税理士はれっきとした国家資格であり、業務の独占的領域があります。
つまり、資格のない人が税理士業務を行って確定申告や法人の申告をしてはいけないのです。
にも関わらず、税理士業界は偽税理士と呼ばれる犯罪者が野放しでうじゃうじゃいます。
偽税理士と関わると安くても結局損をするのは自分です。
偽税理士の特徴と見分け方を紹介します。
偽税理士は違法行為
偽税理士行為は文句なしに違法行為で最悪の場合逮捕されます。
国税庁ホームページでも偽税理士について注意がされています。
税理士法52条では以下のような規定があります。
「税理士又は税理士法人でない者は、この法律に別段の定めがある場合を除くほか、税理士業務を行つてはならない。」
有償はもちろん、無償でも税理士業務は行ってはならないのです。
しかし、国税庁ホームページでも周知されるくらい偽税理士は世の中に溢れかえっています。
実務経験をしてきた裏事情から話すと個人事業主は基本的に脱税どころか申告すらしない人が多いです。
税務署からすれば申告をされないより、多少でたらめでも申告してもらった方がありがたいわけです。
だから、偽税理士は犯罪行為ですが目をつむって野放しにされている現状があります。
特に静岡で確定申告を頼もうとしたこの静岡商工会は何十年にも渡って偽税理士行為を行っていました。
しかも、社労士業務まで行う偽社労士でもありかなり悪質です。
商工会と言っても公的な団体ではないので名前から詐欺です。
注意しましょう。
偽税理士は野放しですが、偽税理士に頼むと基本的にろくなことがありません。
偽税理士の特徴
偽税理士は無資格者なので決まって同じような売り文句で人を騙します。
偽税理士の特徴は3つです。
価格が異常に安い
偽税理士に知識やスキルはありません。
何もないからこそ勝負できるところは価格面です。
というより、頑張って勉強もしていないので自分の価値を高く売ろうとかそんな発想もないので安いです。
相場より圧倒的に安い価格だと嬉しいですが、基本的に偽税理士であり結果として高くつき損をするのは自分です。
偽税理士は詐欺師なのでお客様のためとか言って低価格を売りにしますが、やっていることは犯罪です。
価格が安いと飛びついてしまいますが、安物買いの銭失い、餅は餅屋との言葉があるようにプロに頼むのが結果として安いです。
中小企業を守る団体と名乗る
偽税理士は偽税理士と名乗ることは当然しません。
かと言って税理士と名乗るわけにもいかないので上手くごまかします。
大体が、中小企業を守る団体であると主張します。
先ほど紹介した静岡商工会や民商などがこれに該当します。
あくまでも自主的に寄り集まって勉強会をしている前提で平気で偽税理士行為を行い脱税指南をしているのです。
税理士資格、バッジ、税理士番号がない人は偽物です。
これがシンプルにして最強の見分け方です。
以下サイトで名前を入力して出てこないと偽物の犯罪者です。
申告書に記名、捺印が無い
偽税理士は本当はやってはいけない確定申告や法人申告書を作成します。
犯罪者と言ってもわざとばれるようなことはしないので、素人ではわからない誤魔化し方をします。
それは申告書に記名、捺印が無い状態にすることです。
申告書に記名、捺印をすることが税理士が申告した証明であり税理士の責任分野でもあります。
この証明、責任、プライドのために一生懸命に本物は勉強します。
で、偽税理士は申告書に記名、捺印をしないので後から問題になっても自分たちは申告してませんと責任を逃れます。
記名、捺印が無いとあくまで個人や社長が責任者として作成したことになるので全部自分に責任が来ます。
申告書に記名、捺印が無いと100%偽税理士です。
記帳代行を名乗る
偽税理士がよくやりがちな隠れ蓑の最後です。
記帳代行を名乗ってそのまま申告書まで作成してしまう行為がよくあります。
記帳代行も厳密にいえば税理士でないと正しい判断が出来ないと思いますが、記帳代行はわりと誰でも出来てしまいます。
ここまでは百歩譲って良いとしても、記帳代行はそこで終わりません。
大体が申告書まで勝手に作ってお金を取ります。
そもそも記帳代行なんて税理士がやる分野です。
それを別の士業やましてや無資格がやっている時点で危険なのです。
デメリット
偽税理士は確かに安いです。
ただ、この安さに目がいってしまうと結果として自分が損します。
偽税理士のデメリットは5つです。
スキルが低い
偽税理士はその名の通り偽物です。
しっかりと勉強をしてきていないわけです。
どんなに実務経験があって、自分がすごいと豪語しても勉強していない怠け者の犯罪者なのです。
そのため、当たり前ですが本物と比べてスキルが低いです。
スキルが低いということは、一見すると申告書が出来ているように見せかけて実際はしっかり出来ていない。
表面上は良いけど節税出来ていなくて多くの税金を払ってしまっている。
そのようなことが平気であります。
目先が安くて、多額の税金を払って資金繰りに困るか、ちゃんと正規料金で安心と節税を買うかならどちらがいいですか?
プロに頼みましょう。
税務調査に立ち会えない
偽税理士は本来は申告書すら作成してはいけません。
しかし、それを破って申告書は作成してしまいます。
ここまでは出来ても本物と比べてできないことがあります。
それが税務調査の立会いです。
税務署が任意に申告書が本当に正しいかどうか調査しに来るのが税務調査です。
この時に本物ならしっかりと立ち会ってくれるし、何より税理士の記名、捺印があると税務調査が来にくいです。
しっかりと自分のために主張してくれます。
しかし、偽税理士は税務調査に立ち会えません。
税務署側も許してくれないので、税務調査に来ても別の部屋で待機させられるなどの措置で居ることは居るのですが何も出来ません。
いざという時に頼りにならないのです。
脱税ばかりで成長しない
偽税理士の悪いところばかり言いましたが、頼んでしまう人が後も絶たないのはメリットがあるからです。
それが低価格と脱税をしてくれるからです。
何度も言いますが低価格は目先のことだけ、脱税も目先の金が安くなるだけです。
税金を払いたくない気持ちはわかります。
しかし、しっかりと税金を払っていくような運営でないと結局会社にお金が残らない。
正しい申告でないと会社の実態がわからないので改善のしようがない。
つまり、目先の料金や税金は安くてもいつまでも成長しないで貧乏にさらされることになるのです。
しっかりと稼いで節税して残った資金で投資をしてさらに成長していく。
これが大事であり、プロに頼む目に見えないメリットなのです。
都合が悪くなると逃げる、責任をとれない
偽税理士は申告書に記名、捺印が無いです。
つまり、自分に責任が無いと主張しているわけです。
なので、都合が悪くなると逃げることになり責任を取ってくれません。
間違った申告、脱税の責任は結局自分がつけを払うことになります。
低価格と言ってもお金を払ったのに最後は自分が馬鹿を見る。
そんな悲しい結末が待っているのです。
努力した人が報われない世の中になる
直接的なデメリットではないですが、誰しも良い世の中になっていって欲しいとは思いますよね。
偽税理士に頼む、許してしまうということは努力が報われない。
悪いことをしたもの勝ち、自分さえよければ良いなんて中世の価値観になってしまいます。
税理士を取得するには大体3,000時間の勉強が必要です。
それに加えて予備校に料金を払うことになるのでお金だってかけて努力している人がほとんどです。
この努力を何もしていない犯罪者のせいで台無しにされて食えない仕事なんて言われている税理士ってどう思いますか?
偽税理士に頼むことは正しさを歪めることになります。
まとめ
偽税理士は、記帳代行や中小企業を守る団体などを名乗ってあたかも申告書を作成しても問題ないように振舞います。
頼む側からすると低価格でやってくれるなら良いと思いますが、結局デメリットの方が多く最後に責任を負うのは自分です。
記帳代行なのに申告もしている、申告書に記名、捺印が無い場合は危険です。
自分が話を聞きに行った静岡商工会は偽税理士集団であり犯罪者でした。
このような場所に頼まないようにしっかりと税理士検索をして本物に頼むようにしましょう!