老後不安だとか終身雇用制の崩壊だとか散々言われていますがどちらも最初は絶対に安定で誰もが幸せになれる制度であると言われていました。
しかし、実際はどちらも破綻していてなんとか誤魔化すことに夢中です。
年金も年功序列も考え方はねずみ講の詐欺と一緒です。どこがねずみ講と同じなのか解説します。
ねずみ講とは
ねずみ講とは正式名称は無限連鎖講と呼ばれています。
内容としてはある組織の一員になるには紹介者への金品などの支払いが必要であり、自分が得するためには自分も新しい加入者を作ることが必要。
組織が大きくなればなるほど自分が得をする仕組みで一番儲かるのは上の人間。
つまり、組織を拡大させる拡大路線が前提であり利益のもとは新しい人から搾取することで成り立っていて何か問題があれば基本的に自己責任で終了させられる詐欺だと言えます。
話だけ聞くと人間を完全に馬鹿にしているとしか思えないような狂ったシステムであり、おおよその人が「そんなものには普通は騙されない」って思うはずです。
しかし、実際は年金制度も年功序列制度も同じ考え方をベースにしているのです。
年金も年功序列も拡大路線が前提
ねずみ講の前提条件は拡大路線であることです。
組織全体が大きくなればなるほど組織に加入している人間が得をする制度であるので組織が拡大している以上基本的には上手くいくはずです。
しかし、一度減少傾向に転じてしまえばその前提条件が完全に破壊されます。
人が増えるからこそ後から入ってきた人間も自分たちも得が出来るようにと頑張るはずですが減少に転じてしまえば自分たちにとって利益になる部分が全くなくなるので誰も頑張らなくなるし希望が持てません。
上にいる人間が得して逃げ切るだけなんですよね。
これってまさしく年金制度だったり年功序列ですよね。
年金も新しい人つまり若い人が沢山加入してくれてそれによって上の人間の年金制度を支える仕組みなのにその若い人が減っていることは制度破綻を意味します。
そして、年功序列も同じです。
若いうちは安い給料で働いて会社に貢献して年を取ったら自分の稼いだ以上の給料を受け取る仕組みです。
会社としては稼いだ金額以上の賃金を与えるのですから会社の業績が右肩上がりの拡大路線でないと中年の給料を賄うことが出来ません。
そのため、どちらも少子化や不景気など絶対的な見通しが立たない中では拡大し続けることが不可能であり下にいる人にとっては良いように美味しい部分だけを搾取される詐欺であるのです。
年金も年功序列も新しい若手から搾取する
ねずみ講が陰湿なのは新しく加入した人を騙して搾取して得た利益を上の人間だけで独占するからです。
年功序列は若いうちは安い賃金で働かして稼いだ額より大幅に低い金額を支払います。
で、その分の余剰資金を中年以上に振り分けることで将来我慢すれば自分たちも良い思いが出来ると勘違いさせます。
でも、実際は拡大路線が止まれば年功序列なんて不可能になってしまうので必ず破綻してしまうことになります。
そうなると新しく入社した若手からひたすら労働力を搾取して上の人間が逃げ切るまでなんとか耐えようとするのです。
最初に提示したメリットを受け取れないのにデメリットだけ負担させるのは確実に詐欺ですよね。
年功序列は不景気な先行きの見通せない時代においては若い人には害しかない詐欺システムなのです。
年金制度も当初予定されていた金額と年齢が全く変わってきて定年を伸ばして働く喜びを提供するとか意味不明なことを言いだしているので詐欺と言うしかないです。
年金も年功序列も責任は自己責任で終わる
ねずみ講で騙されても大体は自己責任で騙された自分が悪いかの如く終わります。
一応入会金の返金請求が出来るだけマシかもしれません。
しかし、年金と年功序列は返金請求なんて出来ないし特に企業で使い捨てにされた場合は時間を無駄にしているので時間なんてどう足掻いても返ってきません。
年金は自分でしっかりと将来の予測を立てて貯蓄していなかった計画性のない自分自身の自己責任であると言われます。
年功序列では、しっかりと自分のキャリアを考えて行動しなかった自分自身が悪いかの如く言われます。
結局何かあった時は全て自己責任論でごり押しして全てをうやむやにする力があるので制度破綻した場合は誰も救済してくれないわけです。
そのため、割に合わず負担だけが個人事業主並みに降りかかる制度は詐欺と何ら変わりない欠陥だと言えます。