簿記1級は気合で暗記をするだけでは受からない資格です。
完全に暗記より理解を重視しないと何度受けても辛い結果になるし、独学者にとっては完全に意味不明な世界です。
勉強時間も大事ですけど、理解するためのテキストや参考書をしっかりと選ぶと勉強が楽しくなっていきます。
簿記1級に落ちてしまった人、独学者におすすめの本やサイトを紹介します。
簿記1級におすすめのテキスト
個人的には簿記1級は講座を受講するのが一番いいと思っています。
講座を受講していてもそのテキストが合うとか合わないがあるので自分でしっかりと本屋で見て理解できるかどうかが一番大事です。
個人的に本屋で見てこれはしっかりと理解できるなと思えるテキストは2つです。
とおるテキストシリーズ
有名な資格学校のTACや大原などからするとマイナーですが、個人的には一番いいと思う。
それがとおるテキストシリーズです。
TACのナンバーワン講師達が独立して作った会社です。
とおるテキストの良い点は以下の3つです。
1.完全な理解重視の勉強
2.頻出論点を絞っているので他社より冊数が少なく勉強を始めやすい
3.値段も安いのでお財布にも優しい
とおるテキストは、他社より後発なため同じようなテキストを作ったようでは売れません。
なので、完全に理解を重視したわかりやすい説明と頻出論点を詰め込んで受かりやすい作りになっています。
冊数は問題集と合わせると8冊になりますが、普通は12冊なので4冊分お財布に優しいのも大きいです。
冊数が少ないと勉強量が足りなくて不安に思いますが、1級は傾斜配分方式なので今まで出されていない問題や難問はほとんどの人が出来ません。
そういった問題は、配点が少ないのでどれだけ基礎を落とさないで理解できているかが大事なため心配する必要がありません。
別の会社のテキストを使っていて、理解できていない人や独学者はとおるテキストシリーズが良いと思います。
自分は講座を受講していますが、動画の画質とかは良くないですが内容は全くの不満がなく質問にも迅速に答えてくれます。
みんなが欲しかったシリーズ
有名な資格を受けようと思えば必ずあるTACシリーズの中でも信用度が一番高いテキスト。
それがみんなが欲しかったシリーズです。
個人的な好みはとおるテキストでとおるシリーズを使っていますが、ほとんどの学習者はみんなが欲しかったシリーズを使っている印象です。
テキスト、問題集合わせて12冊のボリュームなので勉強するには大変ですが、しっかりとこなせば力が付きます。
また、図解などわかりやすい説明や見せ方の工夫はさすが大手と言われる所以がある完成度の高さです。
オーソドックスに勉強をしていくならみんなが欲しかったシリーズで決まりです。
簿記1級におすすめの参考書
簿記1級に受かるにはよほど頭が良いか、学生時代に勉強の習慣を身に着けたことがある難関大学合格者以外、ただテキストや問題集をやっているだけだと苦しいです。
しっかりと自分で足りない部分を理解するための勉強が遠回りなようで近い気がします。
簿記を理解するために良かった参考書を紹介します。
会計のことが面白いほどわかる本 会計の基本の基本編 会計基準の理解編
簿記1級とか関係なく、これを知らず簿記を勉強しているなんて口が裂けても言えない知識のオンパレード。
それが会計のことが面白いほどわかる本です。
2冊ありますが、絶対に2冊買うことをおすすめします。
簿記の本質の本質からしっかりと理解できるので実務者なら役立つこと間違いなしだし、そもそもなんでこの処理をしているのかがわかります。
目から鱗が落ちるってこういうことを言うんだって感じられる最高の本です。
分かりにくい表現などなく、かみ砕いて表現されているのでサクサクと読んでしまえます。
誰かに話したくなるような本質と知識が付く最高の本です。
カラー版 会計のことが面白いほどわかる本<会計基準の理解編> [ 天野敦之 ]
図解&設例 原価計算の本質と実務がわかる本
工業簿記はパターンなので暗記でよくわからない状態でも解けてしまう。
でも、それだと応用問題が来た瞬間終わる。
解決するにはしっかりと本質を理解することです。
それが図解&設例 原価計算の本質と実務がわかる本です。
これも本当に目から鱗が落ちるを体験できます。
原価計算って何のため?ってところからしっかりと勉強できるのでちぐはぐな知識が全て繋がっていきます。
今までの知識をどう使うかまでわかるので、自分の勉強がいかに世の中で役立つか。
別に経理とかでなくてもどうやって知識を活用すれば良いのかわかります。
財務会計講義
スクールのテキストはこの本を参考に作成されている。
それが財務会計講義です。
その名の通り、大学の授業で使うようなテキストです。
それゆえに表現がものすごく硬くて読みにくいというデメリットはあります。
でも、これも簿記1級の難関論点をしっかりと本質から解決してくれます。
しかも、全部。
全部読んでも良いですが、自分が苦手、理解できない部分を検索して読めば必ず力が付きます。
わかるとしっかりと面白い本でもあります。
原価計算
実務者は必須の原価計算界のバイブル。
それが原価計算です。
原価計算の権威の岡本先生が書かれた1,000ページ近くあるいかれた本です。
でも、これ本当に原価計算の本質というかなぜそんなものが出来たのかという歴史的背景からわかるので記憶に残ります。
日本は非効率で管理会計が遅れている後進国ですが、製造業分野に関しては世界で最も進んだ管理会計国家だったのです。
だからこそ、成長していったしその歴史の試行錯誤によって生み出された手法を勉強しているって立ち位置がわかります。
これも硬い表現もあるし、何より圧倒される分量なので必要個所を検索するやり方が良いかもです。
でも、しっかりと読むことをおすすめします。
簿記1級のおすすめサイト
簿記1級を勉強するなら合格者は絶対に見ているサイトがあります。
それがプロフェッショナル簿記です。
本当に無料で大丈夫かと思えるような内容の本質的な理解からテクニックまで全てあります。
なんかいろいろな記事を漁るととおるテキストの会社と仲たがいして独立した形なので、理解重視を徹底的においた運営をしています。
そのおかげなのか、とおるテキストシリーズの会社も理解重視でしっかりとした仕事をするようになっているので簿記界に良い影響しか与えない人です。
講座も開設しているので、どうせマイナーなとおるテキストシリーズのネットスクール社を使うならプロ簿記にする。
そんな考えも全然ありだと思います。
まとめ
簿記1級は難関資格です。
で、暗記で受かるようなタイプの資格ではありません。
勉強時間と同じくらい理解をしていくことが欠かせません。
紹介した本を参考にして勉強していきましょう。