何か物事をする時にはやるべきことを決めることが大事だと言われています。
しかし、やるべきことを決める以上にやらないことを明確に決めることが仕事でも人生でも重要です。
やらないことを決めることが何故重要なのか紹介します。
そもそも物事は全て大事
やるべきことを決めるなんて言いますが、大体は迷ってしまうと思います。
それは何故かと言えば物事は全て大事なのです。
極端なことを言えばやるべきことは目に見える範囲の全てだと言えます。
やるべきことから考えるともの凄く頭が混乱してしまいます。
どんなに小さいことでもなんでもやらないよりやったほういいです。
すると、延々と細部まで突き詰めていつまで経っても終わらない、決まらない状況になってしまいます。
やるべきこと、追求すべきことなんて膨大にありすぎます。
ただ、それを追求していくと細部にまで入り込み過ぎてなんちゃって職人に気付かないうちになります。
職人になると誰もが頑固になるのです。
頑固になるとあれもこれも辞められない、どれもこれも大事なんてなってしまうのです。
やるべきことを決めるを前提に考えてしまうと迷路にハマります。
それは全ての物事は大事で何でもないよりあった方が絶対に良いものばかりだからです。
時間も金も全て有限なのが人生
全ての物事は大事です。
ただ、大事であっても時間も金も全ては有限なのが人生なのです。
だから、いっそのことやるべきことよりやらないことを決めることが重要なのです。
全部なんてやったら何一つ手におえず中途半端になります。
数ある資源をどこに具体的に投入するかを考えるということは、やるべきことを決めるのではなくやらないことを明確にする方が大事です。
やらないことを決めて残ったものに投資するのが人生の質を高める秘訣です。
物事は優先順位が大事
やらないことを決めるということは結局自分の中でしっかりと優先順位を付けて行動することが大事です。
優先順位をつけれるかつけれないかで仕事でも人生でも質と満足度が変わってきます。
例えば、朝の忙しい時間にやかんが沸騰して吹きこぼれている、子供が喧嘩をして泣いている、郵便受けに新聞が溜まっている。
そんな状況で配偶者が郵便受けに新聞を取りに行ったら胸ぐらをつかんで
「お前はバカか!?」
と叫びたくなりますよね。
新聞を取りに行くのも、もちろん大事です。
世の中の重要なことだったり、仕事で役立つ情報が出ていることもあるでしょう。
大事じゃないとは言いません。大事です。
でも、今やらなくても良いことですよね。
まずは、やかんの面倒を見てその後子供の面倒を見ないとどうにもなりません。
何が自分にとって最も重要なのか優先順位をつけることで効率が良く人生の充実度が上がります。
そのためには、基本的には捨てる思考が大事です。
何でも貰ったり増えたりするのは良いことの様に考えられていますが、捨てるのは後ろめたい良く無いことの様に思われます。
しかし、物事を決めるということは何かをしないということです。
時間も金もやることにたいしての等価交換です。
確実に何かを捨ててそれを成しうるのです。
だからこそ、物事の優先順位をつけてやらないことを決めて捨てる勇気が重要なのです。
捨てる力を身につけることが出来れば、あれやこれやと色々なものに手を出して浪費することがお金も時間も無くなります。
そして、仕事でも重要な部分により力を注ぐことで成果も出やすくなってくるのです。
効率よく重要な部分にだけ力を注いで成果を出す考え方をエッセンシャル思考と呼びます。
やることや情報が冗談の様に氾濫している現代において必須の思考法だと思っているので是非読んでみてください。
あんなに色々悩んで何も出来なかったのが嘘のように気持ちが楽になります。
優秀な人、成功する人との差は能力より、思考力の差です。
思考力の差が長い時間をかけて能力の差など色々な面で差がつくのです。
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする [ グレッグ・マキューン ]
まとめ
やるべきことを決めると考えるとどれも重要に見えてあれもこれもやらないといけないとう気持ちになってしまいます。
しかし、本当に大事なのはやらないことを決める考え方です。
やらないと明確に決めるには自分にとって本当に何が重要でそうでないかを見極める優先順位を付けることです。
優先順位をつけて物事をこなしていけば仕事でも人生でも無駄なことにいちいち振り回されることなく充実した結果を残すことが出来ます。