潰れる会社は運が悪いから潰れることなんてほとんどありません。
大体が組織として自浄作用を失って衰えて潰れていくのです。
ゆっくりと知らず知らずのうちにいつの間にか引き返せない所まで行ってしまい衰退します。
そして、潰れる会社には共通した特徴があります。そんな潰れる会社の特徴について解説します。
会社は目に見える失敗で潰れない
会社が潰れるということは単純に赤字だから潰れるわけです。
赤字になる過程として何か大失敗を犯して急に赤字に転落してしまう場合も無くはないですが多くは無いです。
圧倒的にじわじわと気付かないうちに事業が古くなっていたり方向性が少しずつずれていった結果として赤字になることが多いです。
前者の大失敗で赤字になってしまった会社は過去に黒字を出していてしっかりと貯金がある場合潰れません。
なぜなら、失敗の原因がはっきりしており余計なことをせずしばらく堅実な経営をしていれば黒字に戻っていく可能性があるからです。
また、責任者もはっきりと特定することもあるため次回への対策に繋がります。
ただ、後者のじわじわ赤字になっていくパターンは駄目です。高確率で潰れます。
なぜなら、原因がはっきりしないから。
長い時間をかけてじっくりと間違えているので責任が明らかにならないし問題が複雑に絡み合いすぎて分析にも時間がかかってしまいます。
なので、じわじわ潰れてしまう会社の特徴をしっかりと把握して今後の対応に繋げてもらいたいと思います。
仲良しごっこをしている
一見すると仲良しで風通しが良い様な職場も知らず知らずのうちにゆっくりと衰退していってしまう組織です。
仕事においては言いにくくても言わなければならないこと、考え方が違って会議の場で白熱してしまうことがあります。
しかし、そんな嫌な思いをしてでも全員で意見を交わして会社を良い方向に持っていこうとする熱意が必要です。
仲良しごっこをしている会社はしきりに自分の会社は飲み会を頻繁に開催しているし飲み会で色々なことを話しているから風通しが良いみたいなことを言います。
また、各グループごと常に一緒にいる仲良しグループも出来ていることが多いです。
良いことの様に思いますが、問題は実際の会議の場では誰も発言しないようなことが多いです。
そして、注意をしないようなことも平気であります。
仕事をする上での信頼関係を築いたうえで付き合っているのではなく最初に友達として付き合おうとするので仕事上で大切なことは言えません。
例えば友達として仲が良い人間に仕事上の注意って出来ますか?
めちゃくちゃやりにくいですよね。それが、先輩後輩なんて言ったらもう気を遣いまくりなはずです。
そして、会議の場で間違っていても皆仲良しの空気を壊したくないために厳しい指摘をしなくなります。
なあなあで終わらそうという意識が蔓延してくるのです。
そのため、誰が悪いとかじゃなく気付くと誰も問題点を指摘できずどうにもできず間違った方向に進んでしまい潰れそうになっていくのです。
会議は根回しが蔓延る
潰れる会社は根回しが蔓延ります。
本来会議の場ではしっかりとこれからの展望や部署ごとの意見をしっかりと表明していくことが大事です。
真剣に話し合いをすれば対立することもありますし白熱して収拾がつかなくなってしまうことだってあります。
それでも、そういった過程を得てしっかりと参加した人たちが納得しこれから頑張っていくうえで必要な指針を確認して決定していくことは非常に大事です。
ただ、真剣に会議をやればめちゃくちゃ疲れます。
疲れるので事前に権力者に話を通して効率よく波乱が会議で起きないようにしようとするようになります。
そうなると意見が出ず固定化した価値観の中でしか物事が決まらなくなってしまいます。
そして、調整ばかり行われるので調整のための会議など本末転倒な仕事が出来て会議が多い会社になります。
波風立たせない言うことだけ素直に聞いているだけの便利な人が重宝されるようになりますます組織として必要な意見が出ない排除されるだけの組織になります。
組織の中では必ず生意気な奴がいて、そういった生意気な奴が輝ける場所を提供できるような組織でないとどんどん器用な人ばかりになっていき色々なことがうやむやになるので知らず知らずのうちに崩壊していくのです。
責任の所在が曖昧になっている
責任を誰が負っているのか明らかにすることは組織として健全に回っていくうえで絶対に必要なことです。
責任が明らかでないと誰がどのように失敗をしたかがわかりません。
失敗の原因を突き止められないと次から何を気を付けていけば良いのか全くの謎のままになってしまいます。
すると、必然的に同じようなミスが何度も何度も繰り返されることになります。
潰れる会社では上層部が責任をしっかりと取らず全てを曖昧にしていることが非常に多いです。
責任を明らかにしてしまうと責められることになるので全てをうやむやにして逃げるような自制心のない人間がトップに立つと確実に終わりです。
大体のやり方として自分一人で決めるところを全員の意見を聞く形にして全員で決めたことだから自分の責任ではないと主張します。
そんな自分の責任すら負えないような頼りない上司のもとでは失敗を繰り返しそれを全員が見て見ぬふりをして終わっていくので会社としてもしっかりと終わっていくのです。
何事も前例踏襲で無難に終わる
現代においてはかつての常識が通用しない部分が非常に多いです。
技術の進展によって仕事内容が変わるのはもちろんのこと、それに伴って人々の価値観も昔と比べて劇的に変わってきています。
会社が存続していくためにはしっかりと現状を見極めて新しいことにチャレンジしていくことが否が応でも求められるのです。
それなのに、潰れる会社では新しいことはめんどくさいし責任なんか負いたくないので何事も前例踏襲で済まそうとします。
今まではこれでやってきたし伝統を捨てるべきでないと意味の分からないスピリチュアルなことを言いだしてひたすら同じことを繰り返します。
上手くいかなくなると「時代が変わって嫌な時代になった」などと現代を批判することばかりで新しいことをする気は全くないです。
何事においても過去の栄光に縋って前例踏襲を良しとする会社は過去の遺産をしっかりと食いつぶすので気付いた頃には遺産が無い残りかすだけの潰れる会社になるのです。
論理性が無く経験談を語る
潰れる会社は圧倒的に論理性が欠如しています。
物事を語るうえで必要なのは論理性をベースにしっかりとした未来への方向性をしっかりと示すことです。
未来の方向性を示すことが出来ればこれからどのように頑張っていけば良いのか、何を求められているのかわかることになるので一人一人がしっかりとモチベーション高く働けるようになります。
これが潰れる会社では論理性よりお年寄りの経験談がものを言うような組織になっています。
経験談を前提に話を進めると若手にとって最悪な事態になります。
若手が新しいことを始めようとしたときに、何か間違っていれば会社の方向性を論理的に話してどこに矛盾があるのか示したうえで反対すれば改善点が見つかるので良くなっていきます。
しかし、経験談を良しとすると「今はわからないかもしれないがそのうちわかる」とか「若い人は昔のことを知らないから」とか言ってしまうと何の論理性も無く意見を押し潰すことになります。
若手からしたらどこが悪いではなく、若いからダメと言われているだけなのでこれ以上はどうしようもないです。
すると、若手は諦めて何も言わなくなるので活発な意見が出なくなり必然と衰えていき潰れてしまうのです。
老害が全てをダメにしてしまうのです。
雑談が愚痴と社内の噂話が多い
会社では全員ロボットではないので休憩時間だったり外出先や飲み会で雑談することがいくらでもあると思います。
健全な会社の雑談は本当に他愛もない楽しい話やこれからの業界の動向やライバル企業の話などになります。
健全な会社でも、もちろん愚痴や噂話はありますが、潰れる会社では雑談がそれオンリーなのです。
社内環境にとんでもないくらいストレスが溜まっているので愚痴が止まらない。
そして、社内の人間のことにしか関心が無いので噂話の収集に熱心になります。
外の環境に関心が無くひたすら社内の人間を貶めることしか考え無い様な人の集まりでは発展する要素なんてありませんよね。
そのため、不満が溜まり社内の事ばかりに目が向いている会社は潰れる会社です。
変に内向き志向で会社に染まっている社畜になっている人が多いのです。
発展させるより尽くすことしか考えないので成長するはずがないです。
会社が潰れそうな時の対処法
会社が潰れるにはそれなりの理由があります。
そして、理由を知っても簡単には変わりません。
なぜなら、衰退の原因は全て人間の怠慢だからです。
立て直しをするということは簡単に言えば人間の本質である怠慢に挑むことになるのでドラマの様に華麗にいくはずありません。
大体が自己保身の人間に潰されるのが当たり前です。
衰退の法則 日本企業を蝕むサイレントキラーの正体 [ 小城 武彦 ]
そのため、潰れる会社にいる場合は基本的には無力感を感じるだけで会社はしっかりと潰れていきます。
だから、早めに転職するほうが良いです。変な夢は見てはいけません。
自分の人生を救えるのは会社ではなく自分です。
実際に活動するときはキャリアアドバイザーを活用しましょう。
履歴書、職務経歴書の添削から面接のアドバイスまで完全無料でしてくれます。
会社の内情まで教えてくれるので衰退するような会社に転職することが避けられます。
また、キャリアアドバイザーは複数登録がオススメです。
相性がありますし、人によって言うことが違うので自分に合った人と活動するほうが効率が良いです。
求人の内容も若干違うので多く登録すればそれだけ色々な求人を見れます。
3つほど登録すると良いです。
1つ目はリクルートエージェントです。
業界最大でありブランド力があります。転職実績もナンバーワンなので確実なノウハウがあります。
求人数が圧倒的に多いので転職したいと思える求人が必ず見つかります。
2つ目はDODAです。
個人的な感想としては地元求人が多いと感じました。
中小企業でも質の良い求人を揃えています。
地元の優良企業に転職したいと考えるならオススメです。
また、求人数も多く検索機能が充実している希望する求人が見つけやすいです。
最後はパソナキャリアです。
お世辞にも求人数が多いとは言えません。しかし、この会社の魅力は親身な対応です。
潰れそうな衰退する企業にこのままいるべきなのかといった不安からそもそも転職活動ってどうやればいいのかといった疑問まで親身になって対応してくれます。
まとめ
衰退する会社は基本的に会社内部が完全に腐っています。
外的要因ならなんとかなりますが、内部から腐ると自浄作用が無いのでどう頑張っても立ち直らないのです。
頑張る人間を排除しようとするので疲弊してしまいます。
自分の人生を台無しにしないためにも衰退する会社からは逃げましょう。