簿記1級に167回で合格したので簿記1級の勉強法と勉強時間を紹介します。
簿記1級は独学でも受かる人がいますが。基本的にはスクールを受講して勉強をすべきです。
簿記1級には受かるためには何が必要なのか、どういう試験なのか、スクールをおすすめする理由についても紹介していきます。
簿記1級の特徴
簿記1級は商工会議所では以下のように書かれています。
極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。
合格すると税理士試験の受験資格が得られる。公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。
プロのスタートラインに立てる誰もが知っている資格です。
難関資格の名に恥じない上位10%前後しか受からせない、傾斜配点方式を採用しています。
つまり、問題と戦っているのではなく他の受験生と戦わないといけない過酷な試験です。
逆に言えば問題が出来なくても、90%以上の人たちに勝っていればいいわけです。
問題難易度は本質的には関係ないとも言えます。
科目が商業簿記/会計学/工業簿記/原価計算が各25点ずつで10点以上取らないと足きりで不合格になる構成です。
満遍なくやりつつ、得意分野である程度稼ぐというやり方が必須です。
ファッション感覚で受かる資格でないのが特徴です。
簿記1級は独学がキツイ理由
簿記1級は独学でも受かっている人がいますが、個人的には独学は止めるべきだと主張します。
簿記1級の独学がキツイ理由は以下の通りです。
ちなみにおすすめのスクールはプロ簿記です。
プロ簿記で簿記1級合格!受からなくて絶望している人におすすめな理由4選
テキストの意味がわからない
簿記1級ぐらいになるとテキストが6冊になります。
6冊というだけでも大変なのに、その論点1つ1つが難しいのが厄介なのです。
正直に言うと難しい論点だとそもそも何を言っているのかすら理解できないくらい難しいです。
テキストの意味がわかれば独学でもいいですが、意味が分からないものを自分で読み解きながら進める。
これって大変なストレスですし、最初は訳も分からず暗記しないといけないので苦行以外の何者でもないです。
わざわざ辛い思いをする必要が無いので解説してもらうスクールを使うのが良いです。
本質を理解していないと解けない
簿記1級レベルの難関資格になると設例問題をやっただけでは本試験レベルの問題は解けません。
設例問題は解かせる問題、本試験は90%を落とす問題です。
テキストと本試験の間にはものすごく大きな壁が存在しています。
じゃあ、その本試験を突破するにはどうしたらいいのかと言えば本質を理解したうえで何度も復習することが大事です。
本質を理解しているとこれってこういうことだよねって見方が出来るので、初見の問題でもなんとか解くことが可能です。
本質を理解していないと完全に怪文書のような問題としか思えないのが本試験であり、そこを攻略しないと受かりません。
また、解くためにはどういう情報が必要なのか、その部分の着眼点や拾い方なども知らないと点数に結びつかないので独学は厳しいです。
パターン暗記が通じない
簿記2級まではひたすら過去問をやって暗記をするだけで受かります。
数字を変えただけの同じ問題が出るのでなんだかよくわからなくても受かってしまうのです。
しかし、簿記1級は全く同じような問題は出ません。
必ず見たことが無いような問題が出てきますし、リバイバルで同じような問題が出ても10年以上前の問題なのでそこまでやるのも一苦労。
仮にやっていても変にひねるので、暗記では通じません。
つまり、一生懸命勉強するだけではダメでしっかりと何を問われているか理解をしたうえでないと本試験は解けないわけです。
独学だとどうしても暗記になってしまうので、それだと苦しいだけで受かりにくいです。
理解しないとどんどん忘却する
簿記1級は範囲が膨大です。
もっと言えばテキストに載っていない問題すら出しても誰も文句が言えないくらい範囲が広いです。
そのくらい範囲が広いわけですから、合格した自分も最初はやったのに忘れてしまうことが多くて絶望しました。
ただ、理解が出来ていると忘れにくいです。
例えるなら歌詞と同じです。
好きな曲の歌詞って何度か聴いているうちに覚えますよね。
忘れたとしても最初のフレーズを聴いただけで全てを思い出すような経験は誰でも一度はあるはずです。
それと同じように意味も持たせて覚えるのが大事です。
これが意味もない言葉の羅列なら覚えるのは一苦労であり、意味のない言葉なんてすぐに忘れてしまうわけです。
いかに忘れないようにするか、それは復習をたくさんするのも大事なのですが同時に忘れにくくしていく工程が必須です。
これが独学だとテキストが意味のない羅列のようなのですぐに忘れます。
だからこそ、独学ではなくスクールを推奨なのです。
簿記1級の勉強法と勉強時間
簿記1級はスクール、特にプロ簿記で勉強することをおすすめします。
簿記1級の勉強時間ですが、スクール利用で自分は750時間程度でした。
ただ、これは運が良かったから受かっただけです。
目標としては1,000時間くらいやらないと受からないです。
体感としては600時間から合格ラインには乗ってくると思います。
ですが、あくまで合格ラインなので合格確率を上げていくなら1,000時間以上を目標に勉強しないと受かりません。
本気じゃないと受かりません。
簿記1級の勉強法ですが、スクールのカリキュラム通りにやりつつ、自分の頭の中で解説しながら解くことが大事です。
プロ簿記ではインプット講義、初級テスト、アウトプット講義、解法マスター、答練、模擬試験があります。
重要なのはインプット講義と初級テストと解法マスターです。
具体的にはインプット講義受講→初級テスト→アウトプット講義→初級テスト2周
ここまでで1区切りです。
その後、あんなにやったのにほとんど忘れて絶望しているはずなので
アウトプット講義→初級テスト3周で基礎を確立させましょう。
その後、解法マスターを3~4周した後にもう一度初級テストをやってみてください。
爆速で解けるようになっています。
ここまでくると合格ラインに乗ります。
次に過去問を7年分を3周します。大体時間が無いはずなので答練は最悪捨てても良いです。
ただ、答練をやると一気に全範囲を網羅できるので解きなれた過去問をやるくらいなら答練をやりましょう。
この状態で模擬試験をやると、ケアレスミスさえなければ結構できます。
しかし、自分はケアレスミスで酷い点を取りました。50点ぐらいだったかな。
でも、ここで落ち込まない!
何が悪くて点数が低いのか、ケアレスミスだけどどういった要因でそれが起きてしまったのかをキッチリ対策すれば受かるので点数が悪かった場合ほど儲けたと思いましょう。
試験2~3日前は初級テストを解きなおせば仕上がった状態になるので運が悪くないなら受かります。
出来れば理論対策が出来ると合格確率が上がるので、自分はやらなかったですが理論は身を助けると思います。
一番辛いのは勉強をし続けることです。
勉強法は上記の通りやれば誰でも3回以内で受かると思います。
ただ、続けるのは本当に大変なのでそこは自分がどうやったら頑張り続けられるかを考えた方が良いです。
簿記1級は価値ある資格
簿記1級って意味がないなんてネット上でよく言われます。
取得した自分が断言できますが、簿記1級は価値ある資格です。
意味がないなんてことは全くありません。
そもそも資格があるだけで誰かが助けてくれるとか、掬い上げてくれるとかありえません。
自分でどう使っていくかが大事なのです。
野球の才能があってもサッカーをやってても意味が無いのと同じです。
簿記1級は経理や財務であるなら実務で使える場面があり、何を聞かれても楽々答えて対応することが可能です。
ただ、膨大な範囲に対して使えるのは極々一部です。
自分が思う価値ある部分が経理としての実務能力向上ではなく、社会的ステータスが手に入ることです。
くだらないですが、人は人を正しく評価できません。
肩書きで同じことを言っても評価されたり、されなかったりする理不尽があります。
簿記1級は誰でも難関資格であると知っているので、持っているだけで周りの見る目が変わります。
同じことを言っても、聞いてもらいやすくなる確率が高まるので、自分本来の力を出して働くことが可能です。
簿記1級は難関資格なので、その勉強をやり切った自分に自信が持てます。
自信があるとそれが行動力に繋がっていくので、人生に良い影響を与えてくれます。
就活失敗してから自信が無かったですが、簿記1級を取得できたことで自分は何でもやれる!とポジティブ思考になりました。
色々な目標が思いついたらどんどん行動できるようになりました。
まとめ
簿記1級は文句なしに難関資格です。
しかし、適切な勉強を続ければ合格することは可能です。
スクールは、是非プロ簿記を活用してください。
受け身の姿勢で簿記1級を活用しようと思うと確かに意味がないです。
しかし、積極的に使っていこうとする姿勢なら社会的ステータスの活用により絶大な効果があります。
また、簿記1級を取得した自信がポジティブ思考に変わることで人生を良くするための行動力が備わります。
これがどれほどの価値があるか。
勉強時間1,000時間程度かかりますが、プロ簿記を受講すれば受かります。
是非挑戦してみてください。