組織の終わりは必ず同じ傾向があります。その傾向は従順な上に逆らわないイエスマンが大量発生するのです。
従順さが良しとされる日本の会社で従順な人間が増えると何故組織が終わっていくのか説明したいと思います。
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意見を言えない雰囲気
意見を言えないということは活気がなくなります。何か言えば怒られる。こんな状況で活気がある組織作りが出来ているとは到底言えません。
しかもそんな活気のない組織に限って何か意見を出せとしきりに鼻息荒く迫るのです。
そして、意見を言っても採用しない。無駄とかどうにもならないとか非常にネガティブなことを急に言い出して意見を捨てます。
意見を出せば怒るかネガティブなことを言う、またはその合わせ技を使うので誰も何も言わなくなっていきます。正確には表立っていうことがなくなるので愚痴が非常に増えるとんでもなく空気の悪い組織が作り上げられていくのです。
空気が悪いので何かしらの対策を打とうとするのですが終わる組織は仲が良ければいいと勘違いを盛大に行い飲み会など社内イベント重視し増やすようになります。
本来は意見をきっちりと吸い上げる制度、姿勢を上の人間が見せることが空気の改善に繋がるのにそれを放棄して飲み会万能信者になり下がります。
しかし、いくら飲み会などを行っても本質の改善はされていないので意見は言わないし言っても何も変わらないので社員は嫌気がさしている状態になります。
中には全く何も物事を考えられない人間もいるのでヘラヘラ飲み会で騒ぐ組と虚ろな目をした組に分かれるという異常な事態になります。
意見を言えないというのは小さなことですが確実にボディーブローのように組織を蝕んでいきます。
怒ったり、否定するの他に上の人間がやたらと強権的に振る舞ったり、年代を超えての発言が無い、常に上から下へのシステムを推奨するなどのことをしている組織は終わり始めている組織であると言えます。
従順な人間を重宝しだす
意見を言っても否定されるだけなので逆らわないのでその場での最善手であるとされます。おっしゃる通りしか言わない壊れかけのレディオみたいな人間が増えていきます。つまり、自己保身こそが人生最高の処世術であると疑わない人間が増えるのです。
そういった人間は積極的に会社組織に対して諦めているので上の人間の耳障りの良い発言で構成されるクソみたいな会議が催されます。
ここまで来ると現状維持にとにかく固執し変わらない理由を全力で探します。変わっていく正当性を真剣に模索するのではなく何もしない正当性を真剣に模索するので非常に閉塞感漂う地獄のような組織が出来上がっていきます。
ここまで来ると採用基準も歪になってきます。現状維持に固執しているので優秀で自分たちの地位を脅かすような人間は社風に合わないからと敬遠して能力が低くても自分たちに逆らわないようなヘラヘラした人間だけを採用するようになってきます。
まさに世紀末ですね。
失敗することより何もしないことがこの世で一番悪いことだと自分は思っています。
例えば近年安定の代表格であった銀行が安定ではない。IT技術の発達により自分たち組織の改革を迫られる時代になりましたよね。時代が変わるのにいつまでも同じでいて良いはずがありません。
変わっていくことの重要性・変わらない危険性について銀行員はどう生きるかに詳細に書いてあります。
組織はどう変わっていくべきか変われない銀行はどう言い訳をしているかなど現実問題から銀行のあり方を勉強できると同時に組織運用はどうするべきか学べる一冊です。
尖った人材を抱えられない
採用基準まで狂ってくるともう終わりは間近です。現状維持しか上の人間は頭にないので個性というものをとにかく嫌います。没個性を求め画一的な面白みのない人材を求めます。
尖った人材ばかりの会社組織でも問題はありますが成長する組織は必ずと言っていいほど尖った個性的な人材がいて成長に導いていきます。この尖った人材を抱えられるだけの懐の深さが無いと進展性も成長性も無く終わっていくのです。
出る杭は全力で打ちまくる。新しいことをする人間をとにかく嫌い多様性を認められない、尖った優秀で人材をいかに追い出すか考える内向き体質になれば沈むのは時間の問題でしょう。
この尖った人材をどう抱え込んで活躍させていくかは非常に重要な課題でフジテレビの凋落も尖った人材を抱えられないことその前提として言えないような雰囲気が出来上がってしまったからという理由があります。
詳しくはとんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論に書いてあります。
基本的に軽い内容なんですが組織がいかに衰退して終わるかについて分かりやすく書いてあり自分の会社の終わり方にそっくりでした。
組織を終わりにしたくない人間・終わっているか考える材料が欲しい人は一度読んでみると面白いです。
とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論 (イースト新書)
まとめ
自分の会社が終わっている組織なので終わっていく過程を説明しました。
終わる組織は言えない雰囲気→諦めた従順な人間の増加→採用も従順な人間に→尖った人材はいなくなる。
これにより組織が変わらず機能不全に陥り崩壊していくのです。終わるには必ず共通点があり理由があるのです。
こんな終わった組織に属してしまった場合変えようと努力はしたうえでどうにもならないと感じたら迷うことなく転職しましょう。