独身でも病気になって入院したり働けなくなった時のために生命保険は絶対に入っておかなければならないと思っていませんか。
結論から言えば独身は生命保険は入る必要なんかありません。完全な無駄です。
なぜ独身に生命保険はいらないの説明します。
保険とは人とモノ・賠償のリスクに備えるもの
保険には生命保険等人を対象にしたものと住宅などモノや人に被害を与えた場合の賠償などを対象にした保険があります。
一口に保険と言っても数があるのでなんでも入りたくなってしまいますが人を対象にした保険は独身者は基本的に加入しなくても大丈夫です。
日本の社会保障は充実し人への保障は完璧だから
なぜ独身は人を対象にした保険に入らなくてもいいかと言うと日本の社会保障が完璧すぎるからです。
年金制度が破たんしそうとか社会保険料が高いわりにサービスが低いなど色々言われていますが日本は社会保障制度が充実しているので独身者は保険が無くてももしもの場合にも国が助けてくれるのです。
だから、独身は保険が必要ないのです。
以下で一つ一つの事例からなぜ保険がいらないのか説明します。
死亡した場合
まず、独身で死亡した場合の保障に入っている人はすぐに止めましょう。
感情論で話すとあなたが死んで悲しむ人はもちろんいると思いますが論理的に考えてあなたが死んで困る人間はいますか?
結婚してたり子供がいれば生活が困る人間がいるのでお金を残すために死亡保障は必要だと思いますが、独身の場合死んでも特に誰も困らないので死亡保障がある保険に入る意味がありません。
もしもの時なんて死んでるから全く無意味です。
だから、独身で死亡保障のある生命保険に入る意味なんて全くこれっぽちも無いんです。
障害が残った場合
障害が残った場合に保障が無いと困ると思うかもしれませんがこれもいりません。
20歳以上で障害認定を受けると障害年金と障害手帳が貰えます。障害年金は知られていないかもしれませんが意外と貰えます。
症状によってもちろん金額は違いますが人が一人で贅沢に生活しなければ生きていける程度は貰えるので障害が残ったからと言っていきなりにっちもさっちもいかなくなるなんてことは全くありません。
特に独身なら自分の食い扶持だけあればいいので障害年金でなんとか生きていくことは可能です。
そのため、障害になった場合を保障する傷害保険などもいらないということになります。
病気やケガでの入通院の場合
保険のCMで一番多いのが病気やケガで通院した場合もしっかりと保障とか言っていかにも良い商品であるかと思わせています。
しかし、サラリーマンで社会保険に加入している場合は尋常でない手厚い保障があるのでこの分野の保険すら不要になります。
医療費が多くかかっても社会保険に加入していれば高額療養費制度を活用することが出来るので例えば入院して治療費が50万かかっても申請をすれば年収によりますがおおよそのサラリーマンは8万程度で負担がすみます。
このことから、毎月1万円近く医療保険を払うより毎月1万円をもしものときのために貯金しておいた方が確実に自分の人生にとってプラスになります。
入院なんて人生で何回もそうそう起こるものではありません。仮に10年に一度入院しても貯金は120万円貯まっているはずなので単純に15カ月は入院しても大丈夫ということになります。
15カ月も入院なんてするはず無いので入院しても貯金がいくらか余ります。
つまり、独身にとって最高の保険とは貯金の事なんです。
貯金が出来ないという社会人は以下の記事を見て貯金は絶対にするようにしましょう。
だから、独身は保険に入る必要がありません。
老けた場合のリスク
社会人になって一番勧誘が多い保険は個人年金保険だと思います。今のうちに加入しておくことで将来の生活の支えになりますと意味も分からず入っている人が多いかもしれません。
しかし、サラリーマンで社会保険に加入しているならば年を取った後の老後は厚生年金がある程度貰えます。だから、わざわざ個人年金保険に加入する必要はありません。
そう言っても、老後が不安だから個人年金保険に加入してますよね。ただ、老後が心配でも個人年金保険は良くないです。
なぜなら、個人年金保険は約20年くらいは元本割れする商品ですし何よりほとんどの人が受け取れる年齢まで解約しない前提で作られていません。実際に満期まで続けられる人は全体の3割程度になることを理解したうえで人間の真理を突いた商品なんです。
だから、入ることはオススメしません。特に外貨建ての保険はゴミです。絶対に入ってはいけませんし解約しましょう。
じゃあ、老後の対策はどうすればいいのかと思う人はイデコをやりましょう。これをやらずして個人年金保険に入るのは全然ダメです。
詳しくは以下の記事の節税の項目を見てください。
要介護になった場合
障害と同様に困るのが要介護状態になってしまった場合も困るので介護保険に加入している人が多いと思います。
しかし、要介護状態になった場合も公的介護保険で国が保障をしてくれるので独身の場合は心配する必要はありません。
国の補助で無くなり分は独身なら貯金しておけばそれで補うことが出来るので問題ありません。
ひき逃げされてしまった場合
ひき逃げされてしまい加害者から保障が無いとただただ治療費がかさみ、さらに仕事も休むことになれば泣くに泣けないため傷害保険や医療保険に入っている人もいるかもしれません。
しかし、ひき逃げの場合も治療費は高額療養費で補えますし、政府が政府保障事業という制度でひき逃げされた場合被害者を救済する制度を設けてくれているのでわざわざ国が保障してくれいるのに保険に入る必要なんてありません。
もしもの時も国が手厚く保障している国ですし、独身なら自分一人分の生活の保障さえしてくれたら良いので保険に入る意味がありません。
働けなくなった場合
働けなくなった場合の保障もサラリーマンの不安を煽って加入を勧めてくる場合がありますがこの場合も全く加入する必要がありません。所得補償保険なんていりません。
仕事上で病気やケガになった場合、治療費は労災申請で全て無料になります。また、休業4日目から復帰まで8割の金額が貰えますのでとりあえず生きていくだけのお金は手に入ります。さらに、上乗せ保障に加入している会社なら収入の100%を保証してくれるので全く困りません。
失業した場合も雇用保険に加入していれば自己都合でも3か月後。解雇や会社が潰れれば即日から給料の大体6割程度は貰えることが出来るので貯金さえあればすぐに困ってしまうことはなくなります。
また、仕事以外の病気やケガで休業した場合も手当てが厚いです。先ほどの高額療養費制度のほかに4日目から復帰まで収入の8割が最大1年6か月間保障されるので病気やケガで仕事を休むことになっても安定した収入が入ってきます。
そのため、変に保険に入るよりその分しっかりと貯金しておけばもしもの時に困りませんし困らないように手厚い保障が日本にはあります。
自分一人だけの生活なら日本の社会保障で十分なので独身は保険に入る必要はありません。
モノ・賠償のリスクへの保険は必須
人を対象にした保険は加入しなくても良いですが、モノ・賠償のリスクへの保険はどうでしょうか。
国からの保障は少ない
結論を言うとこちらの分野については保障が少ないです。例えば、自賠責保険は相手を死亡させても3000万までしか出ません。
3000万円と聞くと多いと思うかもしれませんが、事故で死亡させた場合ほとんどが3000万円以上の賠償額になるので全く足りません。
また、自賠責では他人の物を壊した場合は一切保障が無いですし、自分がケガをしても保障が無いに等しいので自賠責では話になりません。自動車保険は自動車に乗るなら必須です。
日常生活で他人に損害を与えた場合も普通に生きているだけでは全く保障が無いのでよくある例として自転車でケガをさせた場合高額な請求が来ます。そのため、個人賠償責任保険は必要です。
さらに、自然災害で自宅が損害を受けた時は支援制度でも300万円しか保障されないのでそんな金額では家は建て直せません。
火災の場合は何の保障をしてくれないので自分の貯金で一から立て直すのはあまりにも馬鹿げています。
以上のことから、自動車や他人への損害、火災・自然災害に対しての保険は絶対に必要でしょう。
入るべき保険
入っておかないと損する保険は
自動車保険
個人賠償責任保険
火災保険
地震保険
この4つの保険にさえ入っていたら独身は基本的に他には何も保険はいりません。
あとは、国の保障でなんとかなります。
どうしても不安な人はお守り代わりに県民共済に加入しておけば独身者保険対策としては完璧だと思います。
ただ、生命保険はお金が貯まるまでのつなぎ程度なので独身に必要なのは貯金する習慣をつけることが最高の保険という認識は絶対に必要です。
まとめ
独身にとって生命保険や医療保険は所詮貯金が貯まるまでの代わり程度のものでしかありません。なので、無理して保険に入るよりその分を貯金にまわしましょう。
そのため、現在加入している保険も見直して加入しても1つか多くても2つにしないと独身には損しかありません。
詳しく保険がいらない理由を知りたいなら以下の本を読めば保険がいかに無駄なものが多いのか理解を深めることが出来るので是非読んでみてください。
「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由 (青春新書プレイブックス)
今の時代自分の身は自分で守る必要があるので是非一度保険を見直して充実した独身ライフを送ってください。