれは楽しそうに話していたり、遊んでいたりなんかしたら泣きはしませんが、みぞおち辺りを鉄球かなんかで強打されたような重苦しい感覚になりますよね。
そんな嫌な思いをしたり楽しい思いをしたりすることを好きな人がいなければ何もないんです。本当に無。思いっきり夜中にダッシュしてみたり連絡にニヤニヤしたりすることもない何もない状態になりますよね。それを上手く表現している素晴らしい歌詞です。
最後のサビでは、「きっと良かったんだろう 僕たちはめぐり会えて」と締めます。
結局、情けない自分を見せたり失敗したり、モヤモヤしたりしてどうにもならない感情にイラついたりすることもあるんですけど、楽しかったり、ニヤニヤしたりする日って気持ちがいいんですよね。波風が何もない人生より苦楽があった人生の方が良い。色々あるんだけど好きな人と出会えてよかったんだと最後に締めて終わる歌詞はもはや小説です。
以上のように、Y&Iはとてつもなく程モテない男の心模様を描写したうえ出来の良い小説を読んだみたいな気持ちにさせてくれる名曲です。自分は、B’zの恋愛曲ではダントツで一番好きです。
ちなみに、個人的には「B’z The Mixture」というアルバムに入っているバージョンが好きなんで聴いてみてください。Mixtureも名曲だらけです。
KARA・KARAは情けなさ過ぎて好き
これまた、カップリング曲からです。「裸足の女神」というこれまた超名曲と一緒に発表されました。本当にこのころのB’zは化け物です。
タイトルは正直なんじゃこりゃって感じなんですが、歌詞はわかるの一言に尽きる素晴らしさです。
曲調はわりと激しい感じだと自分は思っています。
何度も何度も申し訳ないんですが、出だしからもう好きなんですよ。
「もうこれ以上耐えられない いい人やるのは 何もはじまらない これじゃなんか損したような気分だ」から始まります。
うーん、何とも言えないくらい思い当たる節がありますね。とりあえず嫌われたくないからいい人を演じるんですよね。そんないい人を演じている自分なんか見向きもされないのは当然として、いい人を必死に演じている自分を尻目にヤンキーとかが積極的にガンガン行くんですよね。
そんなの耐えられません。必死にいい人やっているのに自分は何もはじまらない。いつまでたってもその他大勢の人間という認識です。完璧に損です。これが損じゃなければ一体何が損にあたるか教えてもらいたいぐらいの大損です。
こんな根暗な気持ちを抱えて生きていたのですが、これまた稲葉さんが的確に表現するんですからもう驚きというほかありません。
サビのフレーズも良いんです。「生まれかけていた 男女の友情と刺し違えてもいい」
わかる、わかると思わず手を叩きたい気分になりました。
このフレーズだけだとモテる充実した人生を歩んだ人でも、自分だって色んなリスクを乗り越えて今彼女がいるんだって宣うかもしれませんが、モテない人間にとってはそんなレベルじゃないんです。
ただでさえ、口下手や積極性が無いので、女友達すら満足に作れない状態でありながら、何かのきっかけで話すようになった女の子を好きになってしまったモテない男。ただ、嫌われるのが怖くていい人を演じていたけれども、何とか自分をその他大勢から見方を変えてもらおうとするだけでもエベレストを裸で登山するくらい無理な話なのに、告白となればさらに難易度は跳ね上がる。まさに、いい人を演じていたことで生まれかけていた男女の友情という幻と刺し違える覚悟で臨まなくではならないというとんでもない決意を表現した歌詞だと自分は感じています。
周りがよいしょしてくれて予定調和で恋愛が進むモテるグループの人間なんかと背負っているリスクがケタ違いだということを理解してください。
この素晴らしい曲もMixtureに入っていますので、これはもう是非是非Mixture聴いてください。
無難に恋心も良い
これもまたまたカップリング曲なんです。「ZERO」という自分が一番好きな曲のカップリング曲なんです。どんだけ凄いんだB’zって感じですよね。
これは、曲がなんとなくポップな感じがして自分はめちゃくちゃ好きです。
今回出だしからは良くないです。「彼女はいつもミルクティー」から始まります。???って感じですよね。好きな人がいるけど話しかけれないから遠くからみているだけっていう状況です。
好きな所は、1番目のサビの直前からサビです。「話をしたいけれど ヤボな性格がばれちゃまずい どうしよう ほかの娘がじゃまする こんなとき妙に仲がいいよね これが女の連帯感なのか 困るね先生、とても」
学生時代をありありと思い出しますよね。好きだからこそ話をしたいんですけどなんかこんな面倒くさい性格がばれてしまったらどうしよう。話しかける前から変にあたふたしてしまいますよね。
さらに、女同士って遺伝子配列並みにいつもいつもくっついていますよね。モテる奴なら女同士がつるんでいる時でも難なく話しかけることが可能なんでしょうけど、モテない男は一味違います!!話しかけられないんです。他の女に会話を聞かれるのが恥ずかしいですし何より話しかけて周りの女が変に冷やかしてこようものならこの世から消えてしまいたいと思います。出来れば1対1で会話したいんです。しかし、そんなときに限って鉄壁の友達ガードが発動中。困るねなんてレベルじゃないくらいの苦境です。
初めてこの歌詞を見たとき、なんで自分しか知らない情報を知っているんだ?スパイかなって思いました。恋心は、「B’z The Best ULTRA Treasure」に入っているので聴いてみてください。
モテない人も安心して聴ける
このようにB’zはモテない男の気持ちをきっちりわかって表現している素晴らしい曲ばかりです。ロックってイメージと全然違う良さがあるのがB’zの魅力の一つだと自分は思っていますので、世の中はモテる男女のための曲しかないなんて世間に恨みを持って生きている男こそB’zを聴いてハマってください。
B’z The Best “ULTRA Treasure”(3CD)