コンサルタントなんていらない!経営改善は社員の愚痴に本質あり

経営が行き詰ると頼むことが多い経営コンサルタント。

基本的に中小企業の場合はそんなものには頼る必要がありません。

社内改善のヒントは全て自社の従業員が知っています。

中小企業にはコンサルタントがいらない理由を説明します。

数字だけでは会社は変わらない

会社を経営するうえで大事なのは数字だと言わんばかりに注目されています。

もちろん、数字は大事です。

というか、数字が見れない時点でもう何かがおかしいのです。

数字を見れるというのは経営者はもちろんのこと、経理担当がいればその人が見れないとそもそもおかしいのです。

出来て当たり前のことが出来なくてちょっとした数字の分析でキャッキャと騒いでいる状態にあるのです。

数字だけ見れれば経営が改善されていくと考えています。

それだけでは上手くいくはずがないのです。

二足歩行で歩けない人間がマラソン大会に出ようと頑張っているようなものです。

数字は出来て当たり前。

それ以外の重要な要素があって初めて経営改善が出来る会社になるのです。

だから、数字だけ見てもらおうと中小企業がコンサルタントに任せても意味がないです。

そもそも、数字が見れない人間がコンサルタントに任せて数字を作ってきてもらっても意味不明でなんか凄いで終わります。

会社とは突き詰めれば人ありき

会社って結局どこまで行っても人です。

人こそが大事です。

社員がしっかりと働いてくれればそれだけで会社は成長していきます。

逆に社員がどんなにポテンシャルがあっても、会社に不信感を持っていてしっかりと働かないと伸び悩みます。

優秀な人はどうやって活用すれば良いのか、どうすれば伸び伸びと力を出して働いてくれるか。

あんまりな人はどうやって教育すればいいのか、どうすればしっかりと働くようになるかについて人ごとに考えるのがベストです。

中小企業なんだから社員との間は大企業よりは圧倒的に近いはずです。

それをちょっと内部事情を聴いただけのコンサルタントに任せてしまって上手くいくはずがないのです。

コンサルタントが入ると大体が人件費を削れとか言ってきます。

数字だけ見れば、赤字部署があってそこの人件費が過大になっているから切るのは合理的だとは思います。

でも、それでは上手くいかないのです。

ダメな人間の給料を無慈悲に下げると動揺するのは意外にも優秀な人です。

優秀な人は頭が良いのでしっかりと会社を見ています。

「この会社はいざとなったら平気で切るような会社なのか」

って思われます。

そうなると会社に対して一生懸命やってくれません。

何かあった時のために自分のスキルだけを高めるようになります。

そして、下げられた社員はやる気を無くします。

一時的に利益が出ても長くは続かないのです。

結局人と人で出来ているのですから、人としてしっかりと尊重したやり方で納得感を持てるように給料の減額をするべきです。

そのやり方は会社ごとに違います。

だから、コンサルタントに任せると危険なのです。

コンサルタントとは結局人と人であること。

数字だけ、理論だけ追求すると実は失敗でしたとコンサルタントが赤裸々に激白している本があります。

コンサルタントの言うことを鵜呑みにしない、コンサルタントの本質について学べる名著ですので是非一読してみてください。

自社の専門家は自社の人間しかいない

コンサルタントは確かに専門家ではあると思います。

しかし、どの会社も特異性があって同じ会社はありません。

結局のところ、自社の会社の専門家は自分だけなのです。

会社を1か月くらい見て、後は決算書を頼りに情熱的なラブレターのような長編ストーリーを提出するコンサルタントは自社の素人です。

それより、自社で何年も働いている人の方がよっぽど会社の情報や現場の声をしっかりと認識しています。

自分の会社の専門家は意外にも自分の社員なのです。

現場ごとの社員が一番その状況についてよくわかっていることが多いです。

従業員の愚痴こそが本当の改善点

でも、ほとんどの経営者が自分の会社では問題意識がない従業員ばかりだと言います。

はっきり言ってそんな従業員は一握りです。

本当に問題意識が無かったら完全に終わっているのでコンサルタントでも無理です。

ほとんどの従業員が問題意識を持っています。

じゃあ、何で言わないのかと言うと心理的安全性が無い会社だからです。

言っても聞いてくれない、下手したら嫌がらせや怒ってくるような会社で色々意見を言おうとは思いませんよね。

組織の終わりは必ず同じ傾向があります。その傾向は従順な上に逆らわないイエスマンが大量発生するのです。 従順さが良しとされる日本の会社で従順...

大体が適当にやって給料もらえば良いやって考えます。

そういった心理的安全性が無い従業員はどうするかと言えば愚痴を言いまくります。

この陰で愚痴を言う内容にこそ本当の経営改善点があります。

「もっとこうしたら効率的になるのに馬鹿だ」

「あの人何にも成果出していないのに何で管理職にしているのか」

「これからこうするべきじゃないのか」

など色々言っているはずです。

ほとんどが単なる悪口の時が多いですが、愚痴の中に会社として変えていける部分が絶対にあるのです。

この部分を掬い取るためにはどうしていくかが本当の経営改善です。

コンサルタントはほとんどが仲介役です。

こじれた問題を第三者の立場から提言してくれるだけで、中小企業はこじれる前に何も考えていないからダメなのです。

自社独自で心理的安全性が確保できる会社にしていけるように、自分自身を顧みることが一番大事なのです。

まとめ

経営改善というと数字を持って華麗に逆転するイメージがありますが、本当に改善したいなら地味に従業員の声に耳を傾けていくべきです。

合理的にやれば合理的に会社が見捨てられます。

コンサルタントは迷ったときの仲介役です。

中小企業で仲介役をやってもらうよりは、距離が近いため自分自身で解決した方が問題の本質に辿りつけます。

中小企業はコンサルタントに頼るより愚痴を拾える会社にして、意見を言いやすい会社にした方が確実に伸びていきます。

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