労働組合とは労働者が作り上げた組織であり経営者からの理不尽な要求のために戦う労働者にとっては重要な組織です。
しかし、実際に労働組合に入ってみて感じたのは既に制度疲労を起こしていて役に立たない組織になっていると感じました。
どういった所で労働組合は制度疲労を起こして誰からも信用されない役に立たない組織になったのか解説します。
ブラック企業には組合が無い
労働組合と言うと労働者のために長時間労働や残業代の未払い、不当解雇などについて経営者と交渉して戦ってくれる組織だと思い浮かべる人がほとんどだと思います。
しっかりと労働組合が責任を果たしてくれて働きやすい会社になってくれるのであれば最高ですよね。
特にブラック企業と呼ばれる会社にこそ労働組合があれば日本全体が良くなっていくことは間違いありません。
しかし、残念ながらブラック企業には労働組合がないことがほとんどです。
労働者の集会と言われるメーデーにおいて参加している労働組合はほとんどが大企業や福利厚生がしっかりと整えられた企業ばかりです。
世間から見れば優良企業で労働者に少しは還元してくれる企業ぐらいしか労働組合が存在しません。
本当に小さい20人以下の会社で労働組合が存在しており経営者に長時間労働や賃上げの交渉を行ってくれるようなことはしてくれません。
所謂ブラック企業と呼ばれるような会社にはそもそも労働組合が無いのです。
大企業や公務員など恵まれた人が決まり事だと言って労働組合を作っているだけで本当に必要な企業には労働組合が存在しません。
一番欲しい所に無いなんてこれほど意味のないことはありませんよね。
労働組合は上に忖度する
労働組合は従業員たちが組織する団体です。
だからこそ、上の人間には強く主張できません。
労働組合とは言っても、所詮労働者であるのでそこの会社の従業員です。
労働組合の活動によって不利益な扱いをすることは禁止されていますが、別の事で降格や減給することは経営者にとって難しいことではありません。
そのため、しっかりと主張すべきところで主張せず上の人間にどうしたら嫌われないように穏便に過ごせばいいのか考えるようになります。
本来戦って労働者のための権利を主張して獲得すべき団体なのに上の顔色を伺って本当に必要なことは見て見ぬふりをします。
本来やるべき仕事を上に忖度して果たすことが出来ません。
だから、労働組合は表面上は綺麗ごとばかり言って実際は経営陣に要求することが出来ないので信頼が無くなります。
そして、必要なことをやれない団体なんて役立たずとしか言いようがありません。
労働組合に体制側の人間が混じっている
労働組合は労働者のための団体であり従業員にとって働きやすい環境を労働者自身が主張して作っていく必要があります。
そのため、労働組合の人間は決して経営陣がいてはいけませんし、経営陣にべったりの人間でもいけないはずです。
しかし、実際の労働組合は平気で体制側の人間が存在しています。
労働者の意見を権利を主張していこうとするのではなく、体制側の意見を主張して内部で握りつぶそうとする奴が平気でいます。
結局サラリーマンだから、媚びを売った方が得になると考える奴が掃いて捨てるほどいます。
忖度して主張しないだけに飽き足らず、むしろ労働組合を利用して上に気に入られるように立ち回ることで自分の会社内の地位を上げて出世を狙うゲス野郎が存在するのです。
怖くて忖度して主張しないだけでも労働組合として機能しないのに上の人間にとって都合の悪いことは潰して密告する、そして上の人間に都合のいい提案ばかりしようとするなんて制度が形骸化しているとしか言いようがありません。
労働組合は当初の理念を完全に失っており忖度したり出世の道具くらいしか考えていないので使えない意味のない団体であると言えます。
ただのレクリエーション組織になっている
労働組合では組合員の団結の交流のために飲み会などのレクリエーションを開催することがあります。
レクリエーションを開催することに関しては全く異議がありません。
しかし、酷くなるとレクリエーションしかしない労働組合になっていることがあります。
従業員のために提案することが仕事で、提案するにあたって意見を聞いたり話しやすい環境を作るためにレクリエーションをするのではなく組合という名目でただ飲み会だけするのです。
しかも、組合員から組合費を徴収しておりそのお金で飲み会を開催するので参加しない人間からすると強制的にカツアゲされているのと変わりません。
本来果たすべき仕事をせずに飲み会だけやって組合活動をやった気になっている労働組合ごっこを全力で行うようになっています。
ただの仲良しが集まって飲み会をすれば良い所を組合員から強制徴収して飲み会を開催して労働組合ごっこをしていい気になっているとか存在している意味がありません。
こういった組織は飲み会で万事上手くいくと考えているので何一つ前に進めない進もうとしない組織で労働組合としては完璧に終わっています。
労働者のために戦わない
会社内の労働組合ですらなあなあになって忖度するか飲み会するだけの労働組合ごっこをしているだけの現状に輪をかけて酷いのがそれらを組織する全国の団体です。
メーデーの時には労働者の集会なのになぜか原発反対とかどこその政党は許せないとか憲法がどうのこうの言い始めます。
労働者が求めているのは純粋に給料アップと休日などの働きやすい環境の整備を全力でやってもらいたいのです。
それなのに、政治色丸出しで関係のないことを精一杯主張しているだけの労働組合組織に何の意味があるのでしょうか。
労働者のために出来ることは何かという原点を忘れて政治的主張ばかりで過去の栄光を引きずっている力のない団体は役に立たないと言わざるを得ません。
そのため、労働組合は労働者のためには戦ってくれずひたすら政治色を強め過去のやり方に固執していると言わざるを得ません。