簿記2級の工業簿記が難しくてわからない!理解を深められる本3選

簿記2級の勉強を始めると必ずぶつかる壁が工業簿記です。

2級から新しく追加される論点でありながら商業簿記とは少し毛色が違うので苦労すると思います。

 

自分は簿記2級を1発で合格しましたが今思うと暗記で受かっただけで本質を理解していなかったので全然ダメでした。

合格した後、読んだ本で工業簿記が面白いほどよくわかり結果として合格に近づくおすすめ本を紹介します。

暗記でも受かるが実務や人生で何も役に立たない

簿記2級は工業簿記や商業簿記でも連結決算が難しくて苦戦されると思います。

正直に言って簿記2級はたいして理解していなくてもとりあえず一気に問題集を解きまくって解き方を覚えると受かります。

毎年難易度が高くなっている簿記2級。 昔と比べて試験範囲も広ければ試験時間も短くなって受かるの難しくなっています。 ...

 

受かりますが、受かっても暗記で得た知識なんてすぐに忘れますし実務では全く役に立たないので、資格が肩書程度のものにしかなりません。

1発で受かるより理解して受かる方がよっほど価値があると今さら気が付いています。

 

理解して勉強すれば苦痛ではないし、勉強が面白いので継続できるし、なにより忘れないので効率が良いです。

ただ受かりたいだけなら暗記してネット試験を受ければ絶対に受かる資格です。

簿記2級は毎年範囲が広がっており、試験時間も短くなり難易度が高くなっています。 年3回のペーパー試験では嫌がらせと思えるような問題があり合...

 

ただ、本質を理解すると簿記の力は出世などで年収を上げることができる最強の資格です。

そこで、紹介する本で工業簿記の本質を知って得点源にしてもらいたいと思います。

実務視点により全体が見えるようになる:図解&設例 原価計算の本質と実務がわかる本

むしろこれが本当のテキストだと思える良書。

それが、図解&設例 原価計算の本質と実務がわかる本です。

 

簿記2級の工業簿記を一度わからないながらでもテキストを一周した状態で読むと工業簿記で怖いところがなくなります。

現に自分は合格した後に読みましたが目から鱗が落ちるとはこのことかと思いました。

 

テキストを読んで問題集に入ると説き方はわかりますが、これってそもそもなんなのか?

どういった理由があって、色々な面倒くさい作業をしているかがわかるようになります。

 

分かりやすくですが、面白おかしい本ではなくしっかりとした専門書的な立ち位置の本です。

ただ、簿記2級の前提知識があると簿記2級で学んでいることの本質がズバリ書いてあるので全く苦痛はなく読めます。

設例はありますが、簿記2級と比べると簡単なので苦戦しません。

 

今まで意味不明で覚えていたことのバックボーンがはっきりするので本当の意味で工業簿記ってなにをするものなのってわかります。

この1冊を読むことで実務面でも役立つので、試験に受かるだけより使える知識にしたいならまずこの本です。

勉強していることがどう役立つかわかる:中小製造業の「製造原価と見積価格への疑問」にすべて答えます!

意味のない勉強ほど苦痛なものはありません。

意味のない数字や物事を覚えられるほど人間の脳みそは優れてはいません。

 

簿記2級の工業簿記が結局どう役立ってくるのかわかれば、記憶に残りやすくなります。

 

そのための本が、中小製造業の「製造原価と見積価格への疑問」にすべて答えます!です。

 

製造業に勤めている人なら経理でなくても絶対に聞いたことがあるものが原価計算です。

工業簿記は結局この原価計算をどのように管理していくかが主軸となっており各種計算がたくさんあるのです。

 

そもそも製造原価ってどうやって計算するの?

これをするとしないのとで一体何が変わってきてしまうの?

 

こんな疑問に全て答えてくれつつ、勉強したことがどうやって会社に利益に反映されていくのがかみ砕いて理解することが可能です。

今勉強していることは絶対に役に立ちます。

それをしっかりと肌で実感できることによって理解とモチベーションを上げることができる素晴らしい本です。

実務で使える知恵に変えることができる:誰も教えてくれない「工場の損益管理」の疑問-そのカイゼン活動で儲けが出ていますか?

試験とは直接的には関係がなくなってきてしまいますが、知識を実務で使える知恵に変えることができる本。

 

それが誰も教えてくれない「工場の損益管理」の疑問-そのカイゼン活動で儲けが出ていますか?です。

 

よく原価低減やコスト削減だと騒がれていますが、やっても大して利益が出なくて現場が疲弊しているだけの会社が数多くあります。

そもそも、工業簿記で産出された原価はどうやって使えばいいのか、どういった部分に着目しないと数字だけ見て終わってしまうのか?

 

こういった数字から先の、知識を自分の知恵に変えて活躍していける考えを養うことができます。

ここまで勉強してきた人からすると数字的にちょっと違うこと言っているなと思える部分もありますが、内容というか方向性はすごく良い本です。

 

自分がいま学んでいることからさらに飛躍して活躍できる。

勉強していても計算上はこうだけと実務ではこう考えないといけないよねってことまで含めて勉強すると凄く優越感があって気持ちが良いです。

まとめ

経理だけでなく製造業で働いているならどの職種であっても工業簿記、原価計算の知識が使えるレベルであることは出世に必須です。

そのため簿記2級って学ぶことはかなり価値がありますが、これを使える知識でなくても受かってしまうのは本当にもったいないです。

 

試験対策という意味でも個人的には遠回りしても工業簿記に関しては付随する本を読んだ方が絶対に後々生きてきます。

工業簿記が絶対に得意になるのでぜひ読んでみて下さい。

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