衝撃なえぐい展開の話を読むとテンションが下がりますが、人の本質をしっかりと描けていることが多い、展開がスリル満点で面白いことが多いです。
えぐい展開はあるけども、続きが気になる、世界観に魅了されて寝る間も惜しんで読んでしまうのがダークな展開がある漫画です。
そんなダーク展開が多い漫画のオススメを紹介します。
殺し屋1
えげつない展開と頭が最高におかしい奴しかいないから理解できないはずなのに何故か読む手が止まらない漫画。
それが殺し屋1です。
殺し屋とタイトルにあるように殺しがメインなのでえげつない話の連続でありながら実は純愛と言える最高のダーク漫画です。
殺し屋イチと呼ばれる主人公の歪んだ性癖と敵の歪んだ性癖とのめぐり合わせが根本的テーマにありそこに至るまでの壮絶な駆け引き追い込みがダークで面白いです。
どうしても殺したい主人公と殺されたいがゆえに殺されたくない敵との決死の行動はただのドンパチの領域を超えた変態だけが許される最高のラブストーリーです。
ラブストーリーではありますが、ヤクザもんの抗争なので当然拷問があったりとまさに裏社会ならではの展開にちょっと吐き気を催すときもあります。
しかし、ダークで狂った展開はまさにピカイチの漫画です。
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呪術廻戦
ハンター×ハンターとブリーチの良いとこ取りの厨ニ漫画。
それが呪術廻戦です。
呪いを題材にした厨ニバトル漫画であり、バトルシーンは厨ニ好きなら必ずハマれる展開ばかりです。
呪いを題材にしているだけあってただのバトルだけで終わるのではなく、普通に後味が悪い話もありなんちゃってダークでは無い所が素晴らしいです。
主人公だろうがヒロインだろうが容赦のない展開に襲われるので、まさに厨ニダークが良い感じで味わえます。
特に作中屈指の人気キャラクターの過去編はダークファンタジーとして、しっかりと後味が悪くキャラの心情も描かれており間違いなくこの部分は名作です。
ジャンプ連載だけあってあまりにもグロすぎることは無く、万人受けで楽しめる漫画です。
笑ゥせぇるすまん
ポップな絵柄とは裏腹にゾッとするような人の心の弱さを突いた話ばかりの作品。
それが笑ゥせぇるすまんです。
ドラえもんさながらのポップな絵柄でありながら、人間の本質を暴くようなダークな話ばかりです。
1話完結の話ばかりでそのどれもがダークで救いのない展開になります。
大体が弱ったり困っている人間の所に喪黒福造が現れてその人を救います。
しかし、ただで救うだけでなく必ず条件付きで救いの手を伸べます。
例えばお金に困っている人に毎月無限にお金が湧き出るアイテムを与え条件として毎月の限度額を設定します。
最初のうちは約束を守るのですが、あえて無限に引き出せるなどの状況を与えるけど人の魔がわざとさすように仕向けるのです。
そこで約束を破った人は何かしらの凄惨な末路を迎えるのです。
1話完結でどうしてこんなたくさん酷いことを思いつくのかとひたすら感心できると同時にゾッとすることも出来るので面白いです。
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銀と金
最も福本作品で人の本質に触れて、欲望に群がる人間を刈り取る作品。
それが銀と金です。
福本作品全盛期の中でも一番面白い作品だと個人的には思います。
麻雀やトランプなどのゲームでの賭け事勝負の騙しあいやトリックは他の作品と引けを取らない面白さがあります。
銀と金では単なる賭け事だけにメインが置かれているのではなく、人間の本質に触れるような話が多いです。
いかに人が弱さを見せてどんな行動を取って破滅に至るかを寒気がするほど言い当てるさまに魅了されていきます。
そのため、裏社会とは設定ばかりな他の福本作品と比べて本当にアングラでダークな感じの展開と名言が多いです。
人間の本質と金、金は人を成長もさせるし狂いもさせるそんな熱狂と狂気を相変わらずの作風で表現しています。
何度も読み返せる名作漫画です。
累
容姿の醜さに常に悩まされ、壊れていく過程と演劇の面白さまで味わえる作品。
それが累です。
特殊な口紅で相手と口づけを交わすと顔が一定時間入れ変わる道具を持った誰からも二度見をされる醜い顔を持った主人公。
ただし、主人公には演劇の才能があり顔が良いだけで能力が低い女優と入れ替わり自分の才能と美人が見る世界の美しさに愕然とします。
次第に主人公が主導権を握りほとんど入れ替わった相手として活動するようになり、相手は自分が必要とされなくなる焦燥感。
主人公はいつか今ある幸せがなくなる恐怖と絶望に怯え狂っていきます。
世の中見た目が大きな地位を占めます。
そんな美貌を一切持ち合わせない世の中を恨む主人公の闇と光を求めるゆえに狂っていく展開が素晴らしいです。
最後もダークな展開にふさわしい最後を迎えるのでえぐい展開が好きならまず間違いなしな漫画です。
ベルセルク
めちゃくちゃカッコいいダークファンタジーであり、復讐するに値するだけの絶望感を味わえる展開を見れる作品。
それがベルセルクです。
中世のような世界観で大剣を背負った主人公が、普通に考えたら到底勝てないような化け物相手に復讐のためひたすら己を犠牲にして倒していきます。
ダークファンタジー漫画としても、バトルがド迫力で性格が悪い奴らをぶちのめしていくカタルシスもありめちゃくちゃ面白いです。
それだけでも充分過ぎるほどに最高なのですが、主人公がすべてを犠牲にしてでも復讐に至るまでの物語と出来事が完全なるトラウマレベルの描写です。
最初のうちはただひたすら主人公が化け物を倒すだけで面白味に欠けますが、過去編を知ると吐き気と同時に次の巻、次の巻と読む意欲が止まりません。
過去編では孤独な主人公が仲間とライバル、最愛の人を少しずつ手にしていく読んでいて最高に気持良いです。
さらに、この時点でもダークファンタジーと言っても問題ないくらいありきたりな陰惨な描写はあります。
この幸せが無慈悲に何もかもが陰惨で目を覆いたくなるような理不尽な出来事で全て消え去ってしまう絶望感とダークさが唯一無二です。
過去編の最後は気持ち悪くなること以外最高のダークファンタジー漫画です。
闇金ウシジマくん
ダメ人間がいかにダメでクズか描きつつ、主人公が情け容赦なく債務者から金を奪い取っていく無慈悲な作品。
それが闇金ウシジマくんです。
闇金融の債権者として取り立て、追い込みをする時点で既にアングラでダークな設定ですがこの漫画の魅力は単なる追い込みではありません。
主人公である債権者が出てくるのはいつも最後あたりで、最初はいかに債務者が債務者としてどこまでも落ちていくかを詳細に描いています。
クズで救いようもなくどこまでも落ちていく債務者を見るだけで陰鬱な気持ちになりますが、ここから努力しようとした矢先から主人公の追い込みが始まります。
どうあがいてもどうにもならない絶望感と債務者のぼろ雑巾のような末路を見れるダークな漫画です。
闇金ウシジマくん 1 (ビッグ コミックス) [ 真鍋 昌平 ]
東京喰種
途中まではダークファンタジーとして期待と面白さしかない作品。
それが東京喰種です。
人の姿を模しながら生活し、人を食料として生きる怪物喰種。
ある事件から人から喰種になってしまった主人公が人と喰種の何が違うのかを悩みながら喰種の力を活かし周囲を救っていきます。
このダークな世界設定だけでも充分に楽しすぎるのですが、喰種同士の戦闘や喰種討伐部隊との戦闘も厨二カッコいい迫力があり興奮できます。
ダークで重い展開に常に悩む主人公の葛藤とそれでも他人のために使う力に、まさにダークヒーローってこれだと楽しめます。
さらに、伏線回収もあり漫画として完成度が高いです。
ただし、途中まではです。
後半、特に2部になると絵も雑だしストーリー展開も意味不明だしダークファンタジーらしさも何もないエセサイコパスのような漫画になってしまいます。
しかし、途中まではダークな部分が美しい作品です。
ミスミソウ
誰も喜ばない救いのないダークな展開が素晴らしい漫画。
それがミスミソウです。
イジメを主軸に置いた漫画であり、そのイジメの描写がそんじょそこらのものとは全く違う陰惨な展開です。
これだけでも非常にダークで鬱屈とした漫画なのですが、それだけに終わらないのが最高にダークなところです。
イジメられていた主人公は泣き寝入りをしません。
しっかりと復讐をしていくのです。
その陰惨なイジメを受けた主人公の消えない憎しみによって行われていく人の闇を見ているかのような展開が最大の見所です。
絵柄もどちらかと言えば可愛らしい系で下手な部類ですが、それが逆に良い味を出して屈折した作者の全てを出しています。
ミスミソウ完全版(上) (アクションコミックス) [ 押切蓮介 ]